『赤・緑』『金・銀』のワタル
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ワタルといえば、『赤・緑』で最強の四天王として立ちはだかり、『金・銀』でも「カントー地方」のチャンピオンとして君臨したドラゴン使い。カイリューと「はかいこうせん」をこよなく愛するトレーナーとして名を馳せています。
そんなワタルですが、“元祖ズルトレーナー”として広く知られている模様。まず、『赤・緑』にてワタルが繰り出すカイリューは、本来覚えない「バリアー」を習得しています。当時は「バリアー」の「わざマシン」すら存在していなかったため、プレイヤーたちが疑心暗鬼に陥ったのも当然でしょう。
また『金・銀』では、ハヤトと同様にそもそも進化していないはずのレベルのカイリューを手持ちに加えています。そしてさらに、ワタルのプテラは「いわなだれ」を使用できますが、こちらも当時は覚えることのできない技でした。
しかし後の作品で、ワタルの罪を晴らすかのような仕様変更やイベント配布が行われることに。たとえば、2016年にオンライン上で行われた「カントークラシック」では、参加賞として「バリアー」を覚えたカイリューが配布されています。そして、プテラは『ポケットモンスター ルビー・サファイア』にて「いわなだれ」を習得。
その一方、カイリューも『ポケットモンスター サン・ムーン』や『ピカブイ』などで、進化前のレベルのまま出現するようになりました。つまりこれで、ワタルの手持ちは全て合法ということに。恐るべしワタル様…。
ジムリーダーや四天王たちは、いわばポケモンバトルのプロフェッショナル。それゆえに、常人では知り得ない情報をかき集めて、強いパーティを構築しているのかもしれませんね。