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いよいよリリースされた『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』オンラインマルチモード『METAL GEAR ONLINE』。2014年末のイベント「The Game Awards 2014」で映像が披露されて以来、多くのゲーマーから注目を集めてきた本作ですが、そのプレイレビューには賛否の声に加えて開発チームに対する辛口なコメントも寄せられていたようです。
今年2月から「ゲームレビューのスコア制度廃止」を決定した大手海外メディアEurogamerですが、『MGS V:TPP』に引き続き新『MGO』も徹底的に評価しています。その見出しは「バグを抱えているにもかかわらず楽しめたが、コナミは今後どうするつもりなんだ?」というもの。『MGS V:TPP』ゲーム本編から感じられた「完成途中」のような手触りを『MGO』でも覚えたとのことで、「ホスト制」で展開するゲームや「Walker」のバランスの拙さを指摘していますが、モードのひとつ“ Cloak and Dagger”では『メタルギア』シリーズらしいオンライン対戦に参加でき、「今作が持つ真のポテンシャルを感じられるだろう」とも評されていました。
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また、同記事コメント欄でも「ホスト制」に関する不満は多数届けられており、とあるユーザーは「ホスト移行」が採用されてないことについて「びっくりするほど酷い」と語りながら「パスワード設定されたマッチを検索したいなんて思わない。フィルター機能の実装、それかゲーム終了時間を確認できないの?」と、実際のゲームプレイに至るまでのナビゲーションにも問題があるとコメント。そのほかには、「今年は『スプラトゥーン』や『マリオカート8』でシームレスにオンラインプレイを楽しんできたけど、“優れた”オンラインコンソールがこんなシステムだなんて本当に衝撃的」と辛辣な評価も見られています。
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また、『MGO』は海外レビュー集積サイト「Metacritic」には本記事執筆時において掲載されていませんが、Destructoidではその一部レビューを公開中。こちらではEurogamerと比較して好感触なレビューが述べられており、ルール自体はシンプルなものの「決定的な違いは、『MGO』を通して『メタルギア』ならではの魅力を自分自身に投影できるところ」と、騒音やレーダーに注意したステルスプレイ感を高く評価。「ロードアウトの微調整が信じられないほど簡単。他のゲームにも実装されたらいいと思う」と、一部ユーザーインターフェイスにもポジティブなコメントが寄せられています。
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なお、Destructoid該当記事のレビューは進行中のものであり、スコアは弾き出されていません。しかしながら、「第一印象は良い」と述べられています。現在は公式WebサイトやTwitterでメンテナンスやサーバー稼働報告を続けている『MGO』。オンラインタイトルだけあって、今後は不具合修正などの対応のみならず、長期的視野でのサービス運営やユーザーコミュニティーの活性化なども課題となるのではないでしょうか。