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試合開始は現地時間の夜7時の予定でしたが予定より少し遅れてのスタート、開始のアナウンスが会場に響き渡ると決勝へ勝ち進んだ2つの選手団の入場です。先ず最初に中国から参加のTEAM WE(以下、WE)、続いてアメリカの人気プロチームTeam SoloMid(以下、TSM)の入場。TSM選手団は黒のスキニーなパンツにおそろいのスタジャンとまるで5人組アイドルグループのような装い、メンバーがステージに立つと女性ファンの黄色い声援が飛び交います。一方、WEの選手団は紅白の上下ジャージで統一。こちらはまるで国を背負ったスポーツ選手チームにも見えます。入場からしてお国柄が垣間見える好対照な様相。
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両選手団が席につくと自キャラであるChampionの選択へ。Championのエントリーがされる度に観衆がざわめき、方々でそれぞれの選手の得意戦法や予測される戦術についてひそひそ話が聞こえてきます。そしてさらに大きくなる黄色い声援、ゲームの大会で若い女性がプレイヤーに対して声援を送ると言う状況にはささやかながら違和感を感じずにはいられませんがこういう時代になったのだと無理やり納得。
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いよいよ決勝戦の開始です!ゲームはセミファイナルまでの試合と違い緩やかな立ち上がりに。まるでお互いの出方を見極めるように小競り合いに終始します。が、開始後10分のところでWEが仕掛けました。先取点ファーストブラッドを獲得!そして勢いに乗ったWEはドラゴンまでキル。そのまま得点を重ね序盤はWEが制しました。
両者の戦法についてですがWEは積極的に集団行動をしギャングキルで細かにスコアを積み重ねます。一方TSMは各自の持ち場を分担して戦術的に動いているように見えます。そして観客席の大半はTSMサイドを推している模様。TSMのメンバーがスコアする度に会場中の聴衆が『U.S.A!』コールを叫びます。が、試合の展開はWEが有利に。中盤まで細かにギャングキルを重ねスコアでTSMを上回ります。流れとしてはWEがスコアするとTSMが返すも一歩及ばずといった具合、WEに有利な一進一退が続きました。
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開始後20数分、ここでスコア差6で押されているTSMが戦術の転換を図ります。チームを二手に分けブッシュで待ち伏せ。何とこれがぴたりとあたりまんまとスポットにはまったWEの面々を一斉攻撃。画面は大乱戦の模様になるも、攻撃に先んじたTSMが2キルリードでスコアは12対14に。TSM一気に逆転で会場は最高の盛り上がりへ。勢いの止まらないTSMは破壊すれば勝利となる敵方の本拠地NEXUSへと怒涛の進撃。観客は総立ちになり「U.S.A!U.S.A!」を大合唱です。華麗なる逆転劇に対して総立ちの観客、なるほどe-Sportsとは言いえて妙だと感じました。とここで試合終了。序盤からチームWEが優位に展開していたように見えましたが終わってみれば15対19でTSMの勝利に。
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こちらが1セット目勝利を決めた瞬間のステージの様子。何とも派手に電飾が輝き、大音響のファンファーレが鳴り響き勝利の健闘を称えていました。その後も波に乗ったTSMは第2第3セットと何とストレートにWEを下し、IEM World Championship 2015優勝はTSMの手に。
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第3セット終了寸前、既にTSMの勝利を確信したファンらが彼らの優勝を間近で祝福しようとステージへ詰めかけます。
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大歓声のなかチャンピオンカップを掲げるTSMの面々。優勝賞金108,414ドル、日本円にして大よそ1,300万円を手にしたのでした。
日本にいてはなかなか伝わってこないe-Sportsの盛り上りですが、欧州で既にエンターテイメントとして確立された感があります。日本でも同様の盛り上りを期待したいところです。