気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Unfold Games開発、PC向けに8月15日リリースされた悪夢探索謎解きホラー『DARQ』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、悪夢に囚われた少年ロイドが、夢の中で襲いかかる怪異達から生き延びようとするホラーアドベンチャー。ロイドは物理学の法則を曲げながら、夢の世界を生き延びます。日本語にも対応しているほか、吉田おじさんの絵日記も公開中。
『DARQ』は2,050円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。
Wlad Marhulets氏(以下Marhulets氏)ロサンゼルスを拠点とするゲーム開発スタジオUnfold Gamesを設立したWlad Marhuletsです。本作が私のデビュー作となります。映画の作曲家としても活動してきました(「ギヴァー 記憶を注ぐ者」「ヒットマン: エージェント47」「スパイ・レジェンド」の追加音楽を作曲しました)。偶然ですが、日本のCM用にもたくさんの曲を作曲しています(以前は日本のトボガンというエージェンシーで仕事をしていました)。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Marhulets氏映画音楽という経歴なので、3年半前はゲーム開発についてまったくわかりませんでした。当時、映画のプロジェクトの合間に一ヶ月間の休みがあったので、何か新しい趣味を始めようと思い、Unityエンジンをダウンロードし、遊び始めました。いくつかチュートリアルを見て、コーディングと3Dモデリングを楽しく学びましたが、当時は本当にゲームを作ることになるとも思いませんでしたし、それが自分の新しい仕事になるとも思いませんでした。それから一ヶ月後、小さなプロトタイプを作り、これを「DARQ」と名付けましたが、今のものとは大きく異なります。
私はこれをSteam Greenlightに送ると、驚いたことに、もっとも多く支持を得たプロジェクトのトップ10に入ったのです。これには本当に驚き、ゲーム開発に真剣に取り組みゲームを完成させろというサインかなと思いました。パートタイムで開発を続けましたが、それから一年経ち、メインとなる仕事を辞めて本作の開発にフルタイムで取り組む決心をしました。本作を完成させるのは当初の予定よりも長くかかってしまいましたが(1万時間以上かかりました)、その価値はあったと思います。この選択をし、本当に良かったです。
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――本作の特徴を教えてください。
Marhulets氏本作は意識のある夢を舞台にしています。主人公のロイドは自分が夢を見ていると気づいており、現実世界では不可能なこと、例えば壁や天井を歩いたり、環境を操ったり、理論的ではない方法(夢ロジック)でパズルを解いたりすることができます。ローンチトレイラー(注:記事頭)を見ていただくのが一番わかりやすいでしょう。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Marhulets氏私は映画業界出身なので、本作は主に私の好きな映画や監督から影響を受けています。ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』、ティム・バートン監督の昔の作品、デヴィット・リンチ監督のシュルレアリスム、などです。ゲームでしたら、『INSIDE』や『Limbo』からとても影響を受けています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Marhulets氏本作はとても個人的なプロジェクトで、たくさんの意味が隠されています。皆さんがすべてを解き明かす日が待ちきれません。どうもありがとうございました。
――ありがとうございました。
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