最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2021年2月19日に、PixeljamよりSteam版が配信された『Ex-Zodiac』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Ex-Zodiac』とは
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本作品は90年代初期の名作群にオマージュされたシューティングゲーム。具体的にはスーパーファミコンで発売された『スターフォックス』を彷彿とさせるSTGです。ゲーム中は主人公「キョウ」とパートナー「ミコ」の掛け合いやボス戦前の敵との会話シーンがさしこまれ、操作も『スターフォックス』のような感覚でプレイできます。
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『スターフォックス』と決定的に異なる点はフレームレート。本作品は最大60FPSと高速で、爽快感はかなりのものです。最低値である15FPSに設定すると『スターフォックス』らしい速度にはなりますが、本作品のゲームプレイにおいては噛み合わない印象でした。
では、早速本作品をプレイしていくことにしましょう。
超銀河テロ組織ゾディアックの野望を砕け!
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本作品は現在早期アクセス中であるためか、導入などシナリオに関する部分の説明はあまりありません。ストアページいわく、「サンザル系の星々が超銀河テロ組織ゾディアックに侵略されているところを、主人公・キョウを操作して解放していく」という物語になっているようです。
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ステージ1ではオーソドックスな入門ステージになっていて、通常のブラスター射撃のほか、攻撃ボタンを押しっぱなしにしてできるロックオンミサイルの操作方法を冒頭で説明された後は、そのまま進行していきます。その他の操作説明などはないのですが、スーパーファミコンでプレイした『スターフォックス』と同じ操作方法がそのまま通用します。また、画面左のシールドゲージがある限りは墜落しないので、ある程度は被弾しても大丈夫なところもシューティングが苦手な人にとって嬉しい仕様です。右下のライフが0になるとゲームオーバーとなり、ステージ最初からのスタートとなります。
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道中を進んでいくと、これまたオマージュを感じる物理回避ゾーンなども登場してきました。1ステージでは電流の隙間かアンテナの隙間をかいくぐって進むことになります。ブースターはYボタンで、ブレーキはAボタンでかけることでテンポ良く回避可能。
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そしてステージの最後にはボスが登場し、キョウの行く手を阻みます。巨大なボスの弱点はロックオンで探すほか、ブラスターを打ち込んで探していくしかありません。今回のボスはその特徴的な2本の前足(?)になっています。しかしながらボスの攻撃は結構激しく、初見では面白いように被弾してしまいました。
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ボスを倒すと無事結果画面に移行し、スコア評価が行われます。撃墜ボーナスに惜しさを感じますし、更にスコアを詰めたい欲求などもあるのですが、次のステージ以降はプレイしてのお楽しみと言うことに。『スターフォックス』が好きだったり本作を期待している読者の皆さまには、ぜひ実際にプレイしてみていただきたいです。
オマケ要素にも溢れるオマージュ
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それだけだとプレイレポとしては物足りないと思うので、もう一点。
実は本作品はステージ中にある条件を達成すると、本作品の別の顔とも言えるアナザーステージへと突入します。なんと打って変わって『スペースハリアー』のオマージュが始まるのですが、こちらもプレイ感覚が同作品とほとんど変わらないところが素晴らしいと感じました。本編では被弾時にはそのまま進行しますが、こちらでは被弾した際は一旦その場でゲーム自体が停止して再度スタートするため、シールドゲージではありながら残機制を上手く再現しています。
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最後に
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今回は爆レポという関係上ザッと遊べる内でのレポートになっていますが、オマージュを置いておいても、かなり爽快感のあるシューティングゲームとして既に十分プレイできることに非常に驚きました。破壊できるオブジェクトが多いのもそうですが、固い敵もそんなに出てこないため、赴くままに攻撃できるのは非常に良かったです。
また、BGMはオマージュ元と違ってFM音源ベースの楽曲になっており、ゲーム中は音声がモノラルになっているので、あえて単スピーカーでプレイするのもいいかもしれません。同時に販売されているサントラも、本作品のBGMもかなりゲームと相まって素晴らしい楽曲群になっているのでこちらもオススメです(サントラはステレオになっています)。
ですが、早期アクセス終了とともに値上げも予告されているので画面からオマージュを感じ取れる方は今のうちに手に入れておいた方が良いかもしれません。
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2022年7月21日(Steam版)
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:1000円