【クラフトサバイバル名鑑】海の惑星舞台のサバイバル『サブノーティカ』自由で壮大な海中の冒険は「探索の必然性」への導線が秀逸!海の雄大さと恐怖、そして多くの謎を味わおう | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【クラフトサバイバル名鑑】海の惑星舞台のサバイバル『サブノーティカ』自由で壮大な海中の冒険は「探索の必然性」への導線が秀逸!海の雄大さと恐怖、そして多くの謎を味わおう

【クラフトサバイバル名鑑】では、同ジャンルのゲームが好きな筆者による定番ゲームの魅力を紹介しています。

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今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。

Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、水中惑星サバイバル『サブノーティカ(Subnautica)』です。

未知を楽しむ水中サバイバル『サブノーティカ』とは

『サブノーティカ』は、アメリカを拠点とするUnknown Worldsが開発を手掛けるサバイバルアドベンチャー。Unknown Worldsは元々『Half-Life』の高評価Mod「Natural Selection」で知られるCharlie Cleveland氏によって設立された会社で、2012年には『Natural Selection 2』もリリースしています。

同社は2013年に『サブノーティカ』を発表。Cleveland氏は『Natural Selection 2』の長年の開発で疲れていた中で『マインクラフト』から大きなインスピレーション受け、また、同時期にアメリカで発生した銃乱射事件にショックを受け「暴力に囚われないゲームを作ろう」と決意。2014年12月にSteam早期アクセスをスタートしています。

当初はサバイバル作品ではなく“未知の世界を探検するゲーム”と考えていて、開発初期は飢えや乾きと言ったメカニズムも用意しなかったといいます。しかし、ユーザーから「サバイバル作品なのに生存メカニズムがない」と言われてショックを受け、ファンの要望に答えるためにサバイバル要素を加えていきました。

Cleveland氏はサバイバル要素を導入したことで、結果として『サブノーティカ』という作品のテーマが際立ったとしています。その後も多くの設備やアイテムなどを導入するアップデートを続けて2018年1月23日に正式リリース、その後コンソール向けにも発売されています(Xbox One向けにはXbox Game Previewで2016年から配信)。

2021年5月には本作のスタンドアロン拡張『サブノーティカ:ビロウゼロ』をリリースし、同年10月には会社がKraftonへと買収されています。2024年2月には待望の続編タイトル『Subnautica 2』が正式発表。2024年後半に情報を出す予定ということで、現在は公式ブログで質問を受け付けています。

母船が爆発!小さな脱出ポッドから生き残れ

本作の物語は、大型宇宙船・オーロラ号が謎の爆発事故で未知の惑星「4546B」へと墜落、主人公が脱出ポッドで不時着するシーンから始まります。命からがら脱出した主人公ですが、爆発のショックで脱出ポッドも破損し、まずは唯一の生命線の修理を行う必要があります。

しかし、ポッドの外はどこまでも続く広い海と、さっきまで乗っていた宇宙船の残骸が見えるのみ。主人公は海の中で使えそうな素材を集めながらサバイバルしながら脱出する方法を探し、やがてこの海の惑星に隠された大きな秘密に直面することになります。これが本作の大まかなストーリーです。

まずは飯をくおう。

ゲームとしては、まず最低限のツール確保と脱出ポッドの修理をしたら、ほぼ自由に行動可能です。惑星「4546B」の海中では、魚や鉱石などが豊富に見つかるほか、惑星固有の植物や動物の素材にはクラフトに使える有用な成分も多く含まれているため、基本的な生活には困りません。

しかし、海の底には沈んでいる船の残骸などもあり、この惑星には多くの謎が残されています。また、主人公を狙う海の生き物たちも多く、油断すれば命はありません。小さい脱出ポッドから、謎多き壮大なサバイバルが始まります。

探索範囲が拡がっていく感覚が楽しい

最初は近くの洞窟を探索して鉱石を拾ったり、お腹が減ったら魚を取りに潜ったりと最低限の生活を送ることになる本作ですが、プレイに慣れていくことで、どんどん行動範囲が拡がっていきます。

