PCゲームが気軽に遊べる時代へ
Arkblade国内メーカーはこの時期、Windowsでゲーム関係の規格が完全には整備されていなかったことや、PSとSSの登場によるコンソールの熱気に惹かれてコンソールにシフトしたケースが多いですね。結果、「PCゲームと言えば洋ゲー」という流れが強まってしまった。
もちろん多種のフリーゲームを中心に、国内中心の独自のゲーム文化も芽吹いていましたし、ゲーム雑誌で紹介されるフリーゲームや洋ゲー、付録CDに収録された独自の連載ゲームで、初めてPCゲームに触れたユーザーも少なくないのではないでしょうか。
SHINJI-coo-Kそうですね、自分はフリーゲームがPCゲーム初体験でしたし、そこから洋ゲーにも入りました。それに国内PCゲームは自主制作ソフトの方が盛り上がっていたような(あくまで個人的な)印象があります。
G.Suzuki確かに、自分も海外PCゲームは『MAX PAYNE』の体験版からでした。
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葛西祝家にインターネットが入った中学生のころ、フリーゲームサイトを発見したとき「無料でゲームを遊べるのはマジかよ!」って驚いた記憶があります。そこでいろいろなゲームをダウンロードしてましたね。
当時は『片道勇者』の作者、SmokingWOLF氏による『レジェンドオブレストール』にハマってました。『シミュレーションRPGツクール95』のデフォルトの顔イラストが真顔だから、それを逆手に取ってしょうもない事を喋らせる演出が面白かったです。
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Arkbladeいずれにしても、90年代後半にかけて様々な下地が着々と築かれていったことは、2000年のゲームの話題の前に触れられてよかったと思います。決してこれ以降のゲームの流れは一足飛びに出てきたわけではないぞ、という。
SHINJI-coo-Kあくまできちんと語られるべき文脈があり、下地があって2000年のゲームは登場したということですね。
葛西祝友達が『野々村病院の人々(アダルトゲーム)』をPCで遊んでいるのが親にバレ、殴られていた裏側で、こんな歴史があったとは……。
SHINJI-coo-K『Doom』だったら助かっていたのに!そのご友人には「違う!このゲームにはすごい推理要素があって!」なんて抗ってほしかったです(笑)
Arkblade余談ですが、美少女ゲームもそのあたりは結構仕様の変遷が見えるケースがあって、みんな頑張ってたんだな―と(笑)なにせCGが生BMPファイル(ビットマップ画像)直置きみたいなのも稀にありましたし。