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TiMi Studio GroupのTeam Jadeが開発する新作FPS『Delta Force(デルタフォース)』。今回は、12月のオープンベータに先駆けて11月25日より実施されたPC向けの技術テスト版のプレイレポをお届けします。
今回の技術テスト版では、前回のアルファテスト版より新オペレーターに加えて、ウォーフェアモードとオペレーションズにおいて新マップが追加されるというもの。また、一部未翻訳/直訳的な部分もありますが日本語も実装されてゲームプレイのハードルは大幅に下がりました。
なお本作のアルファテスト版のプレイレポは8月に記事を公開しているので、内容が気になる方はこちらの記事をご確認ください。
大量のドローンで敵を攪乱する新オペレーターの「蠱毒」
まず新オペレーターである「蠱毒」を紹介しましょう。支援兵である蠱毒は、スキルとして妨害に優れた「ファイヤーフライ」クラスターシステムと味方の速度を向上させる「アドレナリン活性化」、そしてスモークである「ブラインドガス」が使えます。
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特に「ファイヤーフライ」システムは進行方向上に多量の小型ドローンを放って敵を攪乱するスキルであるため、広大なマップでは効力を最大限発揮することは難しいです。一方で狭まった通路から敵が一箇所に固まりやすい「SHAFTED 貫通」や接近戦が多い「TRENCH LINES 塹壕戦」などでは攻勢/防衛側のどちらでも使用場面が多いように思えました。
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上手く行けば一回のスキル発動で味方を有利に立たせることから占領を上手く進められます。しかしながらスキルのチャージタイムが体感で長いため、適切な状況で発動しなければその真価を発揮させるのが難しいでしょう。
初期状態は、UZIサブマシンガンを装備しており1マガジン弾数は25発と威力を考慮に入れると少々心細くあります。しかしながら、レベルを上げることで解放される35発と45発の拡張マガジンに取り替えることができれば、継戦能力が高まり火力不足を補えるでしょう。クラシックな見た目と合わせて気に入るプレイヤーも出てきそうな武器であるかと思えました。
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裏取りや兵器を駆使するオペレーション新マップを紹介!
「TRENCH LINES 塹壕戦」
このマップはゲームモードによって大きさが異なります。占領モードでは、広大な地形を戦車や戦闘ヘリ、装甲車などを用いて6つの拠点をそれぞれ奪い合ってポイントを稼ぐもの。敵の戦車や装甲車などが登場し、歩兵戦とは一味違う立ち回りが要求されるため、こちらが性に合うプレイヤーもいるでしょう。
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拠点ごとにそれぞれ特色があり、風力発電機がある高台のB地点と、塹壕が続くC2/C1地点、補給所の様なA/E地点、建物が建ち並ぶD地点がそれぞれあります。塹壕地帯は入り組んだ溝だけでなく、短い地下通路も存在するため攻撃/防御側の進退が激しい場所です。
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戦車や装甲車は歩兵と協調しての占領や、戦闘ヘリやロケットランチャー持ちの工兵は敵戦車などを撃破すること、地形を考慮に入れつつ敵と交戦して前線に火力を与え続けることなど、戦略を見極めて行動するマップでした。
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一方で奇襲ルールでは、マップ名の通り塹壕地帯のみが戦場となるために、敵味方が入り乱れるため非常にテンポの早い占領と防衛が繰り返されます。
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「SHAFTED 貫通」
このマップの占領モードは東西に長い通路と拠点が存在する歩兵戦中心のマップです。一見すると拠点の裏取りをする余裕もないように思えますが、エリアを繋ぐ長い通路があるだけでなく、高低差や上下階層の存在から迂回路が複数存在するため、守りが薄い所を探して側面攻撃などを加えられます。
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戦闘自体は、長い通路で行われる事が主体となるため、他の味方と混じり中距離からの銃撃戦をしがちなマップである一方で、裏取りをする味方に付いていき敵の防御を攪乱することで占領を進めやすくする行動をとれるのが楽しいマップです。また、逆に裏取りされて防衛に手を回さざるを得ないことなど忙しく走り回ることも一興であると思えました。
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「THRESHOLD 臨界点」
ここは、「SHAFTED 貫通」に似た拠点が東西に広がるマップですが、通路が広い事に加えコンテナやクレーン、歩道橋などを駆使する事で高低差のある攻撃/防御戦を展開できます。建造物がそれなりにあるものの、交戦距離が近いことから少しばかり攻め側はともかく防御側はマップの構造を覚えておけなければ防衛が難しいと思えるところでした。
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また、技術テスト版のマッチング不具合から一旦PvEモードでプレイしてみたものの、AIの挙動はそれなりに人間っぽいためこれだけでも遊べると思えました。
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Co-opモード的なミッションと高難度なオペレーションズ新マップ
「SERPENTINE ウロボロス」
これは、タルコフライクなハザードミッションと異なる「協力オペレーション」と呼ばれるものです。ストーリー仕立てのCo-opモードと表現しても差し支えないでしょう。複数のエピソードを経て敵の本拠地へと乗り込み物資を手に入れる事が目的です。
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プレイヤーは課されたミッションをやり遂げると次のエピソードへ進行します。基本的に出撃前の準備などはハザードミッションと同様ですが、ミッション失敗時のアイテムロストがない事に加え、途中で味方が倒されてもステージミッションをクリアすれば復活。厳しい部位ダメージはほぼ無く、弾薬もエピソードの途中で補給可能なことなど、ゲームプレイそのものも異なります。
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プレイキャラの性能自体はオペレーションズに近く、部位ダメージもない事からカジュアルにゲームを楽しめます。筆者がプレイした時では敵AIが手強く最後のエピソードまでたどり着く事が出来ませんでしたが、PvEなため比較的気楽に遊べることに加えてステージを突破するためにチーム一丸となることが面白く、シビアなハザードミッションの骨休めとして楽しめそうなミッションだと思えました。
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「BRAKKESH ブラケッシュ」
このマップは高難度の機密オペレーションで展開されます。プレイヤーがこのマップに挑むためには、装備価格の総額を187,500以上にしなければならず、高価格な武器と装備、そしてアイテムで身を固めてから挑まなければなりません。
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マップは南北に長く、南部には広大なバベルと呼ばれる高層ビルなどに侵入し高価な物資を持ち帰ることが目的となっています。登場する敵兵の練度も体感で高く、盾持ちや遠距離からのスナイパーなども登場しプレイヤーを翻弄します。
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筆者も装備を整えて何度か挑戦しましたが、敵の強さに圧倒され脱出出来なかったことや、開始1分にも満たずに倒されてしまったこともあり、ハイリスク/ハイリターンで倒されると再整備費が嵩むため何度も挑戦することが難しいミッションであると思えました。
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12月のオープンベータ開始まで着実に高まる完成度
今回筆者がプレイしたのはあくまで「技術テスト版」であるために、試合開始まで63/64状態が続き最後の1人が合流できず試合が始まらないマッチングの不具合などがありました。その一方で、技術テストが行われたサーバーはオーストラリアに存在しpingが高かったものの、体感でラグを感じなかったのは好印象です。
全体的なゲームプレイその物は8月のプレイレポの時点でも言及しましたが堅実に面白く出来ており、一方的すぎる試合展開がほとんどなかったことから体感としてはバランスもよく練られているように感じます。
PC版『Delta Force』のオープンベータは12月5日に開催予定なので、気になるユーザーは予めチェックしておきましょう。
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