※本記事には『ゼンレスゾーンゼロ』のネタバレが含まれています。閲覧に際してはご注意ください。
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HoYoverseが手掛ける新作『ゼンレスゾーンゼロ(『ZZZ』)』のβテスト、通称「増幅テスト」が開催されています。今現在『ゼンレスゾーンゼロ』を楽しんでいる方や今回抽選から漏れてしまった方はもちろん、「新しく遊ぶゲーム」の候補に挙げている方も多いのではないでしょうか。
さて、ゲームを遊び始める・好きになるきっかけは多々ありますが、その中のひとつに“キャラが好み”というものも挙げられます。「キャラが好きだからゲームに触れてみた」という思い出があるゲーマーは、きっと多いはずです。iOS向けストアページでも2024年7月4日リリースとの情報が浮上したので、今から自分のツボに刺さる“推しキャラ”を探してみてはどうでしょうか。
『ゼンレスゾーンゼロ』では主人公兄妹を中心に、色んな組織、派閥が登場していきメインストーリーが進行します。以前実施した李振宇(リ・ジェンユー)氏のプロデューサーインタビューでも「アンソロジーのように各陣営を中心とした物語を描いていく」と触れられていて、本作が“キャラクターを中心とした群像劇”になることは間違いないでしょう。
それを裏付けるように、前回のβテスト「吸音テスト」以降もSNSで断続的にキャラの情報が発信され続けています。そこで本記事では「増幅テスト」序盤やこれらの情報をベースに、「キャラ好きでゲームを始めたい」人たちに向け『ゼンレスゾーンゼロ』の陣営・キャラクターを紹介していきます。
本記事にて「あっ……このキャラ好きだわ……!」とビビっと来た方はぜひ『ゼンレスゾーンゼロ』の世界に関心を向けてみてはどうでしょうか!
人情肌の知能機械人からハンマー少女、武装する使用人まで多種多様! “癖に刺さるキャラ”はいる?
●レンタルビデオ屋「Random Play」
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まずは主人公から。表はレンタルビデオ屋「Random Play」、裏では違法とされるプロキシ(クリーチャーが現れ、構造が変化するエリア「ホロウ」を分析するハッカーみたいなもの)として活動する兄妹です。『原神』や『崩壊:スターレイル』とは異なり、彼らの名前は兄が「アキラ」、妹が「リン」と固定されています。
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街中を移動するプレイアブルキャラとしてどちらかを選ぶシーンがあるものの、ふたりともがっつりストーリーで活躍するのが印象的。「伝説のプロキシ」と呼ばれる兄妹で、その腕前から多くの人や組織に頼られていく流れでメインストーリーが進行します。
●邪兎屋
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『ゼンレスゾーンゼロ』公式イラストなどでよく見かけるため、むしろこちらが主人公かと思い込みそうな「邪兎屋」……ざっくり言うと「常にお金に困っている、仲間想いの何でも屋」ですね。実際に、序盤では彼らを中心にしたストーリーが展開します。 主人公たちと距離感が近く、友人であり仕事仲間という印象を受けました。
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常に金策に走っているボスの「ニコ・デマラ」を初めに、何を考えてるのかわかりづらいけど案外何も考えてなさそうな「アンビー・デマラ」、知能機械人でありながら人情に厚くフレンドリーな「ビリー・キッド」、名前の通りネコっぽい「猫宮又奈」などが、今のところ邪兎屋のメンバーとして確認できています。
「何でも屋」とは言いつつも違法性の高い依頼にも応じるので、同じく公には存在が認められていない主人公たち「プロキシ」と絡んでいくことも多そうですね。
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戦闘では、ニコはアタッシュケースからミサイルのような砲弾を放ち、アンビーは刀での近接戦をこなします。ビリーは二丁拳銃で“ガンカタ”じみたアクションで戦い、猫宮又奈は猫を思わせる速さで敵を切り刻みます。
邪兎屋に限らず『ゼンレスゾーンゼロ』の魅力のひとつに“派手なアクション”が挙げられます。格好良いモーションや好みのバトルスタイルをゲームプレイで体感してみると、そのままキャラクターのことがどんどん好きになっていくこともきっとあるはず!気になった方は公式YouTubeや公式X、「HoYoLAB」などを確認してみてください。
●白祇重工
「白祇重工」は工務店であり、本作の舞台である都市「新エリー都」で建設業を営み重機などを扱いますが、わりと戦闘能力高め。若い社長「クレタ・ベロボーグ」を幹部がサポートする形で成り立っています。全員が工事道具をモチーフにした武装を身に着け、プロフェッショナルな風格を纏っています。
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『ゼンレスゾーンゼロ』は知能機械人のビリーがいるように“機械にも知性が宿る世界”で、「白祇重工」の巨大な重機には各々別の性格を持っていたり……。「ベン・ビガー」はクマですが非常に理知的で、「アンドー・イワノフ」はまさしく熱血漢。「グレース・ハワード」は面倒見のいい姉貴分なのですが、重機が関わると性格が変わります。
