海外サイトPolygonがソースから得た情報によれば、裁判後となる昨年夏に同スタジオではレイオフが行われた模様で、オンタリオ州の不動産業者にたずねたところ、かつてSilicon Knightsのスタジオ拠点として100人以上のスタッフが居た3階建ての建物は、現在は空き屋となっており貸出が可能な状態になっているとのこと。
さらにスタジオを抜けた設立者Denis Dyack氏や解雇されたコアメンバーは新規スタジオPrecursor Gamesを設立。このPrecursor Gamesは先日もお伝えしたように、Silicon Knightsのホラー名作『エターナル・ダークネス』の精神的続編『Shadow of the Eternals』を正式発表していました。同スタジオはSilicon Knightsからアセットや机、椅子、PCといった機材を購入したとも伝えられています。
先日よりクラウドファンディングにて開発資金を募っている『Shadow of the Eternals』
スタッフを解雇しスタジオや機材、アセットを売却したSilicon Knightsですが、カナダの破産関連情報を取り扱うウェブサイトPersonal Bankruptcy Canada IncのプレジデントであるDavid Smith氏によれば、Silicon Knightsが破産申請を行ったことは現時点で確認されておらず、スタジオとしては依然として残存している形となっているようです。
ここでSilicon Knightsを継承するような形で設立されたPrecursor Gamesに、Epic Gamesとの裁判で発生した445万ドルの支払い義務などが課せられるのではという疑問も浮かぶところですが、破産の専門家であるDavid Smith氏によれば必ずしも支払い義務が生じることは無く、その際には両スタジオの関係性を証明する必要があるだろうとのこと。またPrecursor GamesのCEOであるPaul Caporicci氏は、Silicon Knightsとはコネクションが無いことを強調しています。
(ソース: Polygon)
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