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『サイバーパンク2077: 仮初めの自由』では亡くなった声優のキャラクターボイスをAIで実装、遺族の許可と協力のもと実現

リパードクとしてVと関りの深い「ヴィクター・ベクター」役を務めた故Miłogost Reczek氏のボイスがAIで再現されています。

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『サイバーパンク2077: 仮初めの自由』では亡くなった声優のキャラクターボイスをAIで実装、遺族の許可と協力のもと実現
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CD Projekt SAはポーランド語版『サイバーパンク 2077』の拡張パック「仮初めの自由」において、ポーランドの人気声優だった故Miłogost Reczek氏のボイスをAIで再現し収録していることを、米メディアのブルームバーグへ宛てた声明を通して述べました。なお、Game*Sparkによるローカライズ担当者へのインタビューでも同様の内容についてお話頂いているため、併せてご覧ください。


「ヴィクター・ベクターとしての素晴らしいパフォーマンスに敬意を表することができた」

Reczek氏は『サイバーパンク 2077』でリパードクとしてVと関りの深い「ヴィクター・ベクター」役を務めた他、『ウィッチャー』シリーズにも出演。CD Projekt作品以外では「スターウォーズ」のオビワン役などで知られ、2021年12月多発性骨髄腫により60歳で亡くなられています。

同社はブルームバーグへの声明で、代役の起用や本編ボイスの再使用も検討したとしながらも、ローカライゼーションディレクターのミコライ・シュフェト氏曰く、Reczek氏は「ポーランドで最高の声の才能の一人」であり本編での演技が素晴らしかったことから、このアプローチに疑念があったようです。そのため、最終的にReczek氏の家族より許可を得た上でAIを利用する手法を取ったと述べています。

今回取られた手法はまずベースとなる発話を新たな声優を起用して録音し、それをrespeecherというAI音声ソフトによってReczek氏の声に近づけるというものです。「こうすることで(Reczek氏の)ヴィクター・ベクターとしての素晴らしいパフォーマンスに敬意を表することができた」とシュフェト氏は語ります。また、Reczek氏のご子息はとても協力的だったことも明かしました。

AIと人の在り方を示す指標となるか

AI技術の発展とその利用価値を示した一方で、倫理的側面や声優の仕事を奪う可能性といった問題点にも関わりが見える今回の一件。AIと人の在り方が今後どのような物になっていくかを示す指標ともなりそうです。


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