6月30日から開催されているSteamサマーセールも残すところあと4日ほどとなりました。読者の皆様はどんなタイトルを楽しんでいるでしょうか?もしかしたら、また積みゲーを増やしてしまった…とお嘆きの方もいるかもしれません。
お目当てのタイトルはあらかた買ったという人も多い時期でしょうが、それはGame*Spark編集部でも同じこと。ライター陣に話を聞けばあれ買ったよ!これ楽しんでます!という声がたくさん出てきました。
そんなわけで本稿では、ゲムスパライター陣が購入したタイトルをいくつかピックアップしてみました。サマセのラストスパートに向けて、是非参考にしてみてください。
『Halo: The Master Chief Collection』りおちゃんこ鍋

世代を感じる第三の看板FPSシリーズ。いまは当たり前のADSなど余計な贅肉を一切削ぎ落したシンプルシステム、愉快な海兵隊やエイリアンの同胞とクルマに乗り込み、敵の大軍に突進するという唯一無二の面白さがふんだんに詰め込まれた大傑作です。
敵味方を問わず、断末魔まで吹き替え音声で喋りまくる大量のNPCが激しく戦う圧倒的な臨場感はこのシリーズならでは。エイリアン側の主人公が登場したり、さらなる強敵の出現によって三つ巴になる興味深いストーリー、乗り物を中心とした大規模でハイテンポな戦闘も他にはない魅力でしょう。


歴史的名作であるBungie開発の初期三部作、特にリマスター版『Halo 2』だけでもプレイを強く推奨しますが、シリーズ作品6タイトルを1,000円強でまとめて購入できるのは安すぎるとしか言いようがありません。
『違う冬のぼくら』kurokami

とあるきっかけから「動物の世界」と「機械の世界」とで分かれて見えるようになった少年たちを描いたパズルアドベンチャーです。 それぞれの世界では背景や登場人物の姿、オブジェクトなど見えてるものがすべて異なり、時には「そこは何もないけど!?」といったような部分で、相手の視点ではギミックや手がかりが隠されているなど驚きもあります。


また、物語の各所では二人の意見を一致させないと進めないような選択を迫られる場面もあります。それぞれの視点でのみ語られる登場人物の背景や思惑などもあり、選択肢がその後の物語の展開に大きく関わるので、一緒にプレイする相手と話しているうちに、お互いの価値観や思わぬ一面なども発見できるかもしれません。
『夜廻』焦生肉

すっかり夏の風物詩となったサマーセール。夏と言えばホラー!ということで私が購入したのは日本一ソフトウェアのホラーシリーズ『夜廻』です。まだあまり進められていませんが比較的穏やかなグラフィックから突然凄惨なホラー描写が繰り出される様に既に戦々恐々としています。8割引きセールでワンコイン価格となっているため、お手軽に背筋を冷やすにはもってこいではないでしょうか。
『Pizza Tower』Mr.Katoh

『ワリオランド』シリーズにインスパイアされた、強靭なイタリア人ペッピーノが自分の店を守るために“ピザタワー”を破壊するアクションゲーム。ペッピーノはステージを高速で走り回って敵を弾き飛ばし、投げ飛ばし、まさしく大暴れとしか言えない活躍を見せます。各ステージのラストに待ち受ける目標を倒したらスタート地点に戻るのですが、どのステージもギミック満載で飽きさせません。



シンプルな操作で高速アクションを楽しめる「操作性とレスポンスの良さ」と「ステージのわかりやすい導線」も非常に魅力的。テクニックを磨いてステージやボス戦での高スコアを目指したり、シークレットを探索したりと、ゲーム内のやりこみ要素も抜群です。カートゥーン調で驚くほど動くアニメーション、クセになるBGMもオススメの、アクションゲーム好きなら是非とも買うべき一本です!
『Ready or Not』みお

最近観まくってるYouTubeショートで回ってきたクリップで一目惚れして購入。リアル系FPSがプレイしたい気分の筆者にはぴったりの1本でした。 本作で重要なのは敵を殺すことではなく、投降させること。「銃を捨てろ!」と叫んだり、時にはやむなく致命傷にならない手足を撃ったりしながら、武装した相手と戦わなければなりません。1発の銃弾が致命傷になり得るので、クリアリングや味方との連携が非常に重要。常にドキドキハラハラしながらプレイできます。
AIプレイヤーが用意されるので1人でもプレイできますが、基本的にはCo-opや対戦が前提になっています。……しかし、本作の魅力をフレンドにプレゼンしたのですが、誰も買ってくれませんでした。悲しい!しばらくはソロで堪能することにします。
『Endless Monday: Dreams and Deadlines』麦秋


テキストアドベンチャーをベースに、いくつか角度の異なるアプローチを挟んで展開する本作。ZINEとして刊行されていた「Endless Monday」と同じ世界を共有する短編的位置づけで、締切直前の週末深夜の社内で絶望している限界社員ペニーちゃんの視点で物語が進みます。登場キャラクターは皆個性豊かで大変可愛らしい。ゆるいタッチのイラストに対して、ゲームシステムは手堅く作られており、キャラの人物像を際立たせる上質な翻訳も相まって、個人的には2023年トップ3タイトルとして既にランクインするほどでした。

『Core Keeper』neko

ついに買ってしまいました採掘サンドボックス『Core Keeper』。2022年3月に早期アクセスを開始した本作ですが、正式リリースまで我慢できずに購入。最大8人までのマルチプレイにも対応しているので、フレンドにも買わせてやりました。

本作の舞台となるのは自動生成される地下世界。プレイヤーは迷い込んでしまったこの地下から地上に戻るため、サバイバル生活を余儀なくされます。建築、農業、釣り、料理、クラフト、戦闘。そして掘って、掘って、掘り進む。サンドボックスというだけあって時間泥棒だというこのゲーム。夏の長期休暇は地下労働に勤しみます。
『Super Glitter Rush』キーボード打海

ほんのり異色な切り口でジャンルのハードルを下げたボスラッシュ系STG。敵弾を相殺するようにショットを放つシステムで、弾幕系に見えながら“気合”がいらないカジュアルさが特長です。どことなく『UNDERTALE』戦闘パートも思い起こさせます。


丁寧に作り込まれたボスや操作キャラだけでなく、バリエーション豊かなカラーパレットも素敵な要素のひとつ。『DRAINUS』『Graze Counter GM』をゴリゴリ遊ぶのにちょっと疲れたかも……なんてタイミングに、Steam Deckでちまちまとプレイしてます。
日々のニュースやサマーセール特集といった記事制作で忙しいながらも、みんな時間を作っては色々と遊んでいました。普段はお仕事のやり取りがほとんどなので、こうしてみんなで遊んでいるゲームを共有できる機会は意外と貴重。読者の皆さんの購入タイトルの参考になれれば幸いです!
※UPDATE(2023/7/11 9:45):本文中、「強」「弱」の表記を修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。