ハードコアなゲーマーの皆さん！ゲームを遊んでいる際、こんなことを思ったことはありませんか？「このアイテムよく見るけど、どんな味しているんだろ？」と。私はしょっちゅうあります。そこで、本記事ではこの疑問を「解消」すべく、名前だけはよく聞くけど実際の味はよくわからない筆頭である「例の食べ物」を購入、その実態に迫るべく調理していこうと思います。
第6回は、去年の発表から個人的にずっと楽しみに待っていたあの亀達です。2022年06月16日に発売されたばかりのベルトスクロールACT『Teenage Mutant Ninja Turtles: Shredder's Revenge』を絶賛遊びまくり中です。タートルズ、とくればやっぱりアレが食べたくなりますよね。
彼らの大好物の！「むかしNHKの衛星アニメ劇場で見てたなー、あんま覚えてないけど」と思って調べたら「アイドル忍者タートルズ」という名前で放送していたことを知り衝撃を受けたあのタートルズの！メンバーが大好きな「ペパロニピザ」を！
味のベース！ソースづくり
ピザを作るとは言ったものの、発酵……？オーブンの温度……？ちょっと知らないことだらけ。ここは素直に先人の知恵をお借りします。参考にしたのは日清製粉グループのこちらのサイト。粉物の事は粉物のプロを信じるのが一番のはず。
レシピとしては生地を作って発酵させている間にソースを作る流れだったのですが、筆者はこの手の発酵させる系の調理は初めて。スムーズに行かないことも想定して先にソースを作っておくことに。
まずはオリーブオイル、スライスしたにんにくをフライパンへ。弱火で加熱して香りをつけていきます。
にんにくの色が変わり始めたら引き上げ、トマトを入れ……
がああああトマトと油がはねる！すごい飛び散る！白Tでやるんじゃなかった！あとこんな小さいフライパンでやるんじゃなかった！
あとはバジルを刻んで入れ、塩で味を調整すればトマトソースは完成。事故さえなければ簡単なものです…。
トマトソース作るときは深めの鍋で！今日はこれだけ覚えて帰ってください。
発酵がキモ・生地づくり
ここからは生地づくりタイム。強力粉・薄力粉・ドライイースト・砂糖・塩をボウルに入れて予め混ぜ合わせ…。
そこへ40度のぬるま湯を入れて練っていきます。
ひたすらに混ぜる！混ぜる！粉っぽさがなくなり、手にもくっつきにくくなるまでとにかく混ぜる！
まな板に打ち粉をし（強力粉でいいらしい）、コネコネ。たまにまな板に叩きつけたりしたほうがいいらしいです。理由はよくわかりません。グルテンを発生させるとかそういう行為ですかね？
オリーブオイルを2回に分けて入れ、キメが細かくなるまで再びこねます。
表面をなめらかにするようにととのえたのち、ボウルに戻して、さらにそのボウルごと40度くらいのぬるま湯に浮かべます。乾燥しないようラップをかけて30分ほど放置。これが噂の発酵タイムです。レシピを見ながらとはいえ、小麦粉Noobの筆者の作った生地がちゃんと膨らんでくれるのか…。
30分後、2倍近くにまで膨らんでいる生地を確認して一安心。一安心すぎて大事な写真を撮り忘れました。再びまな板に打ち粉をして生地を乗せ、軽く手で押してガス抜きし（写真は多分押しすぎて潰れてしまっていますが…）、スケッパーで生地を4等分に。さらにそれぞれを丸く成形して再び15分ほど休ませます。
完成まであと少し！
休ませた生地をまな板にのせ、麺棒（なかったのでラップの芯）で丸く伸ばします。しかしこれが本当に難しい…。最終的な形はというと…
こうなりました。丸はどこへ。1発目は成形の経験値を得たと思って諦めます。先程作ったトマトソースを縁にかからない程度に塗り拡げて…、
