発売以降人気を博しているAMDのGPU「Radeon 9070 XT」ですが、第1週売り上げが前世代比で10倍以上だったことをAMDのCEOであるLisa Su氏が明らかにしました。
今までのRadeonシリーズの中でも最高であるとも語っており、その人気のほどが窺えます。
ウルトラハイエンドでなくても売れる、消費者のニーズを押さえた販売戦略が奏功

今回の動画はAMDのCEOであるLisa Su氏と、ASUS ChinaのGM Tony Yu氏の対談で、3月25日に公開されたものです。
対談の中で話題が3D-Vキャッシュ搭載型RyzenとGPUに関するものになると、Lisa Su氏がそれぞれに関して言及しました。
その性能からゲーマーには一押しのCPUとなった3D-Vキャッシュ搭載型Ryzenですが、Lisa Su氏によれば元々サーバー用に開発した技術であったとのこと。
その複雑さから開発チームからの申し出に対し当初は懐疑的だったものの、結果としてはこの新技術は大成功。「世界最高のゲーミングPCという栄誉を、X3D技術によって実現できたことを大変嬉しく思う。」とLisa Su氏は語っています。
また、続いて「Radeon 9070 XT」に関する話題では、その人気ぶりに触れて性能と価格のバランスについて語った後に続けて次のように発言しています。
「もちろん、誰もがウルトラハイエンドGPUを好むとは言え、決して多くの人が購入できる訳ではない。そんな中で9070 XTは実に素晴らしい成功を収めている。第1週の売上は歴代Radeonシリーズの中で最高で、前世代比で言うと10倍以上である。」

現時点で基本性能の向上がほぼ頭打ちに近い状況で、超解像技術やフレーム生成といったソフトウェア面による性能向上へとシフトしつつある現在において、入手性や大電力化によるトラブルにNVIDIAが苦戦しているのはご存じの通り。
トップ帯での勝負を捨てつつも「必要十分な性能を妥当な価格で」というAMDが採った戦略が奏功した形となっており、今回のLisa Su氏の発言はこれを裏付けたものとなっています。
Ryzenと最新世代Radeon、CPUGPUの両方で大躍進を続けるAMDですが果たして次にどのような製品を送り出してくるかに注目です。
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