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【珍ハードウェア開拓記】インドネシアのショッピングモールで入手した超激安ゲーミングヘッドフォン、意外な実力に唖然!

30万ルピア(約2,800円)のインドネシア製ゲーミングヘッドフォンを現地でゲット!なお、ネット通販では20万ルピア(約1,900円)の模様。

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世界は奇妙奇天烈なガジェットに満ちています。

この記事を執筆している時点で、筆者はインドネシアに滞在中です。経済成長著しいこの国ですが、同時に混沌の部分も露出しています。

変化に富んだ国は、どこかに歪みも必ずあります。「地元メーカーの発展」を望んでいるインドネシア政府の方針は、国内に様々な業種の有望メーカーを生み出していますが、中には「どうしてこんなものを作っちまったんだ!?」と首を捻らざるを得ないメーカーも。

そういうわけで、今回もインドネシア・ジョグジャカルタの電子機器専門ショッピングモールJogjatronikに行っていろいろ漁ってきましたよ!

「若者の街」ジョグジャカルタ

本題に入る前に、ジョグジャカルタという都市について少し説明したいと思います。

ジョグジャは1,000年以上の歴史を持つ古都であると同時に、多くの大学が所在する学術都市でもあります。それは即ち、若い学生が非常に多いという意味です。

ジョグジャに住む筆者の知人(日本人)は、大学生向けの“コスト”を経営しています。コストというのは、日本で言うところの安アパート。インドネシア各地から集まった若者が、ガジャマダ大学周辺で生活を営んでいます。そのため、物価も安い!

そもそもの国民平均年齢が若く、しかもジョグジャには外国人観光客も多いため、街の景色は月毎にどこか変わっていきます。この変化の激しさは、ジョグジャを訪れた日本人は誰しもが驚愕するほど。二言目には「検討します」と言ってそのまま話が流れていく日本とは、技術的進化の速度も違います。

従って、スマホメーカーも「その時の王者」がコロコロ変わってしまいます。かつてはBlackberryがインドネシアで最も普及しているスマホでしたが、今ではOPPOやVivo、サムスンがトップに君臨しています。それはJogjatronikの中にある広告の数で把握することができます。Xiaomiは数年前までは人気でしたが、今はかなり影が薄くなってますね……。

2,000円以下で購入できるゲーミングヘッドフォン!?

さて、そんなJogjatronikで今回購入したのはこの製品!

インドネシア地元メーカーREXUSゲーミングヘッドフォン「VONIX F88」。うん、かっこいい! 見た目はすごくかっこいいぞ!

ドライバーの大きさは50mmということで、ヘッドフォンではまぁ標準的なサイズ。ただ、この「VONIX F88」はUSB接続と3.5mmオーディオジャック接続の両方に対応してるんですよ。これは便利だ!

ボディをよく見ると、案の定値段相応の安っぽいプラスチックが使われています。組み立てが甘いところもいくつか……。しかし、マイクはなんと取り外し可能です。ヘッドフォンは収納する際にマイクがかさばったりするのですが、これなら片付けにも困らないぞ!

他にも音量調節ダイヤルが左耳側にあったり、筆者の大きな頭にもはまりやすい設計だったりで、使ってみると結構いい感じなんですよね。ええ、筆者は結構気に入りました。というわけでショップのおばさんに「これ、いくら?」と聞いてみます。

「これは30万ルピア(約2,800円)でいいわ」

うーん、やっぱり安い! しかしお店のおばさんに内緒でこっそり「VONIX F88」をネット検索してみると、どうやら20万ルピア(約1,900円)もしないんですよね……。

まぁ、このあたりは実店舗ということと筆者が外国人ということを加味しないといけないので、おばさんの提示額を飲むしかありません。

『大航海時代 Origin』をプレイ!

そんなわけで、「VONIX F88」を無事に入手しました。

宿泊先のロスメン(行商人宿)に戻って、早速ノートPCにつないでみます。USB、オーディオジャック共に接続に問題は見当たりません。

今回「VONIX F88」をレビューするためにプレイするタイトルは『大航海時代 Origin』。賛否両論あるゲームですが、使用されている楽曲に関してはほぼ文句ないクオリティー。てか、このゲームはPCにデフォルトの貧弱なスピーカーではなくヘッドフォンを使ってプレイしたほうがいいんですよ。


筆者がかつてハマっていた『大航海時代Ⅲ』のBGMが『Origin』に実装されているというのは、本当にポイントが高い! そして、ドライバー径が50mmあるだけ下手なイヤホンよりも遥かにダイナミックなサウンドを実現してくれます。

低音も程よく出ていることには驚きました。もちろん、音質のカスタマイズ機能やらマイクのノイズ軽減機能やらHi-Fiサウンドやらはありませんが、そもそも自宅で使う分にはそのような機能は無駄になりがちではないでしょうか。このレベルのヘッドフォンがインドネシアでは20万ルピア以下で手に入る、というのはお世辞抜きで感心してしまいます。

真代さんの「マスカレード」は最高だ!

ここで筆者は、ゲームをやめて音楽を聴いてみることにしました。

選んだ曲は庄野真代さんの「マスカレード」です。

1984年生まれの筆者が真代さんの曲を好んで聴く、というだけでこの男はかなり特異な人間だということを理解していただけるはずです。何しろ、1998年と言えば中学生の誰しもが浜崎あゆみさんの曲を聴いていた頃。そんな中で「マスカレード」の歌詞に心躍らせていた中学2年生は、日本全国探してもそう滅多にはいないはず。

さて、今回は「VONIX F88」で真代さんの「マスカレード」を聴いてみたわけですが、「音の立体性」はやはり期待できないレベルです。真代さんの声とバックミュージックが一枚板のままというか……。しかし、値段を考えれば「これは及第点じゃないか!?」と解釈できるレベルでもあります。

Amazonで不自然に安いヘッドフォンを買うより、遥かに建設的な買い物だったという点は断言できます。

「まぁこれでいいだろ」と納得できる製品

というわけで、今回レビューした「VONIX F88」は例によって読者の皆様にプレゼントしたいと考えています。

ただ……この「VONIX F88」に限って言えば、正直手放すのは惜しいと感じてしまいます。特段素晴らしい点はまったくありませんが、「まぁこれでいいだろ」と不思議と納得してしまうスペックに落ち着いている、というのが筆者の見立てです。

そんなわけで、成長し続ける若者の国インドネシアの今を皆様に知っていただくため、「VONIX F88」を泣く泣く日本に送りたいと思います!後日読者向けプレゼントキャンペーンとして案内していく予定なので、お楽しみに。



《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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