!注意!グロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。

プロローグ:登校中の出来事
「なぁ、翔。おめぇが柏原海運高校に入ったのって、やっぱし藤田のおっさんのためか?」
「まぁ、おっさんには義理があるからな。根性で受験勉強に励んだってわけよ」
「バカなお前が進学校に合格するなんてなぁ。でも知ってるか?」
「あ?」
「藤田のおっさんよぉ、なんでも行方不明になったらしいぜ?」
「あぁぁぁ!?……トシカズ、テメェーどういう事だよ!?」
俺はドタマに血がのぼっちまって、思わずトシカズの胸元を掴んじまった。
「お、落ち着けって。俺も詳しいことは知らねぇー……だが、ひとつだけ言える事がある。藤田のおっさん……もとい番長不在の今、ガッコーの勢力図は激変していると言っていいだろうよ」
「ヘヘヘヘヘ……その通りだ。おふたりさんよ」
クマみてぇーな大柄な男が突然現れ話しかけてきた。柏原海運高校の制服を着ているが、ただの生徒じゃねぇ雰囲気がビンビン伝わってきやがった。こいつは相当なワルだ。
「あぁ?テメェー何者だ」
「……俺様は、柏原海運高校の新たな支配者に仕えるひとり、末堂さまよ。残念だが、藤田の息がかかったあんたらにはここで死んでもらう」
「末堂……?まさか、あんたが所沢海運中学のグレズリーか……?」
「トシカズ、知ってんのか。」
「……聞いた事がある。赤子の頃、人間の両親に山に捨てられたヤツは、中二までヒグマに育てられていたらしい。自然界の脅威に曝されながらも必死で生き延び、ヒグマのエリート教育を受けたヤツは、クマらしさを習得し、強く逞しく成長。そして人間社会に復帰した後は、所沢海運中学のワルどもを一人残らず捕食したらしい。もしかしてクマなんじゃねえかって噂だ。ヤツは、これまでお前が遭遇してきたチューボーとは違えぞ!」

チュートリアル:おーっと……いきなりバトルがおっぱじまったぜ。このゲームブックを読んでいる皆はサイコロを用意してくれ!ないヤツはスマホのサイコロアプリをインストールしろよ!まあこの面倒なサイコロバトルはそんなにやらねぇ。思い浮かんだ数字を出た目にしても良いと思うぜ!まずバトルを始める前にヤツにハッタリをかます!以下の選択肢から答えを選んでくれ!
クレジット
挿絵:HIKARU(本名・長谷川照)
岡山県生まれ。京都市在住。代表作は『ゲーみん*スパくん』『Early Access』『ヴァンパイアハンター・トド丸』。
中学時代、校長先生の自宅裏山での喫煙が見つかり、職員室で竹刀でボコられる。
1989年1月18日(灰の水曜日)、デニーズにて暴走族決起集会に参加。麦茶で乾杯。
ドリンクバーを持ち帰ろうとして検挙される。
1991年晩秋、突如「二世タレントになる」と言い残して盗んだバイクで家出。
1999年、自宅居間に蝙蝠が飛来してきて悲鳴を上げる。エアガン片手に就寝。翌日、タンスの服の間に蝙蝠の死骸を発見し再び悲鳴。
2001年、ヴァチカン市国のシスティーナ礼拝堂でミケランジェロの『最後の審判』『天地創造』を目の当たりにして衝撃を受ける。
作者:真ゲマ
北海道出身。親戚に億万長者が何人かいるのが唯一の自慢で、「俺の二十歳そこらの従姉妹なんかさ。金保有してるんだぜ。金!」と自分の武勇伝のように語っている。あとGame*Sparkの「トイレ・オブ・ザ・イヤー」審査員長を務める。
この2018年11月から制作が始まった本作であるが、制作中、実写映画「翔んで埼玉」の存在を知る。まさか同じ埼玉県を舞台にした作品が同時期に出るとは……まさにシンクロニシティ……。ちなみに「これ「翔んで埼玉」のパクリだろ」と非難を受ける事に異様にビビっているので、読者からのコメントお待ちしております。