
世界は摩訶不思議なガジェットに満ちています。
ゲーミングキーボードには「片手用」というものが存在します。大抵のFPSはキーボードの左半分とマウスで操作が完結してしまいますから、それに合わせた完全ゲーミング向け製品もあるというわけです。そして今回、これまたGame*Spark編集部の指示で「nullie ゲーミングキーボード」なる珍品をAmazonでポチってしまいました。
nullieなんていうメーカー、人生で一度も聞いたことない名前ですが早速試してみましょう!
冗談みたいな値段

さて、まずはこの片手用キーボードのお値段を。
なんと、1,130円です。誤植ではありません。マジで1,130円なんですよ。信じらんねぇ!
小学生の小遣い銭でも買えてしまうほど安いこのガジェット、嬉しいことにマウスとマウスパッドも付属しています。それぞれをUSB接続すれば、即座にゲームプレイができるというスグレモノ。いやー、これは初めてゲーミングPCを使う子どもたちとかにオススメできる製品じゃないですか!?

このセットのマウスもゲーミング仕様であるというのはもちろんですが、マウスパッドまでライティングするゲーミング仕様。電源につないだら、周縁部が発光する仕組みです。おおっ、これこそゲーミング! うん、ゲーミングだよゲーミング。それだけしか機能がないってのはどうでもいいことで、虹色に光りさえすればゲーミング製品なんですよっ!

マウスの作りは若干甘い気もしますが、及第点です。マウスは最も無難な部類のガジェットですから、低価格の製品でも最低限のパフォーマンスは発揮してくれます。ですから、注目すべきはやはりキーボードってことですな。
素晴らしい打鍵感!

値段は素材に反映されます。
「nullie ゲーミングキーボード」の素材は値段相応のチープなプラスチックです。うーん、カタカタでテカテカでフワフワ。これはやっぱり「こんなもん」だろうなぁ……。
キーにFPSでの動作のイラストが書かれているのは、高評価できます。スペースキーでダッシュ、Cキーで座る、Zキーで伏せるといった操作を初心者が一目で把握するためには、こうした細かい配慮も必要です。ただ、それならWASDの4個のキーに指先で判別できるような突起みたいなのもくっつけておくべきだったかも。

もっとも、それがあってもこのキーボードのパフォーマンスはほとんど変わりないでしょう。今回はこの製品で『Warlander』をプレイしてみましたが、打鍵感は……いや、「打鍵感」という言葉も見当たらないほどコシのない沈み込み。そしてそれとは正反対に、キーが元の位置へ戻る際の「ばいーんっ」というバネの利き具合……。メカニカル式かそうじゃないか、という話以前の問題ですよ!?
いやー、ここまでチープ要素が勢揃いすると、むしろどんな表現を使ったらいいのか悩んでしまいます。キーを押す心地良さとかトリガー的な感触とか、そんなのは影も形もありません。もちろん、ゲームをすること自体に支障はないのですが、やっぱり物足りないよなぁ……。
土台が安定しないのはご愛嬌!
幸いにも『Warlander』というゲームは、時間内であればいくらやられても構わないルールです。
一発ズドドンとやられてしまったら終わりの『Apex』とは違い、同じ試合でやり直しが利きます。そんなわけだから今回の製品のレビューにはピッタリのタイトルだと思ったんですが……。
何だかこれ、土台が安定してないせいでガタガタしちまってるぞ!?

左手首を乗せるパッドの左端に体重(というより左手の重量)を傾けると、ついでにキーボードそのものも傾いてしまうというバランスの悪さ。そのせいで度々ガックンガックン言ってるんですよ、コイツ。シフトキーを押す時は、この症状に見舞われてしまう可能性が高いと思います。
電磁波遮断グッズも販売する謎メーカー

ところどころの作りの甘さ、安っぽさ、そして土台すらあまりしっかりしていない点も考えると、まぁ「及第点」には届かないですね。キーが戻る時の「ばいーん」も、筆者の評価を下げています。もちろん、押したキーが戻らないよりは遥かにマシなんですが……。
キーの押し心地にも「上品さ」というものがあって、それなりの値段のゲーミングキーボードは「カッ、カッ、カッ、カッ」と機械的に動作するんです。それはまさに、機械式の懐中時計を思わせる精巧さ。安い製品にはそれが全くなく、打鍵感が「スカッ、ばいーん」なんです。擬音が多くてごめんなさいね。
なお、メーカーのnullieはゲーミングガジェット以外にも様々なジャンルの製品をAmazonに投入しています。お香、ピンセット、防水トランプ、エアガンの試写用ボックス、そして電磁波遮断シールド。で、電磁波遮断シールド!? ゲーミングキーボードという、電磁波を出しまくる代物で遊ぶための製品を作る傍らで、ちゃんと疑似科学グッズもとい電磁波対策グッズを販売しているというわけです。
そんな片手用キーボードですが、だからといってそのまま廃棄することはもちろんしません。我々はSDGsの理念をモットーにしています。今回も読者の皆様にプレゼントします!
珍ハードウェア開拓記 読者プレゼントキャンペーンについて
Game*Sparkの公式Twitterアカウント(@gamespark)をフォローし、上記のキャンペーンツイートをRTするだけで応募完了!ぜひお気軽にご参加ください。なお、抽選の結果はTwitterのDMにて当選者のみにご連絡いたします。必ずGame*SparkアカウントからのDMが受信できる状態にしてご応募ください。
■応募締め切り
2023年6月11日23時59分
■注意事項
● 応募はお一人様一回までとします。
● 当選したプレゼントの転売等は固く禁止します。
● 当選された方には、後日TwitterのDMにてご連絡を差し上げます。ご返信をいただけなかった際は、当選が無効になる場合があります。
● 当選者の個人情報については本プレゼントの発送にのみ利用いたします。個人情報の管理については株式会社イードの個人情報保護方針に基づきます。