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格闘ゲーム界の黒船『Mortal Kombat(モータルコンバット)』。この過激すぎるビデオゲームシリーズに基づく新作映画が、いよいよ日本に上陸しました。監督は、オーストラリア出身の新鋭サイモン・マッコイド。製作には「死霊館」(2013)「アクアマン」(2018)のジェームズ・ワンも名を連ね、胸のすくような残忍アクションを描き出します。日本からは浅野忠信、真田広之も集結する、この夏の期待作「モータルコンバット」をイチ早くご紹介しましょう!
国際色豊かなキャスティング
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近年のトレンドである多様性を体現するかのように、本作には世界各国から個性あふれるキャストが集結。映画オリジナルの主人公コール・ヤング役にはイギリス出身のシンガポール系俳優ルイス・タンが起用され、早くも注目を集めています。
原作の人気キャラクター、リュウ・カン役には、中国出身のカナダ人俳優ルディ・リン、カノウ役にはオーストラリア人俳優のジョシュ・ローソン、そしてジャックス役にはアメリカの黒人俳優メカッド・ブルックス、という世界中のキャストが参戦。
その中でも、人間界の戦士たちを導く守護神ライデン役に「ミッドウェイ」(2019)などハリウッドでも活躍の場を広げる浅野忠信が抜てき。超重要キャラクターであるスコーピオン/ハサシ・ハンゾウ役をアクション俳優の真田広之が演じるなど、日本代表のキャスト陣にも熱い視線が注がれています。
R指定さく裂の過激すぎるアクション!
過去には、「バイオハザード」(2002)のポール・アンダーソンによる最初の映画版「モータル・コンバット」(1995)などが製作されています。1995年に公開された最初の映画版は、批評家たちの評価はまちまちでしたが、映画ファンや原作ファンからカルト的人気を集めて、全世界で1億ドル以上の興行収入を記録します。
その後も続編の製作や、近年ではウェブシリーズが公開されるなど映像化される機会が多い『Mortal Kombat』ですが、その多くはシリーズの定番である残忍な描写が再現されていないため、原作ファンとしては少し物足りなさを感じる印象でした。
いよいよ公開される新作では、R指定さく裂のアクションが展開。全編にわたり血沸き肉躍るアクションの連発で、観る者を骨の髄まで魅了してくれます。過去のどんな映画にも類を見ない究極のバイオレンスを、有名なトドメの一撃フェイタリティで完全再現。原作のおぞましい魅力を十二分に引き出しています。
スコーピオン&サブ・ゼロの因縁の物語
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本作はバイオレンス描写が見どころのひとつですが、一方で物語も非常にエモーショナル。人間界への侵略を企てる魔界の野望を打ち砕くべく……という原作からのストーリーはそのまま、主人公には映画オリジナルのキャラクターを設定し、スコーピオンとサブ・ゼロの因縁のバトルを描き出しています。
生まれつき胸にドラゴンの形のアザを持つ主人公のコール・ヤングは、総合格闘技(MMA)選手としてお金のために戦う日々。ある日コールと彼の家族が魔界からの刺客サブ・ゼロ/ビ・ハン(ジョー・タスリム)に命を狙われます。
特殊部隊所属のジャックス(メカッド・ブルックス)とソニア・ブレイド(ジェシカ・マクナミー)の助けもあって安全は確保されたものの、コールはそこで全世界の命運を左右する禁断の死闘「モータルコンバット」の存在を知ることに――。
人間界と魔界との壮絶な戦いを背景に愛すべき家族と仲間を守るための物語が描かれ、原作を知っているひと、知らないひと、どちらも新鮮な気持ちで楽しめる、今夏最高のアクション映画です!
過激すぎる内容から日本では現在未発売となり、まさに禁断のゲームと化してしまった『Mortal Kombat』シリーズ。映画のヒットで知名度が上がれば、日本語版の発売も期待できるかも……?
メジャー・スタジオによる製作で装いも新たに生まれ変わった「モータルコンバット」は、本日2021年6月18日より全国ロードショー。究極の残忍アクションをぜひスクリーンで!