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ポケモン、ショットだぜ!レンティル地方の滞在は楽しんでいますか?一通り島々の調査を終えて、いよいよ本格的に図鑑完成という大仕事に取りかかったフォトグラファーも多いでしょう。前回は写真の構図やぼかしを使う「エクストラ撮影」をお伝えしましたが、今回はSNS映えの要である「加工」について見ていきましょう。
『New ポケモンスナップ』失敗写真は「エクストラ撮影」でこんなに蘇る!つい、りんごメダルを送りたくなる構図の秘訣
下準備:デコなら風景は控えめに 余白も作っておこう
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写真を後から編集する「写真加工」はエクストラ撮影と違い、保存した写真を何度でも使えます。アルバムに保存したものだけでなく、フォト図鑑に記録したものも利用できるので、後からアイデアが浮かんでも大丈夫です。また、スタンプの位置やフィルターの再編集もできるので、思いついたら遠慮なくどんどん作っていきましょう。
使用できるフレームは日の丸構図をしたものが多いので、図鑑用に撮影したもの、またはエクストラ撮影で位置を修正したものを用意しましょう。ポケモンの目線がまっすぐカメラへ向いているのがベストです。目線がずれていると、写真から膨らませるストーリーにも違いが出ます。
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スタンプを多めに使いたいなら、エクストラ撮影の段階ならぼかしを使って背景の情報を減らしておきましょう。スタンプを使うと背景と邪魔し合ってしまうので、ポケモンだけがよく見えるように調整し、スタンプを配置できる余白を作ります。
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写真加工で使えるスタンプやフィルターは、ストーリーの調査やリクエストを達成することで新しい種類を入手できます。リクエストはかなり手強いものが多く、1回エンディングを迎えただけではほとんど未達成のままです。各エリアの調査レベルを上げて、ポケモンの生態と道具の使い方をマスターできてようやく達成できます。その分報酬のスタンプはレアですから、たくさん集めて自慢してみては?
ポケモンの気持ちや会話を想像してみよう
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フレームにフィルター、スタンプも10点までとやろうと思えばたくさん飾れますが、肝心なのはあくまでもポケモンが主役であること。ポケモンの表情とポーズを生かして意味があります。落書き感覚で盛りすぎると、素材写真の良さを消してしまいます。
そこで大事なのが、写っているポケモンがどんな気分なのか、どんな会話をしているのかを想像することです。喜怒哀楽はもちろん、何に対して喜んでいるのか、違う種類のポケモンが並んでいたら何の話題が出るのか、それらのストーリーを1枚の写真から何種類か考えてみましょう。
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まずは順当に、見たままの表情にスタンプを乗せるのがセオリーです。漫画やアニメを参考にして、気持ちを表現する記号を追加しましょう。素のままでは勢いが足りない写真も、スタンプでもっとわかりやすく伝わるようになります。
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こちらのラプラス親子は、吹き出しを配置するだけでも日常系漫画の一コマに見えます。夕焼けをバックに一体何を話しているのでしょうか。ほのぼの路線でもいいのですが……
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「宿題やりなさいって言ったでしょ!」と、スタンプを変えればシチュエーションもがらりと変化。受け取り方はこちら次第でどうとでもなるので、順当なものと、大喜利やアテレコ感覚の面白路線、2種類は考えるようにすると表現の幅が広がります。
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アクセサリーやエフェクト系も充実。星3、4のアクロバティックなポーズと組み合わせると効果的です。エフェクト1はマンガ符号の効果線とも似ていますが、こちらの方が薄いのでアクセントに使いやすいですね。
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フレームの選択もスタンプと同じように、ポケモンの持つ雰囲気とリンクしているのが大事です。ポップ、コミカル、スタイリッシュ、最後の印象づけを決める要素です。
エフェクト系のフレームは晴れや雨など、天気を変えるものもあります。ムードを出す時には便利ですね。
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コミック調はスタンプとも相性抜群。フィルターと組み合わせるとリキテンシュタインのポップアート風も狙えます。
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スタンプの要らないバッチリ決まった写真にも、額縁で箔を付けてあげましょう。額縁があると無意識に視野を合わせようとするので、中央に視線が定まりやすくなります。これによって構図の良さが発揮されます。
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フィルターは少々扱いづらく、雰囲気作りには役立ちますが、調整が悪いと色味が変になって今ひとつになってしまいます。ナチュラルカラーでも十分勝負できるので、慣れないうちは露出とコントラストの微調整から使いましょう。
『New ポケモンスナップ』では、他のゲームのフォトモードでも見る露出とコントラストの項目がありますが、それぞれ独立したフィルターとして使うため、他のフィルターとの併用ができません。アンティークの画面をもっと明るくしたい、モノクロの影をもっと強くしたい、などの調整が不可能です。思い通りの色味にするのはなかなか難しいでしょう。
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進行やリクエストで追加されるフィルターはどれもインパクトが強く、単体で使うには主張が強いものです。フレームとの組み合わせで個性をうまく生かす工夫が必要ですね。
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アイデア次第ではこんなものも。エフェクトを次元の穴に見立て、ヨワシの去り際を幻想的に演出できました。
フォト図鑑の完成、ダイヤモンド評価、総合図鑑スコアのランキングなど、上を目指せばどこまでも果てがない『New ポケモンスナップ』。そんな仕事の合間に、数字の評価に囚われない自分だけの表現を写真に込めてみましょう。ポケモンが生き生きとして、こちらに話しかけているような瞬間を捉えられたら、あなたはもう一人前のポケモンフォトグラファーです。