今回プレイするのはスクウェア・エニックスが贈る、PlayStation 4向けソフト『ラスト レムナント リマスタード』です。
Xbox 360用ソフトとして2008年に発売された『ラスト レムナント』は、『サガ』シリーズのスタッフが制作に関わっている事もあり、『サガ』特有のクセのある難易度の高さで、ゲーム好きの間では人気が高い作品でした。
当時はPlayStation 3での発売も予定されており、某誌の期待の新作ランキングで長きに渡ってランクインしていた事からも、その人気の高さが窺えます。
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PS3版は何かしらの事情があったのか、結局出なかったんですけども。待ってたのに……。
そんな名作が、グラフィックの高画質化やフィールドでの高速移動機能などの追加要素を引っさげて帰ってきたのです。
本作のあらすじ!主人公はドジっ子!
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本作は、「レムナント」と呼ばれる謎の力を持った物体が存在する世界が舞台だ。
主人公のラッシュは、妹のイリーナと平和な日常を送っていたが、ある日突然、謎の男達にイリーナを攫われてしまう。
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連れ去られたイリーナを追っていたラッシュは、戦場の中にイリーナらしき人影を見つけ、そのまま戦場に身を投じるが……
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41歳のおばさんを14歳の妹に見間違えるというドジっ子っぷりを見せる。
ラッシュは、そんなドジっ子っぷりのおかげで、41歳のおばさんもといエマさんと出会い、拐われた妹の手がかりを得る為、彼女が仕えるアスラム領主のダヴィットのもとに身を寄せる事になるのだった……。
豊富な追加要素!旧版を遊んだ人でも楽しめるぞ!
『ラスト レムナント リマスタード』では、グラフィックの高画質化やフィールドでの高速移動機能のほか、新キャラクターや上級者向けモードをはじめとしたPC版で追加された多数の新要素も加わっている。
Xbox 360版をクリアした人でも、こりゃ新鮮な気持ちで遊べるな……!
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話はそれるが、Xbox 360版をプレイしていた当時、僕は辞書みたいに分厚い攻略本に頼りっきりだった。だって……ほら難しかったしさ……。
仲間にできるキャラクターは大勢いるぞ!
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イベントで仲間になるキャラ以外は、街のギルドで傭兵として雇い入れる事になる。
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兵士を無料で斡旋してくれるところもあるぞ。
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大勢のキャラの中から、仲間にするキャラを自由に選べるのも『サガ』っぽくて良い!
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イベントキャラの中だと、年上キャラのエマさんが一番好きだ!Xbox 360版をやっていた頃は、ひと目見て気に入ってしまい「このキャラを育てて最後まで使うもんね!」と心に決めたもんだ。
ゲームや漫画に出てくる中年キャラって実は20代後半くらいだったというケースが多い。そうなると僕より年上になる。
このエマさんはどうなんだろうと公式サイトを見てみると……
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うむ、41歳!まだ僕の方がまだ年下だ!よくあるニセ中年キャラじゃないぞ!
気を抜いたら死ぬぞ!歯ごたえ抜群骨太バトル
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本作はシンボルエンカウント方式で、敵と接触するとバトルが始まる。
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バトルでは、キャラクター単体ではなく、複数のキャラクターで構成された「ユニオン」で行動を決めていく。その行動も従来のRPGのような「攻撃」「魔法」「必殺技」といった項目の中から細かく選択するのではなく、「突撃ッ!」「生き延びろ!」「臨機応変に対応しろ」といった大まかな戦略から選択する事になるのだ。
まるで軍勢を率いて戦っているみたいだ!
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本作はバトルの難易度が非常に高く、少しでも判断をミスってしまうと……
雑魚戦でも容赦なくゲームオーバーになってしまう。
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ユニオンの行動を決定してしまうと、もうそのターンは見守っているしか出来ない。たとえ仲間が殺されたとしても、ただただ応援する事しか出来ないのだ……。
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映画「プリキ◯ア」の応援上映でペンライトを必死に振る感じで応援しても……本作においてはそれは全く意味がないのだ!(応援上映の応援は楽しいから意味はあるが!)
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バトルに勝つためにはバランスの良いユニオンを構成し、仲間を効率よく育てる事が必要になってくる。ただし、戦闘を多くこなすほど敵も強くなっていくので、それに合わせてユニオンの構成を考えなければいけないのだ。
探検!中世ファンタジーの街並み!
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本作は中世ファンタジーのような世界観をしている。そんな街並みを探検するのも楽しいぞ。
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綺羅びやかな城下町。
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生活感がある居住区。
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裏道で感じの悪いおっさんを眺めるのも良い……。
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聖都には世界を司るというよくわからない物体もあるぞ!
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一度は声に出して言いたい台詞……!
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そういえば街の探索中にクエストを受注できるパブがあった。クエストをクリアすると、貴重なアイテムが貰えたり新しい仲間が加入したりするぞ!さらに街ごとに受注出来るクエストも異なるので、街中でパブを見つけたら毎回チェックだ!
僕のようなゲーム初心者にとっては少々難易度が高めですが、逆に言えばやりごたえは半端なく、キャラクターの育成やバトルの戦略が上手くいった時はなんとも言えない快感を味わえます。
こまめにオートセーブされるのでバトルのリトライも楽々ですし、フィールドでの高速移動機能やバトルスピードの高速化をはじめとした、PS4版&PC版で追加された新要素によって遊びやすくなっています。
ただ難易度もそうですが、全体的にクセの強いゲームなので、合う人にはめっちゃ合うだろうし、合わない人には合わない尖ったゲームとも言えますね。歯ごたえのあるゲームがやりたいという人にはおすすめの一本です!
『ラスト レムナント リマスタード(ダウンロード専用)』の価格は、3,980円+税です。
吉田輝和のプロフィール:17年以上にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。