
『ヒットマン』シリーズで知られ、現在『Project 007』を開発しているIO Interactiveですが、ゲーム化権を手にするまでには大きな苦労があったことを語っています。
単なるアクションやシューターは求められていなかった?
これは海外雑誌・Edge Magazineのインタビューに応じたIO Interactive共同経営者であるハカン・アブラク氏とクリスティアン・エルバーダム氏の発言から判明したものです。正式発表以降続報がなくまだまだ開発が続けられている本作ですが、ゲーム化権を得るためには大きな苦労があったようです。
現在、「007(ジェームズ・ボンド)」シリーズはイーオン・プロダクションズが権利を所有しています。そのためゲーム化権を得るためには同社に許諾を得る必要がありますが、同社としては「単なるアクション志向のシューターは求めていない」というスタンスだったそう。そのため、ステルスアクションとしても深みのある作品として売り込むことにこだわったそうです。
内容としては重要な目標以外に対する暴力的行為を減らし、スパイとしてのプレイに重点をおいたものになっているとのこと。『ヒットマン』シリーズでステルスジャンルに定評のある同社ですが、仕上がりに来たいしたいところです。
最後の「007」ゲームは不評…
「007」シリーズはここ最近コンソールでのゲーム化に恵まれていませんでした。直近で発売されたのは2012年発売されたEurocom開発・アクティビジョン発売の『007 Legends』ですが、こちらはメタスコアが45点ほどと低評価。内容としては一般的なアクションシューターのようなものとなっており、007らしさの活きていない作品であるとして「最も退屈なボンドゲーム」という声も見られます。
海外メディア・GamesRadar+によればイーオン・プロダクションズの「単なるアクション志向のシューターは求めていない」という言葉はこの作品が低評価だったことに起因するのではないかと述べています。
『Project 007』は現在開発中。発表から丸3年が経とうとしている今、そろそろ続報に期待したいところです。