せっかくだし、いろいろな機体を挟ませてみた!
ここからは、これまで登場してきた機体を挟ませてみようというコーナーです。記事冒頭にもある通り『エースコンバット3』のナイトレーベンは、シリアスなのにどこか奇妙さを感じられる 「キースが挟まるシーン」が一部ユーザーの間で注目を集めていました。筆者個人としては機体を挟ませることに拘りはありませんが、Game*Spark編集部から「マストでやってほしい」というリクエストがあったので、いろいろなものを挟ませてみました。
まずは1/144 XFA-27です。『エースコンバット3』と『エースコンバット2』をオリジナルとする機体が並ぶのは壮観ですが、挟まってしまうと全く方向性の違うデザインの機体がランデブーしてしまったのが奇妙に思えます。
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続いては1/144 X-02Sです。エアインテークが突き出ているためにフィットしにくくなっているものの、なんとか挟み込むことに成功。こうしてみるとXFA-36 Gameの面影があるのかもと思えてきます。
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3つ目は1/144 ADFX-01。ナイトレーベンの主翼の間はそれなりに空間があることがこれからでもわかるため、薄い胴体からキレイに挟まることができました。
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4つ目は1/144 ADFX-10Fです。あまりに巨大過ぎて困難でしたが、様々な角度から試してようやく上手いこと挟まりました。しかし明らかに大きすぎて、高出力なイーオンエンジンを搭載していても、このまま墜落していきそうな雰囲気があります。またノーズユニットとRAW-Fユニットに分離できることから、せっかくなので左右共に挟まらせてみました。
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最後は1/72 震電IIですが、流石に大きすぎて挟ませることも難しいです。
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新たな造型で蘇った「X-49 ナイトレーベン」
コトブキヤのエースコンバットプラモデル第5弾である1/144「X-49」は、『エースコンバット インフィニティ』で実装されたウェポンベイを取り入れつつも、『エースコンバット3』のフォルムを表現しています(上部エンジン排気部周辺がインフィニティ版と異なっている)。1/144サイズでもナイトレーベンは1/72戦闘機にも匹敵する大きさを誇り、特異な形も含めプラモデルとして立体化されたことが嬉しい記念碑的なキットです。
一方で付属の展示ベースはナイトレーベンの大きさに対して小さく安定性に欠けます。これなら少し高くなっても1/144「ADFX-10/ADF-11F」に付属した大型の展示ベースを導入しても良かったのでは?と思います。
また今回のナイトレーベンは、成形色に赤色が微妙に混じっていることから『エースコンバット3』劇中のカラーと若干異なる印象を受けます(ゲーム内カラーだとF-117のような黒を基本としているが、アニメパートでは青黒い色をしている)。今回のナイトレーベンの成形色は『7』に登場しそうなカラーリングですが、成形色を変更し『3』ゲームシーンに近い色をしたバリエーションキットも展開して良いのでは?とも思えるのです(上部ジェットエンジンの色は青、下部のイーオン推進システムは赤とそれぞれ色が異なるため)。
「CFA-44」や「ADF-01」だけでない今後のプラモデル化展開に期待が持てるだけで無く、1/72や1/48のより大きなスケールでの立体化にも挑戦して欲しいと思えます。
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・アンダーゲート(ジャンプゲート)を多用し、極力表面にゲート痕が残らないよう工夫されている
・新たに設計され、リアリティを増したナイトレーベンの造型
・複雑に見えてシンプルな組み立て・組み立て説明書に完成図が記載され、何を作っているのか解りやすくなった
・新たに書き起こされた「X-49ナイトレーベン」の機体解説(XR-900 ジオペリアまで言及
悪い点
・付属の展示ベースがX-49に対して小さく安定性が低い
・アンダーゲートを多用するがゆえに後処理が大変
・価格に対して若干割高感が残る
¥4,105
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)