海外パッケージ版ローンチトレイラー
●Edge Magazine: 90/100
●Hardcore Gamer Magazine: 90/100
●Game Informer: 90/100
- コンセプト: 間違いなくベストであり、恐らく最終バージョンの『ストリートファイターIV』となる…であろう
- グラフィック: キャラクターのモデリングやステージなど、特に大きな驚きはない。5歳となった作品のエンジンはやや古さを感じさせる
- サウンド: 新キャラクターについてはややアンバランスなキャラボイスの音量はあれど、他は馴染みのあるサウンド
- プレイアビリティ: キャラクターのバランス調整はカジュアルプレイヤーにとっては取るに足らないことだが、新たなキャラクターの追加が手に取るきっかけとなっている
- エンターテインメント性: 新たな「チームバトル」モードは素晴らしいが、核となるゲーム自体も変わらず楽しい
- リプレイ性: 高い
●IGN: 90/100
- 『ウルトラストリートファイターIV』 はカジュアルプレイヤーから格闘ゲームの大ファンまで、広い層が楽しめる作品となっている。全ての大小様々な追加要素や変化が適切。追加キャラクターは昔からいる馴染みのキャラクターのようであり、古くからいるキャラクターのバランス調整も新鮮さを感じさせ、『ストリートファイターIV』シリーズのどれかひとつでも楽しんだユーザーは、持っておくべきタイトルである。
●Playstation Official Magazine UK: 90/100
●EGM: 85/100
●Playstation Universe: 85/100
●GameTrailers: 82/100
●games(TM): 80/100
●Post Arcade (National Post): 75/100
- 『ウルトラストリートファイターIV』になり、作品として大きな変化はないが、本作が現世代における最もやり応えがあり、手に取り易いタイトルであることも変わらない。メカニズムをチューンナップし磨き上げただけでなく、『ストリートファイター X 鉄拳』からキャラクターを加えるなどの新たなコンテンツを追加し、ベテランプレイヤーにとっても、個々のキャラクターの調整箇所を学び、どのように倒すのかを研究するなど、様々なプレイヤーにとって本作を触れるきっかけが作られている。
歴戦のストリートファイタープレイヤーなら(アップグレード価格である)15ドルを支払うだけで良いと思われるが、新たなプレイヤーであればパッケージ版にはこれまでリリースされてきた全てのコンテンツが含まれており、40ドルを支払っても良いだろう。もし格闘ゲームに興味があるのであれば、本作がスタートする場所となるだろう。
●GameSpot: 80/100
- 良い点
- 新キャラクターは、前から居たキャラクターとは異なる個性がある
- 既にゲームメカニズムに深みがある作品に更なる深みが加えられた
- トレーニングモードの「状態保存」と「オンライントレーニングモード」は練習に際し、最適なツールである
- 「トライアルモード」には、今なお愛着を感じられない
- YouTubeが現段階では機能していない(6月3日時点)
悪い点
総括
「トライアルモード」は別として、『ウルトラストリートファイターIV』は、核となるゲームに素晴らしい拡張性をもった作品となった。新たな機能、ゲームモード、調整が、暴君として君臨していた「サガット」に苦しめられてきたしぶとい『ストリートファイターIV』ファンなども納得させられるだろう。ほとんど全ての要素に何らかの改良やアップグレードを施したことにより、拡張性というものが最高のゲームをより良いものに変えてくれることを証明している。
●Official Xbox Magazine UK: 80/100
●Eurogamer: 80/100
●Destructoid: 80/100
●Metro GameCentral: 80/100
- 『ウルトラストリートファイターIV』には長々と続く、様々な変更が加わっているが(「ローカルバトルログ」などは素晴らしい機能のひとつ)、それら全てが個々に改良されており、アップグレードする価値がある作品となっている。アップグレード版はハードコアファンしか興味がないかもしれないが、パッケージ版は全ての追加コンテンツが加わり、魅力的なものになっている。現行機における最高の格闘ゲームの決定版である。
●Multiplayer.it: 78/100
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
