近未来を舞台にパワードスーツ「エグゾスーツ」を身にまとって恐竜の大群に立ち向かう、カプコンの新規IP『エグゾプライマル』の発売がいよいよ2023年7月14日に迫っています。
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これまでにもベータテストの内容などでその魅力を探ってきた本作ですが、今回は遂にゲームの序盤にあたる内容を先行体験する貴重な機会をゲット。本稿では、先行体験から見えてきた“チーム対戦型マッシヴアクション”のボリューム感やストーリーの魅力をお伝えいたします。
自分好みにチューンナップして気持ちよく戦うべし!
時空のゆがみから恐竜が降り注ぐ「恐竜災害」が各地で発生している2043年。最先端技術で恐竜に対抗するAIBIUS社の一員であるプレイヤーは、所属するハンマーヘッズ部隊のメンバーと哨戒任務中に“ビキトア島”へと不時着し、不思議な時空へと転送されてしまう。
転送先は2040年、災害が始まった日のビキトア島。新世代AIリヴァイアサンによって無限に続けられる恐竜ハントバトル「ウォーゲーム」へ、他の時空から集められた兵士と共に強制参加させられることに。タイムトラベルを繰り返して続けられるAIによる戦闘実験の目的や、一連の不可解な現象の真相やいかに……というのが、本作のおおまかな序盤の流れ。
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ここからは『エグゾプライマル』のメインコンテンツである「ディノサバイバル」をプレイすることで、少しずつ物語が進行していきます。本来は10人のプレイヤーが参加するPvE&PvPの対戦モードですが、今回の先行体験ではBOTとのプレイに。そのためバランス面などへの言及は避けますが、コンセプトである「多数をなぎ倒す」プレイフィールについてはバッチリ味わえました。
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ミッション後には経験点を獲得してプレイヤーレベルやスーツレベルが上昇。最初から10種全てのエグゾスーツが使用できるわけではなく、一部のスーツがレベルアップによるアンロック要素となっている他、レベル報酬ではスーツの性能を向上させるモジュールや、見た目を変更するコスメティックアイテムが獲得できます。
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モジュールで性能を向上させれば攻略に役立つのは勿論ですが、何よりエグゾスーツの見た目のカッコよさは『エグゾプライマル』の醍醐味のひとつですから、ビビっと来る自分好みな外見にはこだわりたいところ。対戦中の敵エグゾスーツは赤くハイライトされるので相手に見せることはできませんが、チームメイトはミッション終了後に集合カットが入りますから、フレンドとのプレイでカラーリングを揃えてバッチリ決める! なんて良さそうですよね。
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アサルトスーツに回復用のリグを積んで継続戦闘力を高めてみたり、シールドで前線維持能力に振ってみたり。メカニックよろしくハンガーに籠って自分だけのチューンナップに取り組むのも、一興ではないでしょうか。
マッシヴさを感じるストーリーと、謎を謎のままで終わらせないデータベース
先行プレイでは『エグゾプライマル』の物語も体験。パイロットの適性試験に見事合格し、人類の希望となるエグスーツを開発するAIBIUS社へ入社したプレイヤーキャラクターが、並行世界の兵士たちと謎のゲームへと巻き込まれ奮闘する様子が描かれます。
未知の災害に見舞われている地球で任務中の墜落からのデスゲーム参加と、あまりに気の毒な状況に見舞われてしまうハンマーヘッズ部隊ですが、悲壮感よりも「おいおい何がどうなっちゃってるんだ」的な軽妙なやり取りが印象的。
頼れるリーダー的存在のロレンツォと、義腕のエンジニア・アルダーズ、訓練を欠かさないパイロットのマジェスティーに、AIながらガッツリとチームに溶け込んでいるサンディーと、個性豊かな同僚で構成されるハンマーヘッズ部隊の面々も親しみが持てるキャラクターデザイン。ジョークを交えながら繰り広げられる会話劇は、強化スーツで恐竜をなぎ倒す爽快なゲーム性にマッチしていて、カットシーンが対戦のテンポを損なうどころかムードを盛り上げてくれる存在に。
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今回体験できたのはまだまだゲームの謎へと迫って行く段階まででしたが、過去で繰り返されるウォーゲームと現代で部隊ごと墜落したビキトア島、そのどちらからも脱出を果たすため戦い、そして徐々に謎が解けていく過程をストーリーでじっくりと楽しめるはずです。
作中の細やかな設定が閲覧できる「分析マップ」は進捗に応じて徐々に「ロストデータ」が集まって行くので自分の進行状況の目安になり、キャラクターの掛け合いも楽しめます。対戦がメインの作品ではありますが、世界設定やストーリーをじっくり味わいたい派も十分にターゲットに入っているのではないでしょうか。
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第一印象に違わぬプレイフィール
『エグゾプライマル』はオンラインでのチーム対戦型アクション作品であり、マルチプレイにハードルを感じる方も少なくないかも知れませんが、メカニックなスーツや恐竜のデザインなど幅広い角度で刺さりそうな要素を持ち、ストーリー面での魅力も強い作品に仕上がっている印象です。「なんかカッコいいじゃん!」でプレイして見ても、その期待に応えてくれる戦闘・ストーリーのカッコよさを補給できると思います。
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ある程度ゲームをプレイしないと解放されない要素もありますが、買い切り型作品としてカスタム性やシナリオのボリュームも豊富。シナリオの進行にはオンライン対戦が必須ながら製品版にはPvEによるタイムアタック形式でPvPをせずとも楽しめるモードも実装予定なので、要求されるプレイスキルもそこまで高くならないのでは。
マルチプラットフォーム展開にクロスプレイ対応なので友達を誘ってのプレイが盛り上がるのはもちろんのこと、ソロでもハンマーヘッズ部隊の仲間たちのお陰でどことなく“共闘感”を得られますよ。
『エグゾプライマル』はXbox Series X|S、Xbox One、Windows、PS5、PS4、Steam向けに7月14日発売(Xbox Game Pass加入者は発売初日からプレイ可能)です。
スパくんのひとこと
恐竜災害で人類ピンチ!なシナリオの行方が気になるし、TPSアクションも爽快スパ。僕もエグゾスーツで謎のAIなんかに負けず脅威に立ち向かうスパよ~!