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ついに正式リリースを迎えた本格潜水艦シム『UBOAT』 初心者必見の「潜水艦の動かし方」を解説したい!

正式リリースを記念して、8月17日までは70%オフの1,020円で購入できます。

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ついに正式リリースを迎えた本格潜水艦シム『UBOAT』 初心者必見の「潜水艦の動かし方」を解説したい!
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8月3日にSteamで正式リリースを迎えた第二次世界大戦潜水艦シム『UBOAT』。タイトル通り、ドイツ軍の潜水艦Uボートを操作して連合軍と戦うという内容のゲームです。早期アクセス配信以来、Steamでの評価は今に至るまで「非常に好評」。恐ろしくリアルな潜水艦戦闘が再現されていることで知られるようになりました。

しかし、それ故にやることや覚えることが多く、潜水艦に詳しくない人にはとっつきにくい作品でもあります。また、今の時点でこの作品の日本語攻略ページがあまりない印象です。

そこで今回は、とりあえずこれを覚えればそれなりに戦えるだろうというポイントを解説したいと思います。

「ハイブリッド機関」を使いこなせ!

潜水艦のことなど何も知らない人が『UBOAT』をプレイしてまず驚くのが、「エンジンが2つある」という点ではないでしょうか。

第二次世界大戦の潜水艦は、今でいうところの「ハイブリッド機関」です。ディーゼルエンジンと電動エンジンが設けられています。浮上した状態で航行する際はディーゼルエンジン、潜航する際は電動エンジンに切り替えるのが基本です。

なぜ、そのような構造になっているのか。まずひとつは、軽油を使うディーゼルエンジンは艦が水中に潜ってしまうと排気ガスを処理する手段がなくなるから。『UBOAT』では新設備開発でシュノーケルを作ることができ、それをUボートに設置すればある程度の排ガスを外に出すことができます。ただしそれは潜望鏡深度の場合で、それ以上の深さに潜ってしまうとディーゼルエンジンは使えません(無理やり使うと、排気ガスが艦内に溜まって乗組員が死んでしまいます)。

さらにもうひとつ、内燃機関は騒音が大きいという問題があります。現代の自動車も、ガソリンエンジン車よりEV車のほうが遥かに静かです。敵駆逐艦がいる中での水中航行は、とにかく静粛であることが求められます。

ソナーから身を潜めろ!

海上にいる敵の駆逐艦やコルベットは、「ソナー」という装置を使ってUボートを探します。

ソナーとは、音波を海中に発してそれが跳ね返ってくる現象を探知する装置。もしも海中に不自然な物体がいた場合、音波の跳ね返りが不自然なリズムになります。そこから位置や深さを割り出し、爆雷を投下する仕組みです。

ただし、当時のソナーでは正確な位置を完璧に割り出すことは難しく、特にUボートが海底に接地している場合は音響探知が難しくなります。それを利用して、Uボートは憎き駆逐艦をやり過ごすことができます。

気をつけたいのは、駆逐艦の捜索から身を潜めている時は照明を青色にしておくということ。青色照明は「静かにしろ!」という意味で、駆逐艦に搭載のハイドロフォン(水中の音を聞く装置)に察知されないようにします。

ですが、照明のスイッチは非常に分かりにくい場所にあり、そのあたりで難儀する艦長も少なくないようです。場所は発令所の天井から吊り下げられた肉の裏側、キーボードのCTRLキーを押せばアイコンが出てきます。

甲板砲で撃沈だ!

この時代の潜水艦には、甲板砲が搭載されています。Uボートの場合は88mm砲です。非武装の貨物船やタンカーを沈める場合、可能であれば魚雷ではなく甲板砲を使います。

魚雷は非常に高価な代物で、この時代のドイツでは家一軒買える値段。また、狭くて小さいUボートに積める魚雷の数も限られています。従って、魚雷は基本的に駆逐艦や巡洋艦、空母等の戦闘艦相手に使い、護衛を消したところへ浮上して甲板砲で貨物船を沈める……という流れが最も理想的です。

そして、その魚雷も開発を進めるにつれて高性能化していきます。

ドイツ海軍の魚雷G7は、開戦当初は信管に大きな問題を抱えていました。あまりに不発が多く、高名なUボート艦長ギュンター・プリーンは「G7は木銃」とまで酷評していたほど。また、推進機構には蒸気を使っているため、航跡がくっきり浮かび上がってしまう(それを見た敵艦が回避行動を取ってしまう)という難点も。

欠陥だらけの魚雷は、こちらから人員を割いて改良を続けましょう。このあたりを頑張れば、自動変針機能付きのFaT・LuT魚雷や音響探知ホーミング機能が搭載された魚雷を使えるようになります。

中立国の船は沈めるな!

貨物船やタンカーには「船籍」というものがあります。

開戦当初はイギリス船籍のみ、そこからやがてノルウェー船籍やアメリカ船籍の貨物船に対する攻撃許可も下りるようになりますが、まかり間違っても中立国の船を沈めてはいけません。

厳正中立国のスウェーデン、スイス、枢軸国と親密ながら中立のままでいるスペイン、ポルトガルの船を沈めてしまうと、それが政治問題に発展してしまいます。ただし、中には中立国の船に偽装したイギリス船というのもいるため、その場合は臨検により招待を暴いてやることができます。

「潜水艦VS潜水艦」の戦いはない!

最後にひとつ、このゲームには「潜水艦同士の戦い」はありません。なぜなら、潜航中の潜水艦が潜航中の潜水艦を魚雷で沈めることはほぼ不可能だからです。

海上艦を攻撃する場合、X軸とY軸からその位置を割り出して実行に移します。しかし、潜水艦を相手にする場合はZ軸も加味しなければなりません。3軸の空間のどこに敵がいるのか、そうしたことを割り出すコンピューターなど当時は存在しませんでした。従って、『UBOAT』でも「潜水艦VS潜水艦の魚雷発射合戦」はありません。

ただし、第二次世界大戦の中で1例だけ、そうした戦闘が発生しました。潜航中のドイツ軍U-864(日本に向かう任務の途中でした)を、こちらも潜航状態でありながら撃沈したイギリス軍のヴェンチャラー号です。艦長のジミー・ラウンダースは、とんでもなく複雑な3軸計算を紙とペンと分度器だけでやり通し、U-864に魚雷を当てた「数学的思考の持ち主」。戦後もイギリス軍で出世し続け、NATO軍の要職も歴任しました。

以上のことを心掛けながら、君も今年の夏は大海原を駆け巡ろう!

『UBOAT』は、PC向けにSteamで配信中。正式リリースを記念して、8月17日までは70%オフの1,020円で購入できます。

《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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