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東京ゲームショウ2015で開催された『Destiny』大規模拡張コンテンツ「The Taken King(降り立ちし邪神)」。本記事では、同作品開発者らが登壇するメディア向けトークセッションの様子をお伝えします。
『Destiny』の新たな大規模拡張コンテンツとして発表された「The Taken King(降り立ちし邪神)」。本拡張では新ストーリーミッションやサブクラス、ロケーション「ドレッドノート」のほか、刺激的な変則ルールを加えるPvPモードなどが追加されます。「光」レベルの上限も40まで増加し、成長要素を楽しみたい方からPvE/PvPに熱中したいユーザーまで魅惑する、まさに全方位型のコンテンツと言えるでしょう。
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本作リードエンジニアLuis Villegas氏並びにローカライズマネージャーTom Slattery氏は、新たに追加されるレイド「邪神、滅びる(Fallen King)」は非常に挑戦的なミッションであると語り、「6人の参加者すべてが高レベルだとしても難しい」ともコメント。バランス調整においては、YouTubeやTwitchといったユーザーコミュニティーでの「共同攻略」のような側面も強く意識しており、Bungie開発チームでも頻繁に配信プレイをチェックしているのだとか。また、「邪神、滅びる」の攻略は、それぞれのクラスが持つスキルによるコンビネーション、そして他参加者との深いコミュニケーションが鍵になると解説しました。
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昨年のインタビューでは、「今後10年にわたってアップデートしていく」と語られていた『Destiny』。本作は現在までに20回ほどの大きなバランス調整を施しており、Villegas氏は「プレイヤーの声に応えることがとてもうれしい」ともコメントしていました。ゲームプレイ自体のバランス調整はもちろんのこと、『Destiny』のアップデートはColorblindサポートのようなアクセシビリティーにも広く行き渡っています。Slattery氏によれば、「Y軸反転」は特に日本のユーザーから強く要望が届けられていたとのこと。海を越えたリクエストはしっかりと開発陣に届いており、日本国内ユーザーの声がなければ左右リバース操作の実装予定はなかったとも語られました。
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ユーザーに長く遊んでもらうための新モードや新武器のみならず、ユーザーエクスペリエンスまで意識して懇切丁寧に取り組まれている『Destiny』は、まさにBungieの為せる職人的技術の結晶と言えるかもしれません。本作のプレイバリエーションを更に豊かにする「The Taken King」は国内でも17日から発売中です。