2021年10月29日、Steamに突如大型マルチプレイヤーゲーム『Crab Game』が登場しました。ポップな色使いの閉鎖空間で、ジャージ姿の参加者たちが生き残りを賭けたデスゲームを行います。最後に生き残った１名には膨大な賞金が支払われる……という内容です。
「あれ？最近そんなドラマが流行っているような……」と思った読者の皆さん。正解です。世界観設定やデスゲームの内容はNetflixにて好評配信中のドラマ『イカゲーム』に多大な影響を受けているものと思われます。「このゲームはドラマとは決して関係ありません！」とストアページではゲーム作者が頑なにドラマの影響を否定しているのですが……。とはいえ、我々ゲームプレイヤーとしては『イカゲーム』の追体験ができるか否か？という点は重要なポイントです。まずはネタバレにならない程度に『イカゲーム』を紹介させていただきましょう。
大ヒットドラマ『イカゲーム』とは
『イカゲーム』は2021年9月17日からNetflixで配信されている韓国ドラマで、全9話構成。経済的な理由で人生に行き詰まった人物たちがゲームの参加を持ちかけられ、人生の一発逆転を夢見てデスゲームに参加することになる……という導入です。公開当初から世界各国で大ヒットを記録しました。これまで沢山生まれてきた所謂「デスゲームもの」の一つなのですが、いくつかイカゲーム固有の特徴があります。
デスゲームの内容の多くが「子供の遊び」をモチーフにしていること
どんなデスゲームが開催されるかの情報戦が行われるなど、盤外戦術が早期から展開されること
参加者は強制連行されてきていない。生活のためとはいえ、参加者全員がリスクを承知でデスゲームに参加していること
デスゲームを運営する人物たちは仮面とコスチュームに身を包んでおり、見分けがつかない。施設も衣装もポップな色使いで独特の雰囲気がある。
特に「どんなデスゲームを行うか」という事前情報をめぐる争いは重要で、ドラマのけっこうな部分を占めます。ですので『Crab Game』を遊ぶことは『イカゲーム』のある程度重要なネタバレを見てしまうことになるので注意が必要です。（全てのデスゲームがイカゲームに登場したものというわけではありません）そして『Crab Game』のレビューをする過程で、当然ゲーム内容も紹介することになります。『イカゲーム』を未視聴の方、視聴中の方は気をつけてください。
