気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Digital Sun開発、PC/Mac/海外PS4/Xbox One向けに5月29日リリースされたショップ経営アクションRPG『Moonlighter』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、異次元ゲートが存在する小さな村「リノカ」に住む青年「ウィル」となって、昼はアイテムショップ経営ビジネス、夜はゲートのダンジョンに勤しむアクションRPG。Steam版とXbox One版は中国語や韓国語を含む10種の言語に対応しており、日本語でもプレイすることが出来ます。
『Moonlighter』は2,050円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。
Javi:こんにちは!Digital Sun GamesでディレクターをしているJaviです。現在37歳で、11歳の時にゲーム開発(妹のためにBasicで作ったクイズゲーム)を開始、20歳で一度ゲーム開発をやめました(「真面目な」仕事探しをしていました)が、5年前にDigital Sunが始動するのに合わせて帰ってきました。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Javi:本作の開発はおよそ4年前、サイドプロジェクトとして始動しました。当時のメイン業務は、他のスタジオのためにゲームを作るという請負でした。他のスタジオのためにゲーム開発を行う中(請負も好きなのですが)、私たちは私たちによるアイデアの、私たちのゲームを作りたいと夢見ていました。いくつかプロトタイプを開発し、『Moonlighter』はその中でもしっかりと完成させたいと思った最初の作品です。まずはより大きなプロトタイプを作り、次にKickstarterを行い、少しずつゆっくりと今の形に近づいてきたのです!
――本作の特徴を教えてください。
Javi:私が本作で気に入っているのは、ダンジョンとショップ/町という2つのパートがお互いに良い影響を与え合うというところです。ダンジョンの中では自分のショップについて考えてしまいますし、ショップではダンジョンのことを考えてしまいます。私たちはプレイヤーがゴールドで何でも手に入れることができるという、「ゴールドフィーバー」な感覚を取り入れたいと思っていましたので、ショップの管理をゲームの中心に据えました。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Javi:システム面では、『The Binding of Isaac』、『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』、『Rogue Legacy』といったゲームから影響を受けています。アート面では、16ビットの様々なドット絵(『クロノ・トリガー』かも?)と『Hyper Light Drifter』のような最近のものがミックスされています。また、私たちはスタジオジブリ作品とその世界観の大ファンですので、その影響もいろんな部分で見られると思います…。日本のゲームで『ルセッティア ~アイテム屋さんのはじめ方~』という本作と似た展開のゲームがあるのですが、本作の開発当初はその存在を知らず、開発開始から1年ほど経ってから気づきました。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Javi:私たちは日本のゲームと日本文化が大好きです。これらによって育てられましたし、遠い国スペインで作られた本作においても、日本のゲームからの影響を見つけることは容易でしょう。本作は私たちのデビュー作です。完璧ではありませんが、愛を持って開発しました。楽しんでいただけると嬉しいです!
――ありがとうございました。
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