
『バイオハザード6』の機能アップデートが昨日2012年12月17日からPS3/Xbox 360にて配信されています。今回のアップデートで追加された機能は”エイダ編Co-opモード”、”最上位ゲーム難易度「No Hope」”、”カメラ調整機能”の3点で、既に本作を遊び尽くしたプレイヤーだけでなくこれから購入予定の方にとっても注目の内容となっているのではないでしょうか。
本アップデートが適用されたゲーム本編をカプコン東京オフィスにて実際に体験することができたので、今回はそのプレイレポートを各機能ごとにお届けします。

本アップデートから、シングルプレイ専用だったエイダのキャンペーンにエージェントと呼ばれるパートナーが追加され、他のシナリオ同様Co-opプレイが可能に。また、レオン編、クリス編、ジェイク編をクリアしていなくてもエイダ編が最初から選べるようになりました。

配信前のプレイとなるためSPLIT(画面分割)にてCo-opに挑戦。プレイしたのはチャプター1

マスクで顔は判らない、名もなき工作兵・エージェント。
性別は男性、初期武器はハンドガンとサバイバルナイフというオーソドックスな組み合わせ
他のキャンペーンと異なるのは、シングルプレイでエージェントを使うことは不可能かつ、Co-op時のホスト側は必ずエイダとなる点。エージェントが加わってもストーリーやカットシーンの変化は一切なく、台詞や会話もありません(パートナーアクションや戦闘中のうめき声等はあり)。クロスオーバーは従来と同様に発生します。
フックショット使用箇所など進行に合わせた画面切り替えのタイミングが入るとエイダの横に強制移動され、扉もエイダが開けるまでは開けることが出来ないなど、進行はあくまでエイダ主導となり、エージェントは戦闘面でのサポートを行うことが中心となります。この点からも、パートナーと言うよりは護衛やボディガードと呼んだほうがしっくり来る位置付け。

謎解きでは仕掛けに一切触れることが出来ないため手持ち無沙汰になってしまう場面も。
せめてもの助けとして仕掛けがよく見える位置に立ってみたり…
しかし、戦闘面で2人いるのはやはり心強いのは確か。特にDYING時に回復し合える違いは大きいです。シングルではエイダ1人に集中する敵の攻撃が2人に分散されるのも強み。高難易度のエイダ編がどうしてもクリアできない、という場合には是非Co-opで挑戦してみてください。

ステージの進行はエイダ次第。とは言え時間制限のある即死イベントでは足を引っ張ることもあるので注意

チャプタークリア後のリザルト画面は他キャラクターと変わらない。
なお、エージェント固有のメダルは存在しない
エイダ編チャプタークリア関連やカウント系の実績/トロフィーはエージェントでプレイしても解除/獲得可能。エイダ編の初回プレイをエージェントでクリアした場合は、クリアランクやタイムはエイダの欄に記録されます。RE.NETへの反映も同様にエイダの欄に記録されますが、エージェントでの記録が残るよう今後のアップデートで対応予定とのことです。

カメラ調整機能はゲーム開始前のオプションメニューに追加され、”通常カメラの見える範囲”、”エイムカメラの見える範囲”、”カメラ位置”の3項目を各15段階で設定できます。なお、プレイ中の変更はできません。

タイトルメニューのオプション>カメラ設定に3つの項目が追加された
”通常カメラの見える範囲”、”エイムカメラの見える範囲”はそれぞれ数値を上げると視野角が広がり、広角レンズのようにより広範囲が見えるように。対して”カメラ位置”は、数値を上げるとエイム時のカメラが画面中央にズームするように近付く形。それぞれデフォルトでの設定(従来と同じもの)は0となります。

”通常カメラの見える範囲”を0にした従来と同じアングル。
プレイヤーキャラクターの腰あたりでカメラが切れている

”通常カメラの見える範囲”を最大の15に設定したもの。
立ち止まっている時はキャラクターの太腿あたりまで見え、視界も広角状に広がり周囲が認識しやすくなった

”エイムカメラの見える範囲”、”カメラ位置”がそれぞれ0の従来同様のエイム時

”エイムカメラの見える範囲”を15、”カメラ位置”を0。
視界は広がったがその分プレイヤーキャラクターが中央に寄り邪魔になった印象

”エイムカメラの見える範囲”、”カメラ位置”をそれぞれ15に設定。
視野角はそのまま、キャラクターが端に寄った分かなり視界が広くなる
実際にプレイした印象は、やはり全ての数値を最大に上げることが今回の変化を一番実感できると感じました。”通常カメラの見える範囲”を上げることで視界が広がり探索がかなりスムーズになり、”エイムカメラの見える範囲”を上げると同様にエイム中の状況把握がし易くなります。この2つだけを上げエイム時にプレイヤーキャラクターが邪魔に感じる場合は、”カメラ位置”を上げ、ズーム幅を広げることで改善されます。筆者のように現在のカメラで慣れてしまったような方も、自分好みのより快適なプレイスタイル目指して一度試してみては如何でしょうか。予想以上の変化を実感することができると思います。

今回追加された最上位難易度「No Hope」は、「Professional」が生ぬるく感じるプレイヤー向けにかなりシビアな設定となっています。「Professional」との違いは以下。
- 「No Hope」のプレイヤー同士でないとCo-opは不可。「No Hope」以外を選択しているプレイヤーからの招待を受諾した場合は難易度が自動的に「Professional」に変更される。
- スキルは使用不可。チャプターエンド時のスキル購入画面はスキップされ、ガジェットからの選択も不可能。
- CONTINUE時に体力が全快せず、チェックポイント通過時の体力が反映される。
- スキルポイントが入手時に表示されている値の2倍入手可能。
本作の「Professional」は異なる難易度同士でもCo-op可能なため、前作に比べやや難易度が低くなっていた印象でしたが、「No Hope」では同難易度同士でしか組めないぶん従来通りのシビアさを体感することができます。更に、ただでさえ回復アイテムのドロップが極端に少ないところへCONTINUE時の全快も望めないとなれば、その厳しさはまさに「No Hope」の通り。被ダメージを最低限に抑える立ち回りと、状況によっては戦わず逃走するような判断力が重要となってきます。

ゾンビもよりアグレッシブに襲い掛かってくるようになる。常に油断は禁物

雑魚でも一度掴まれただけで体力満タンから一気にDYINGに。適度な距離を保って戦おう
敵の耐久力は格段に上がっているものの、体術の威力はほとんど変わらず効果的にダメージを与えることができます。ただしダウンやひるみ判定の時間はかなり短くなっているため、とどめの一撃目当てに近寄る間に立ち上がられ返り討ちに遭うことも。プレイ中、常に細心の注意を払った行動が求められるため、一度クリアしていても初回とはまた違った緊張感や恐怖感を味わうことができ、歯応えのあるプレイを楽しみたい方にはうってつけの難易度と言えるでしょう。「Professional」で物足りなかった方にこそ是非挑戦して欲しい難易度です。
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