アメリカ航空宇宙局(NASA)は、オリジナルのTRPG用シナリオ『The Lost Universe』をNASA Science公式サイトにて公開しました。
魔法が発達した惑星でハッブル宇宙望遠鏡を取り戻せ!
本作の舞台となる惑星「Exlaris」は、魔法が発達した文化が形成されていたものの、接近したブラックホールの影響で自由浮遊惑星となった過去のある星。その後宇宙への研究を続けていた惑星で、とある人物が地球とExlarisをリンクさせる魔法を開発し、その結果としてハッブル宇宙望遠鏡が召喚されてしまいます。
プレイヤーはExlarisへと迷い込んだ地球人となり、失われたハッブル宇宙望遠鏡を取り戻すべく冒険を行います。公式サイトの情報によると、ゲームは4人から7人向けに設定。公開されているシナリオには世界観などの説明はあるものの詳細なルールは設定されておらず、プレイヤーが好きなTRPGのシステムで遊べるように適応しやすいものになっているということです。
公式サイトでは、本作の舞台となる地域の地図なども用意されています。また、シナリオの後半ではハッブル宇宙望遠鏡をはじめとした、さまざまな科学知識についての説明もあり、なかにはゲームプレイにも適用できそうな情報も書かれています。


国立天文台もTRPGを公開している
NASAによるTRPG公開という驚きの展開ですが、過去に国立天文台がオリジナルTRPG『サンドキャッスル』を公開しています。「教育目的でなく普通のTRPGとして楽しめるようにゲーマー視点で作られた」という本作は、ルールブック(英語版・日本語翻訳も進行中)やキャラクターシートも公開しています。
また、ハンバーガーチェーン・ウェンディーズが2019年に公式TRPG『Feast of Legends』を配信するなど、さまざまな機関や企業でオリジナルTRPGを公開するシーンが近年続いているようです。