
Steam向けのレビュー分析ウェブサイト「VaporLens」にて“文章形式でゲームを探す事ができる機能”が実装されました。こちらは文章からサイト内に登録されたゲームを検索できるというシステムで、開発したTim氏によれば「音楽がタダダと鳴るゲーム」といった曖昧な内容でも、その特徴を持ったゲームを探すことができるようです。
実際に試してみたところ「7人の英雄が出る作品」とぼんやりした説明でも、目的とした『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』が表示されました。日本語には対応していませんが、2025年3月現在は無料で使用可能です。「VaporLens」ではその他にも、AIによってSteamレビューを要約して表示する機能なども実装されています。

本サービスの方向性はSNS(や現実)でよく見る、「あのゲームのタイトルが思い出せない……ロボットになって塔を登りながら敵の部品を体に埋め込むあのゲーム……!(『煉獄』)」といった疑問を解決する糸口になり得るほか、検索エンジンが将来的に目指す場所でもあるでしょう。

ただし現状では対応ゲーム数が少ないため「ぼんやりとしたゲームの記憶でタイトル名を想いだす」などには使用できなさそう。また、APIを使用しているためSteamアカウントでのログインが必要にもなっています。これについて開発者のTim氏は検索の増加で増えるコストを防ぐための処置だとしたうえで、「ユーザー名、Steam ID、アバターのみにしかアクセスできない」と理由を説明しています。
触ってみた感触として「VaporLens」は、対応タイトルの少なさ(および日本語非対応)から“ぼんやりとした記憶を埋めるツール”、そして“おすすめのゲームを探すサービス”として途上だとは感じられますが、AIなどを駆使した新しい検索の形を感じられるサービスです。
「VaporLens」は開発者のTim氏自身が運営費を負担しているとのことで、無料で使用可能です。興味を持った方はぜひチェックしてみてはどうでしょうか。