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米ロサンゼルスで開催されたE3の会場にて、『Marvel’s Avengers』のクリエイティブ・ディレクターを務めるCrystal Dynamicsのノア・ヒューズ氏へのインタビューを実施。本作のシステムや魅力、今後の展開などを訊いてきました。
――本ゲームはマーベル・ユニバースの時系列には属しているのでしょうか。
ノア・ヒューズ氏(以下ヒューズ氏)ゲームは完全なオリジナルとなりますので、ユニバースのタイムラインに属しているわけではありません。
――今回披露されたゲームプレイ映像はステージベースのミッションのようでしたが、本編のミッションは異なるのでしょうか。
ヒューズ氏ステージクリア型ではなく、さまざまなミッションを受けるシステムとなっています。特定のヒーローだけを使うミッションもあれば、キャラの選択幅が広いミッションもあります。
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――本作で最も力を入れている部分は。
ヒューズ氏一番は、各ヒーローの個性や能力をプレイヤーが実感できるようにすることですね。今回のデモもそうですが、各ヒーローのシークエンスが合わさっていくというシナジーを最も大事にしています。
――これまでリブート版『トゥームレイダー』シリーズを開発されてきたわけですが、本作にはどのようにノウハウが活かされているのでしょうか。
ヒューズ氏シネマティックなストーリーやキャラクターの掛け合いの部分ですね。この作品では、フレッシュな要素と、私たちの作品で体験したことがある要素をうまくミックスすることを大事にしています。
――本作の協力プレイについてお聞かせください。
ヒューズ氏最大4人での協力プレイが可能です。プレイヤーはアベンジャーズの各ヒーローを操作してもらうのですが、どう力をあわせるかで戦闘を有利に運べたりもします。4人がアベンジャーズであることを体験してほしいので、プレイヤーは同じキャラを選択することはできません。
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――デモではシネマティックシーンでQTEのような操作を求められていましたが。
ヒューズ氏さまざまなミッションでシネマティックなアクション要素を要所要所に入れています。各プレイヤーが自分だけのストーリーだと感じて欲しいために盛り込んでいます。
――とすると、本作は選択によって物語が変化するマルチエンディング方式なのでしょうか。
ヒューズ氏1本のコアとなるストーリーがあり、その中で自由度のある分岐を楽しめるということです。また、メインストーリーをクリアしてもそれで終わりではなく、特定のレベルから受けることができるミッションが用意されています。
――本作にはレベルアップ要素があると。
ヒューズ氏そうですね。スキルツリーの組み合わせと、装備品によってキャラクターをアップグレードしていくことができます。カスタマイズ要素としてはスキンによる外観の変更です。
――メインストーリーのミッション以外に、サブミッション的なものもあるのでしょうか?
ヒューズ氏あります。個々のヒーローに用意されたものもありますし、あるヒーローのサブミッションをクリアすることで、特定のヒーローのミッションをアンロックできることもあります。
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――アベンジャーズといえばニューヨークだと思うのですが、本作のデモではなぜサンフランシスコが舞台なのでしょうか。
ヒューズ氏サンフランシスコはあくまで最初のミッションだけで、本編のミッションはグローバルに展開していきます。アベンジャーズは地球を守るヒーローですから、世界中でミッションが発生しますよ。PVでも、雪原だったり、砂漠だったり、宇宙だったりがちらっと映っていたと思います。
――デザインが原作コミックよりもマーベル・シネマティック・ユニバース版に近い印象を受けましたが。
ヒューズ氏本作はリアルな世界観であったり、演じる役者などはMCUからインスピレーションは受けていますが、もちろんコミックスからもたくさんのインスピレーションは受けています。
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――追加コンテンツはどのような形態になるのでしょう。
ヒューズ氏現在、どのようなタイミングになるかはお話できませんが、定期的なアップデートは行なっていく予定です。ゲーム体験の部分では、ゲーム本体の代金以外はかかりません。
課金要素は確かにありますが、それはキャラクターの見た目だけに影響を及ぼすスキンのみとなる予定です。能力や装備といったものを課金で購入することはありません。また、ほとんどのスキンはゲーム内で手に入れることができますが、一部は課金のみのスキンも用意しています。装備品は全てゲーム内で手に入る予定です。
――日本のファンへメッセージをお願いします。
ヒューズ氏今回のE3で発表された内容だけでなく、時期が来たら、さらにエキサイティングなゲームプレイの内容を日本のファンに届けたいです!
――本日はありがとうございました。
『Marvel’s Avengers』は、PS4/Xbox One/PC/Stadiaを対象に、2020年5月15日発売予定です。