チーズとペパロニをこれでもかとトッピング。230度に予熱をしておいたオーブンレンジへin。10分間熱を加えます。
そして完成したものが…！これだ！
KOBORETA！ピザの縁を高くする技術がなかったせいで下半分が決壊しました。や……やってもうた……。
とりあえずお皿に乗せて記念撮影。右はたまたま家にあったピザカッターです。
お皿の上でピザカッターが使いにくいので再びまな板に乗せてカッティング。これは……こぼれたことさえ気にしなければちゃんとできているのでは！？
チーズの伸びもグッド！少し酸味のあるトマトソース・たっぷりチーズ・スパイス香るペパロニのバランスが良きです。生地も奇跡的にサクフワが成立していてこれは…見た目以外大成功……！
いやー満足しました。……ただ、今回はこれだけでは終わらないんです。先日、この記事の打ち合わせの時に編集さんにこんなことを言われていました。
編集『ペパロニピザだけだと「名前だけはよく聞くけど実際の味はよくわからない」の枠に収まらないので、せっかくだからタートルズ入れたらどうッスか』
ぼく『……マジで？』
タートルズ入りピザ調理へ
日本で手に入る食用の亀の肉としてはコレ以外ないのでは、ということで、用意しました。すっぽん肉1匹ぶん、約1kgです。右上に甲羅の周りのビラビラも見えますね、これも可食部です。お値段はだいたい5000円+送料。すっぽんとしてはだいぶお安めですが、下処理が必要です。
熱湯を用意し、すっぽん肉を湯霜していきます。……これが…ピザを作る工程…？
10秒ほど熱湯にさらしたのち、氷水の中へ。臭みの原因になる薄皮を剥いていくという工程です。どんな臭みかというと、こう…遠くには水槽があって、近くではゴムが焼けてる感じの臭い…。謎すぎる組み合わせの臭いで人生初めてのコンボを喰らった気分。
水槽にやられながらも下ごしらえ完了。
ピザの具にするため、骨からお肉部分を取り外します。湯霜した程度のため、骨から外れにくく、結構苦戦します。この工程の最中も遠くに水槽。
オリーブオイルで炒めます。水槽を遠くに追いやりたいのでガーリックソルト+胡椒を加えます。
火が通ったものがこちら。巨大な脂肪の部分さえ無視すればまるで鶏もも肉のよう。無視するにしては存在感が強すぎますが。ちなみにスパイスのおかげで水槽は完全に消え去りました。
先程のペパロニピザと同様、トマトソース+チーズの組み合わせでオーブンへ。
10分後、完成し取り出した姿。あれ！？見た目は思いの外いいぞ！？
ピザにはコーラだろう、と家にあるコーラを探して一緒にパシャリ。なんでこれしか買ってなかったんだ過去の自分。
お味はというと、……美味いぞ！？すっぽん自体は何度か鍋物で口にしたことはありますが、強烈なうまみを持つお肉という印象でした。それが今回トマトソースとチーズという旨味集団とチームを組んだことにより、口の中で異常なほど旨味がぶつかり合う、大変暴力的なピザに仕上がりました。臭みも全く気になりません。非常にカワバンガです。
発酵させるタイプの料理を作るのは初めてでしたが、日清製粉さんのおかげもあり、無事完成、また一つ実績を解除できました。ありがとうこむぎ粉くらぶ。ちなみに今回の調理、お昼ごはんを食べてから始め、完成したピザを口にしたのは夜ごはんを食べた後でした（実はすっぽんの下処理から始めていたため）。すっぽん要素を抜けばもっと早く食べられると思いますので、みなさんもぜひ。え？それでも時間かかるって？
じゃあコストコのフードコートへ行きましょう。早い時にはこのサイズ（約45cm）のピザが注文から5秒で出てきます。お値段は約1600円。……あれ、今回コレがタートルズのピザに一番近いのでは…？
