海外レビューハイスコア『The Last of Us Part I』―完璧なものにさらに磨きをかけるのは決して悪くない

『The Last of Us』には修正の必要などなかった。戦闘からクラフトに至るまで、今でもすべてが驚くほどよくできている。とはいえ、完璧なものにさらに磨きをかけるのは決して悪くない。この美しく強化されたバージョンにより、このノーティードッグの傑作は今後しばらく私のお気に入りのゲームであり続けるだろう。

本作は、新しく心に残る思い出を作ることはできない。そのため、このゲームの商品としての存在意義については疑問が残る。しかし、創作物としての本作はやはり別格であり、新たな状況、新たなフォーマットで、再び体験するきっかけができたことには満足している。

プレイステーション史上最大のヒット作の1つをゴージャスに、かつ研ぎ澄まされた形でリメイクした本作は、ノーティードッグが誇る傑作サバイバルゲームをプレイ（もしくは再プレイ）するのに最適な方法といえるだろう。完全に再構築された世界に加え、キャラクターのパフォーマンスも微妙に改良されており、続編の優れた変更点のすべてが盛り込まれているわけではないが、移動やAIのアップグレードはすでに素晴らしかったゲームに歓迎すべき変化をもたらしている。2014年の『The Last of Us Remastered』が今日に至るまで、ストーリー重視の同世代のアクション・アドベンチャーのほぼ全てに頭一つ抜けていることを考えると、本作が必須なリメイクであったと主張するのは難しいが。

本作は、オリジナル版の良さを見事に再現しており、ビジュアルとゲームプレイの両方が改善されたおかげで、これまで以上に素晴らしい旅ができるようになっている。

本作は、高額な価格設定と、PS4版よりも少ない内容で、全く不要なリメイクであり、豪華なグラフィックは、時代遅れのゲームプレイをさらに際立たせているだけだ。