最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2022年7月8日に、Legend StudioよりSteamにて早期アクセス版が配信された『Dragon Forge』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Dragon Forge』とは
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本作の主人公は卵から産まれたばかりのドラゴンの子ども。生まれて早々、先祖の霊から悪魔に対抗するための力を蓄えるため、島を復活し島中に張られた毒の霧を浄化することを命じられます。
しかし手取り足取り教えてくれるわけでもなく、ゴブリンの従士を与えられ、そのまま放置されることに……さすがドラゴン、スパルタですね。そんなこんなで悪魔に対抗するため、島の浄化に向けマナを集め、自身も成長することが目的のゲームです。
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まずはマナを生産しよう
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本作が属する、「クリッカー」と呼ばれるジャンルのゲームでいちばん有名なのは元祖的作品でもある『クッキークリッカー』でしょう。同作品はクッキーを焼くためにクリックを連打して数を増やすほか、自動で生産する施設をクッキーで購入することでひたすら生産数を上げていくゲームです。
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本作品ではクッキーの部分がマナになっており、マナを生産するためにジェムを生産し、祭壇に捧げることでマナを供給します。マナを消費することでマップの開放や、シナリオを進めていくことが可能になっています。
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ゲームはまず木材を集め、Workshopを建てるところから始まります。施設はマップ上の平面地にしか建てることができず、開幕のポイントではかなり手狭になっていました。
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Workshopから研究所と祭壇を作ることで、マナの生成準備は完了ですが、マナは研究所のアップグレードにも使用します。アップグレードすることで秒間辺りのマナの生成効率が上昇するためマップ開放かシナリオを取るかといったジレンマも発生します。
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研究所で作ったジェムは配送先を祭壇に指定することで従者のゴブリンがせっせと運んでくれるため、マナの生成自体は完全に自動化できます。最初は1施設しか運んでくれませんが、食事をゴブリンに提供することで配送に携わるゴブリンの数も増えていきます。他のクリッカー同様に、本作品のマナは供給体制を構築できれば、あとはオフライン状態であっても時間経過分は得られるようになっています。
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全部が自動なワケじゃない
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本作品はただクリックするだけではなく、主人公をWASDキーで操作し、クリックすることで様々な部分に攻撃を行うことができます。ドラゴンなのでスタミナがある限り空が飛び放題です。スタミナが尽きた場合その場で墜落し、高高度の場合はダメージを負います。
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マップ上に点在する木や岩、石炭などを攻撃することで素材を回収し、装備や施設を生産できますが、肝心なマナの生産効率の増加自体はアップグレードやジェムの生産施設が主となるため注意が必要です。
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また、攻撃ができるということは……ということでやっぱり出ます敵モンスター。本作品は戦闘などはオートではなく、敵や対象をしっかりとカーソルを合わせた上でクリックしなければいけません。
ただし、HPが0になってもゲームオーバーとはならず、開幕位置から再スタートになるだけなのでリトライはかなり容易です。昼夜の概念も存在しており、出てくる敵なども時間で変わります。敵からも素材がドロップするため、二次素材や装備などを得るには戦闘も重要です。
最後に
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どうしても時間がかかるゲーム設計である本作。要素の体験にもゲーム内でのアンロックが必要なため、本プレイレポートの趣旨上、伝えられる部分が少なくなってしまっているのは読者の皆様にも申し訳なく思う点はあります。
体験できた範囲内の本作の印象は放置ゲームとしての側面が主ではありましたが、RPG要素だけではなくクラフト要素などもあり、早期アクセスとはいえ今後に期待が持てる出だしではないでしょうか?
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2022年7月8日(Steam版)
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間(実プレイ時間)
価格:2050円