海外ではパッケージ版が8月6日に発売された『ウルトラストリートファイターIV』の海外レビューです。今作は、『ストリートファイターIV』が2008年にアーケード版が、コンソール版が翌年に発売され、その後『スパIV』が2010年に、『スパIV 3DE』が2011年に、『スパIV AE』は2010年から2011年にかけてリリースされ、『スパIV AE Ver.2012』へのアップグレードもありましたが、その決定版としてPS3/Xbox 360でリリースされ、PC版の発売も予定されています。昨年行われた「EVO 2013」で発表された本作は計5人のキャラクターの追加が発表、その後様々な追加要素が加わることも判明し、日本でも8月7日に、そのリリースを迎えることとなりました。
本作のメタスコアはPS3版、Xbox 360版共に84(PS3: 25サイト/Xbox 360: 22サイト)。これまで同シリーズについては度々バージョン別に海外レビューを紹介しましたが、高い評価を受けた過去バージョン同様、格闘ゲームの最高峰として高い評価が集まっています。
新キャラクターとなった「エレナ」、「ロレント」、「ポイズン」、「ヒューゴー」に加え、少し遅れて発表となった「ディカープリ」についても好評を博しており、各キャラクターが同作に馴染みながらも、使い回している感覚ではない、新たなスタイルのキャラクターとなっている点には多くのサイトが言及。カジュアルに作品を楽しむプレイヤーにとって選択肢が増えただけでなく、ハードコアプレイヤーにとっては新たな攻略要素となり、まだまだ遊べるタイトルとして賞賛されています。
また今作でも各キャラクターにバランス調整が行われており、極端な強さが出ることがないように変更が加わっています。加えて新たなバトルシステムとして、2パターンのウルトラコンボをどちらでも使える「ウルトラコンボダブル」や、スーパーコンボゲージを消費し多段攻撃も防ぐ「レッドセービングアタック」など、新しい戦略が立てられる要素も追加。更にはトレーニングモードで練習をしながらオンラインの対戦相手を待てる「トレーニング待ちうけ」、オンラインプレイヤーを相手にトレーニングが行える「オンライントレーニングモード」、オフライントレーニングにおいて相手の立ち位置などを都度調整する必要がなくなる「状態保存」&「リロード」など、同作に触れたことのないユーザーにとってはいまいちピンと来ない点ながらも、一度でも体験したことがあるプレイヤーならばその利便性を感じられる機能も追加されており、各サイトで高く評価されています。
トレーニングモードと近い要素として、指示された技やコンボを出してゆく「トライアルモード」が存在するのは『スパIV』をプレイしたユーザーならご存知かもしれませんが、数少ない低評価ポイントがこれ。一部の海外サイトでは、各キャラクターの特性を把握するには「最適な機能となるはず」と評しながらも、さほど評判が高くなかった過去バージョンから大きな変更が加えられておらず、落胆しているサイトも見受けられました。
しかしながら海外サイトでは、現行機における最高の格闘ゲームと評しており、改悪な部分はなく追加要素の全てが良いものである、と手放しで高評価を付けているサイトがほとんどとなっています。

本作は、今年の「EVO 2014」でも種目のひとつとして名を連ねていました。アーケードコントローラーではなくゲームパッドで優勝したLuffy選手、日本から参戦したボンちゃん選手やふ~ど選手などを初め、タレントからダークホースまで様々な選手が活躍したのは記憶に新しいですが、コンソール版がリリースされることによりプレイヤー人口が増加するのは容易に想像できます。「EVO 2014」では既に新キャラが活躍していましたが、もしかしたら次回の「EVO」では新キャラを携え、新たなプレイヤーも活躍することになるかもしれません。
なお、日本でも既にアーケード版は稼動していますが、『スパIV』や『スパIV AE』ユーザーであればプレイ可能となるアップグレード版については、海外では先行して6月から配信されています。海外フォーラムNeoGAFでは、既に本作をプレイしたユーザーからも感想が集まっており、一極に集中した内容のコメントは見受けられないながらも、新キャラの攻略に苦戦するユーザーから調整が施された既存キャラの変更ポイントを確認し合うユーザーなど、様々なプレイヤーが本作に没頭している様子が多数。更には自身のIDやゲーマータグなども公開し、対戦相手を募るプレイヤーなども集まっています。
カプコンの代表的な作品のひとつとして、長きに渡りプレイされてきたシリーズの最新作決定版となっている本作。前述のNeoGAFでは、更なるバランス調整やキャラ追加の要望の声も挙がっており、『ウルIV』においてもバージョンアップがある可能性も考えられます。都度改良されているだけに、その変化に対応するプレイヤーはひと苦労ですが、これまで劣化が見られなかったことが多いバージョン変更が続いているだけに、今後の展開に期待するプレイヤーがいるのも不思議ではありません。