マイクロソフトは、NVIDAの運営するストリーミング形式のプラットフォーム「GeForce NOW」に対し、Xbox PCのゲームを10年間にわたって提供する契約を締結したと発表しました。
昨日には任天堂とマイクロソフトの間で『CoD』シリーズを10年間、任天堂のコンソールにも提供する契約が発表されていましたが、それに引き続いたかたちとなります。
「GeForce NOW」は100ヶ国以上でサービスが展開されており、2,500万人以上の利用者を有する一大クラウドゲーミングサービスです。この契約の締結により、Xbox PCの多彩なタイトルをGeForce NOWを通じて、PCやmacOS、スマートフォンやChromebookといったさまざまなプラットフォームでプレイできるようになります。
マイクロソフトとNVIDIAは「GeForce NOW」での提供に向けた作業をただちに開始するとし、「マイクロソフトストアだけでなく、SteamやEpic Gamesストアなどのプラットフォームで販売されているXbox PC向けゲームも利用可能になる予定」とも補足しています。
フィル・スペンサー氏は自身のTwitterにて「私たちはより多くのゲームタイトルを、より多くの人々がより多くの方法でプレイできるように努力しています」とコメントしているほか、アクティビジョン・ブリザード社の買収が完了した後には『CoD』シリーズを含む、アクティビジョンのPCタイトルをストリーミング配信していくことも発表しています。
これまでマイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの買収をめぐり、アメリカの米連邦取引委員会(FTC)の提訴など、市場独占の懸念とそれに対する業界の動きが続いていました。今回の契約締結によってユーザーはより多くの選択肢を獲得でき、NVIDIAとマイクロソフトの間での懸念は払拭されたといえます。
「GeForce NOW」でのタイトル配信開始など具体的な日程は明かされていませんが、サービスの詳細は公式サイトにて確認できます。