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戦闘では「白祇重工」の面々は破壊力高そうな一撃を繰り出します。「高火力でガッとやってドーン!」というアクションが好きな人の琴線に触れるでしょう。
●ヴィクトリア家政
ヴィクトリア家政は家事代行派遣会社……派遣型の執事・メイドたちです。 ストーリーではその中のひとり「カリン・ウィクス」が電動丸ノコで壊れた電車を切り刻みながら登場するあたり、一癖も二癖もありそうな使用人(派遣)たちの集団です。
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パニックホラーさながらに電動丸ノコを振るう弱気な少女「カリン・ウィクス」をはじめとして、所属するメンバーにホラーなテイストが見え隠れするのも特徴です。「アレクサンドリナ・セバスチャン」は幽霊っぽく常に宙に浮いていて人形を飛ばし、「フォン・ライカン」はその見た目、名前からわかる通り狼男のようなキャラクターです。蹴りを主体にした戦闘スタイルがカッコいい……!「エレン・ジョー」は気だるげなボイスから一転、サメさながらにド派手な一撃を繰り出し敵を粉砕します。
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要するにヴィクトリア家政は、筆者を含めた一部ファンにぶっ刺さる“武装している使用人”たち。……とても良いモノですね!
●対ホロウ6課
「対ホロウ6課」には「星見雅」、「蒼角」が所属しています。“ホロウ対策のエキスパート”とされており、主人公たちとは折り合いが悪そうですが、本編ではどのように関係してくるのでしょうか。残念ながら、増幅テストで使用できるのは蒼角のみ。彼女は団扇のように変形する武器を用いて、いざという時には厳つい面を装着し戦いに挑みます。どこか鬼を連想させる“元気っ子”です……角も生えてるし。
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星見雅は武術一家の跡取りとあり、日本刀を所持しています。どのようなアクションになるかは期待大ですが、東京ゲームショウ2023の『ゼンレスゾーンゼロ』ブースでも彼女らが大きく取り上げられていたので、作中でキーになる存在かもしれませんね。
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●オボルス小隊「11号」
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プレイアブルとしては、他にも初期情報では“陣営不明”とされていたオボルス小隊に属する「11号」という女性も存在しています。彼女はアンビーと同じく、正統派な剣戟を行うキャラです。初期に公開されたPVではかなり強くプッシュされていたので、彼女もメインストーリーに大きく関わるかもしれません。
かなり謎めいているのですが、実は結構面白いキャラ。割と序盤で会うことができます。
●新エリー都治安局
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「新エリー都治安局」は都市公認の正当な組織で、非合法である「プロキシ」とは相容れない組織と言えるでしょう。今回の“増幅テスト”では治安局に所属する「朱鳶(しゅえん)」が登場するとのこと。
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残念ながら本稿執筆現在はプレイアブルキャラとして確認できず、ストーリーを進行しなければ出会えないようですが、新しい市街マップの開放と共に登場が期待できるキャラクターです。
また、今回の増幅テストでは「カリュドーンの子」と呼ばれる陣営も登場する様子。名前からしてタダモノじゃない感じがバリバリします……しかし、「吸音テスト」「増幅テスト」と遊んできて筆者が『ゼンレスゾーンゼロ』に感じた印象は「すべてのキャラが憎めない」ということ。
言い換えるなら「自分たちの仕事を全うしつつも、普通に日常生活もちゃんとある市民たち」です。「カリュドーンの子」がどのような陣営であるかは、蓋を開けてみなければわかりません。
同じHoYoverse作品である『崩壊3rd』『原神』『崩壊:スターレイル』などと比べてもポップでユーモラスなのが『ゼンレスゾーンゼロ』……“都市で巻き起こるドタバタ劇”な感じの強い本作は「このキャラが好き!」という欲求に応えてくれるはず。少なくとも筆者は「キャラが魅力的だからこの紹介記事でファンコミュニティが活性化してくれないかな!」という下心すら生まれているほど『ゼンレスゾーンゼロ』の世界を気に入ってしまいました。
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『ゼンレスゾーンゼロ』は現在PC/PS5/iOS/Android向けにβテストを開催中。リリースは2024年内を予定しており、事前登録受け付け中です。全プラットフォームでの正式リリースの日付は今後告知するとのこと。さらなるキャラ発表も期待できますが、現時点で気になるキャラがいたならぜひチェックしてみてはどうでしょうか。