ストーリーとして重要なのは、修理した「通信機」に届く他の乗客員たちからのメッセージです。救難信号が届けば座標が登録され、そこを目指すことで新しい情報などが入手できます。しかし、初期状態では危険な場所もあるので「目的地を目指す装備を整える」ことが大切です。ちなみに信号の先には何故かNPCなどはいません。痕跡はありますけどね。

本作でとても面白いのがスキャナーというアイテム。惑星内に沈んでいる宇宙船や脱出ポッドの周辺には、壊れた設備なども多く残されているのですが、スキャナーで調査することでクラフトレシピを入手できるのです。もちろん生物を調査することもできるので、サバイバルのためにも最重要とも言えるツールです。

ゲームが進めば酸素タンクを大きくしたり、水中用の乗り物を作ったりと、より安全に遠く・深くまで移動できるようになります。惑星内には目標以外にも多くの残骸があり、さまざまなレシピや情報が隠されています。

頼れる相棒・シーモス。ここからゲームは大きく進みます。

スキャナーと通信の存在によって自由なゲームに「探索の必然性」を加えることで、自然と行動範囲が拡がり、プレイヤーを飽きさせないのは本作の優れたゲームデザインです。

拠点づくりは快適性も自由度も最高

最初は小さな脱出ポッドでの最低限の生活ですが、ある程度ゲームが進むと拠点を建設できるようになります。拠点は施設や内装を自分で組み合わせていく形式で、設置場所を含めてとても自由な建築が可能です。

拠点を作れるようになると脱出ポッドでは不可能だったツールの強化などもできるようになるほか、食料を栽培する、より大きなストレージでアイテムを管理する、ベッドで寝るなど快適性は大きく変化します。探索で便利な施設なども建築できますし、なによりも広い家でゆったり行動できるのが気持ちいい!

自販機があればスナックも食べられる。文明の味。
果物を栽培すると拠点内の食糧事情は一変。メロンメロン。
家具や内装にもこだわりたくなりますね。

拠点で重要なのが電力と耐久性です。ゲーム内では生産などの行動に「電力」を消費するため、安定した電力の確保は必須。また、建物を拡張すれば水圧への耐久度が落ちていくので、補強を考えなければなりません。もちろん、危険な生物による攻撃でダメージを受けることもあるので注意しましょう。

とはいえ、意識して危険な場所に拠点を作らなければ安全で快適な生活空間は確実に得られます。拠点ができることで探索はより安定したものになり、最初は200メートル程度しか潜れなかった海底も、より深く探索できるようになります。その先にはこの惑星での驚くべき展開やストーリー、そして脱出劇が待ち受けているのです。

『サブノーティカ』は、食料確保などのサバイバル要素は決して難しくありません。優れたゲーム性で広い海の移動もどんどん快適になり、拠点づくりもその快適性のひとつとして大きく機能します。自由な建築ができるため、凝りに凝ってゲームが進まなくなる人もいるかも知れませんが……。

クリエイティブモードで自由に建築も出来ますよ!

小さな脱出ポッドからスタートし、広大な海の惑星を舞台にしたストーリーが楽しめる『サブノーティカ』は、Steam早期アクセス開始から常に高い評価を得続けています。

自由に行動できるゲーム性と、目標の提示による「探索の必然性」がとても上手く融合していて、楽しみながら自然と行動範囲が拡がっていく優れたプレイ体験を得られる作品です。海の持つ壮大さや恐怖感などの演出も良く、効果音などを含めた没入感も大きな魅力です(VRでもプレイ可能)。

まずは海の美しさを楽しんでいきたい。
そしてたまには空を見上げたい。

ゲームの中盤くらいからやれることが大幅に増え、ゲームの持つ探索や冒険、クラフトなど各要素の面白さはどんどん増していきます。クラフトサバイバルに多い「新しい材料が必要だ!探しに行こう!」という醍醐味の部分も、海底という舞台だからこそ探すべき場所がわかりやすく、そこへ辿り着く目標を立てるのも楽しいものです。

本作の2年後の物語を描く『サブノーティカ:ビロウゼロ』もまた違った魅力があり、こちらから導入された要素もあるなど、シリーズとしても開発のこだわりを感じさせます。続編『Subnautica 2』も詳細は明らかになっていませんが、こちらも楽しみにしておきましょう!

※UPDATE(2024/6/3 18:51):本文中の誤字を修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。

《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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