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1997年に初代PlayStation向けに発売され、ゲーマーたちを震撼させたRPG『ファイナルファンタジーVII』。クラウドたちとセフィロスの激闘を思い出す人もいれば、チョコボの育成や、スノボのミニゲームを思い出す人もいるでしょう。
2020年にリメイクされたことで、多くのゲーマーがまたしてもミッドガルを訪れることとなりました。カクカクだったポリゴンは滑らかなCGへと進化し、バトルもストーリーも一新されています。
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リメイク三部作の二作目である『ファイナルファンタジーVIIリバース』(以下『FFVIIリバース』)の2月29日の発売を前に、今このタイミングで『ファイナルファンタジーVIIリメイク』(以下『FFVIIリメイク』)を振り返り、どんなゲームだったか、またどういうところが97年の『ファイナルファンタジーVII』(以下『FFVII』)と異なるのか、そして『FFVIIリバース』にどう繋がっていくのか……といったあたりを、本記事で考えていきたいと思います。
※『ファイナルファンタジー7』シリーズのネタバレがありますので、ご注意ください。
●オリジナル版『FFVII』をざっくり振り返る――そういえばどんな話だっけ?
魔晄都市ミッドガル……地の底を巡る星の命、ライフストリームをエネルギー企業である神羅カンパニーが吸い上げ、日々の資源として活用しているメガシティが『FFVII』の物語の出発点となります。神羅カンパニーの反対組織アバランチは、クラウド・ストライフという傭兵を連れて、壱番魔晄炉を襲撃する計画を立てます。
筆者は当時学生だったので全然意識してませんでしたが、RPGの主人公たちが環境テロリストという凄まじい設定は、今考えると相当攻めていますよね。
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古代種という特殊な血を受け継いでいる花売りの少女エアリスに目を付けていた神羅カンパニーですが、クラウドが彼女のボディガードを務めます。しかし、すんでのところでエアリスは神羅に誘拐されてしまい、クラウドたちは彼女を救うために本社ビルへ。激闘の末、エアリスの下へ辿り着くと、そこには最強の英雄と謳われた「セフィロス」がいました……。
セフィロスは神羅が研究している謎の生命体ジェノバを持ち去って逃げたので、クラウドたちはそれを追いかけます。星を破壊し、ライフストリームを飲み込もうとするセフィロスと、それを阻止するクラウドたちの物語が、オリジナル版『FFVII』なのです。
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このあとはほぼ全ゲーマーがご存じの「忘らるる都」での壮絶なカットシーンや、ゴールドソーサーでのデートなどが挟まりつつ、クラウドやザックスの過去という大きな物語が絡んできます。
オリジナル版『FF7』では、素直にセフィロスとの戦いへと流れていくストーリーでしたが、果たして今回のリメイクではどうなるのでしょうか……?
●『FFVIIリメイク』は今から遊んでも間に合う? どこで遊べる?
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筆者はPS Plusのゲームカタログを用いて『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』のPS5版をプレイして遊びました(PS4でも同様に遊ぶことはできます)。こちらはユフィの追加ミッションが入っているバージョンなので、それだけ遊んでいないという人もチェックしてよいかもしれません。本編を飛ばして追加ミッションだけ遊ぶこともできます。
サブクエストも含めてだいたい見て回っておよそ35時間ほどだったので、2月の余暇を当てれば終わらない量ではなさそうですね。
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また、PC版もSteamにて発売しています。ハイスペックな環境で遊びたいという人はこちらもご検討ください。
●『FFVIIリメイク』はどう変わったのか? そのあたりもおさらいしておこう
「忙しいのでパパッとおさらいしたい」という人に向けて、2020年に発売した『FFVIIリメイク』について一緒に見直していきましょう。
今回のリメイク企画は三部作であり、発売済みの一作目である『FFVIIリメイク』は、オリジナルの序盤であるミッドガル編だけで構成されています。
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アバランチの分隊を仕切るバレット、スラムのバーで働くティファ、そしてクラウドとエアリスの4人がパーティメンバーとなり、神羅に攻撃を仕掛けたり、スラムのお悩み解決をしたりするパートが多いです。
オリジナル版の展開を引き伸ばしているのでちょっと冗長に感じるシーンもありますが、アバランチに賭けるバレットの心情や、スラムの細やかな生活描写など、当時では描き切れなかったポイントが表現されているのが見所です。
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加えて、今回のリメイクからフィーラーという謎の黒いモヤが出現し、クラウドやエアリスたちにまとわりつきます。
どうやらコイツらは、運命が決められたレールから外れようとすると、それを是正するために現れるらしく、クラウドたちの窮地を救ったり、逆に邪魔してきたりします(だいぶ唐突な感じはしますが……)。
クラウドたちは遂にフィーラーすらも薙ぎ倒し、オリジナル版『FFVII』とは別の世界線に突き進んでいくことに決めました。一体この先どうなってしまうのか、もはや誰にも予想がつきません!
●最後に……『FFVIIリバース』に期待すること
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ようやくミッドガルを抜け出し、ジュノンやカームへも足を伸ばすクラウドたち。シドやヴィンセントといったキャラクターたちも登場し、ついに役者が揃ってきた感じがありますね。オープンワールドを採用したという点も、ゲームプレイにどう影響するのかが気になる点です。
筆者が期待したいのは、やはりストーリーの大幅な改変です。『FFVIIリメイク』でひたすら運命に抗ったアバランチたちに、どんなイベントが待ち受けているのか。非常に楽しみです。
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また、バトルやアクションの面においても、さらにブラッシュアップされることでしょう。ユフィの追加ミッションで、パリィや遠距離と近距離を行き来する攻撃手段が増えており、これがかなり面白かったので、他のパーティメンバーはもちろんのこと、既存のキャラクターのアクションにもバラエティが増すことにも期待したいです。
多くの期待を背に、発売されるリメイク第二作……2月29日が待ち遠しいですね!