Team17が発売し、Navegante Entertainmentが手掛けるPC向けソフト『Greak: Memories of Azur』は、3人のプレイヤーキャラクターを切り替えて操作していく横スクロールアクションゲームです。
本作の幻想的なビジュアルは、Team Cherryの『Hollow Knight（ホロウナイト）』を、プレイヤーキャラクターを切り替えていくシステムは、Frozenbyteの『トライン』シリーズを彷彿とさせますが、この2作と本作はどのような違いがあるのか、Steam Next フェス（2021年6月23日午前2時に終了予定）にて配信されている体験版をプレイして確かめてきました。
ステージで二手に分かれたり合流したりするのが面白い！
体験版でプレイできるのは、主人公のGreakが兄妹のAdaraと再会を果たし、ステージの奥にいるボスを倒すまでの範囲となっています。今回は、もうひとりの兄弟であるRaydelは登場しませんでした。
製品版では、兄弟それぞれに異なるシナリオを用意しているとのこと。「苦難の時代における家族、故郷、団結」が本作のテーマだそうです。
まず注目したのが冒頭で演出されるアニメシーンの丁寧な作り。主人公のキャラクターデザインはシンプルですが、これがアニメだと生き生きとした姿を見せてくれます。意外にもキャラクターの動きに柔らかさがあり、これによってキャラクターに対して感情移入しやすくなっています。このアニメシーンは本作の売りのひとつのようで、冒頭だけではなくストーリーの重要なシーンで度々演出されていました。
また、ステージの背景も非常に美しく描かれており、この部分は『Hollow Knight』に勝るとも劣らないクオリティでした。
プレイヤーキャラクターはどれも直感的に操作でき、使用するボタンの数も少ないので、アクションゲームの初心者も混乱することなくゲームに慣れるのではないでしょうか。
基本操作のチュートリアルを終えると、GreakはAdaraと合流することになります。
以降は、プレイヤーキャラクターであるGreakとAdaraを切り替えて、ギミックが用意されたステージを進んでいくことになります。本作が『トライン』シリーズと異なるのは、操作するキャラクターを切り替えても、切り替える前のキャラクターが消えないところです。体験版では、ふたりが合流した状態で敵と戦うと、ふたりとも敵を攻撃してくれるので頼もしいかぎり。
Greakは近接攻撃が得意で、Adaraは魔法による遠距離攻撃が得意なのですが、体験版では個々の能力がステージ攻略の要になるのかは確認できませんでした。
体験版はおよそ40分でクリア。ステージの奥にいるボスは中々強くて苦戦したものの、チェックポイントが至るところに設けられているため、ストレスを感じずにプレイできました。
製品版では、Azurの地から脱出するために失われた飛行船の部品を探し集めることになるそうですが、今回の体験版ではその要素は確認できませんでした。また、Raydelが仲間になり、3人揃った状態のプレイ感覚も気になるところです。
本作は、2021年8月17日発売予定（Steamストアページでは8月17日と表記）。PC版のほかに、ニンテンドースイッチ版も展開予定です。
