『アーマード・コア マスターオブアリーナ(Armored Core : Master of Arena)』
発売/開発元:フロム・ソフトウェア ジャンル:ロボットアクション 機種:PS
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人々が闘争を求めると新作がリリースされると言い伝えがあるフロム・ソフトウェアのロボットアクション『アーマード・コア』シリーズの『アーマード・コア マスターオブアリーナ』のカバーアートを紹介。
国内版は、基本的にどのシリーズ作品も主役であるアーマード・コアをスタイリッシュに描いています。特に本作のカバーアートは、アーマード・コアの輪郭をぼかすことで目の前に迫ってくるスピード感を演出しており、これだけで「ロボットがハイスピードで戦うゲーム」だとわかります。
シンプルゆえにゲームの内容がわかりやすいですね。
それでは海外版はというと……
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溢れ出すトランスフォーマー感……。
カバーアートには、2体のアーマード・コアが激しい戦闘を繰り広げており、『アーマード・コア』の世界観は維持されたままなのですが、アメコミよろしくの「2 Disc Game」のビックリ吹き出しのせいでシリアスな雰囲気は台無しになり、まるで『メタルウルフカオス』のようなファンキーさを醸し出しています。
背景が描かれていることに関しては『鬼武者 無頼伝』でも感じましたが、海外版は、シルエットやシンボル的な表現は避けて直接的に描かれていることが多い印象を受けます。これはお国柄の違いなのでしょうか。
ちなみにタイトルロゴも国内版と異なりますが、これは第一作目『アーマード・コア』の海外版から継承しているようです。
『龍が如く4 伝説を継ぐもの』(英題:Yakuza 4)
発売/開発元:セガ(現・セガゲームス) ジャンル:アクション・アドベンチャー 機種:PS3/PS4
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『龍が如く7 光と闇の行方』が各メディアで絶賛されていることで記憶に新しい『龍が如く』シリーズ。そのナンバリングタイトルの4作目にあたる『龍が如く4 伝説を継ぐもの』のカバーアートは、4人の主人公とキーパーソンにあたるキャラクターが一同に介したものとなっています。
PS4版でリファインされたカバーアートは、芸能界を引退した成宮寛貴さん演じる谷村正義の顔モデルが変更されたことに少々寂しさはありますが、桐生ちゃんをはじめとした人気キャラクターと豪華俳優陣がババーンと描かれていてどこか安心感があります。
さて、海外版はどうなっているのかというと……
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乗り物奪ってカーチェイスするタイプのクライムアクションゲームだ。コレ。
国内版と雰囲気がガラリと変わり、一般市民に犯罪行為ができるオープンワールド系クライムアクションゲームのようなカバーアートになっています。誰かに「これは4人のヤクザが銀行強盗を計画していくゲームだよ」と言われたら信じてしまいそうです。それは言い過ぎにしても乗り物を奪ってカーチェイスができそうでもあります。
少し内容を勘違いしてしまいそうですが、本作に登場する実在の豪華俳優陣は日本国内ほど海外では認知されていないかもしれませんし、このカバーアートの方が手に取りやすいのかもしれません。筆者も海外版の方がかっこいいと思います。
『塊魂TRIBUTE』(英題:Katamari Forever)
発売/開発元:SCE/元気 ジャンル:アクション 機種:PS3
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あらゆるモノを巻き込んで塊を大きくしていくアクションゲーム『塊魂』シリーズ作品『塊魂TRIBUTE』のカバーアートは、まさにシリーズの集大成として相応しい重量感ある塊が描かれています。
塊をフィーチャーしたカバーアートになっていますが、富士山の隣に王様のシルエットもしっかりと描写しているのでお馴染みのキャラクターが登場すると示唆していますし、白い帯には、初見プレイの人に向けてゲームのルールをイラストでわかりやすく説明しています。
「シリーズの集大成だけれど、初心者でも安心してプレイできるよ」というメッセージが読み取れますね。
それでは本作の海外版はこちら。
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ずいぶんと変わっちゃいました。
キュートなキャラクターが地球を覆う形で塊になっていて、それを王子が転がしている様子が描かれています。さらに国内版では、シルエットで描かれていた王様も一番目立つところにいますし、シリーズの集大成といった印象を受けますね。
ただ、初見プレイの人からするといまいちゲーム内容が掴めないと思いますが、カバーアートの構図は国内版よりシンプルで見やすいので、ついつい気になってパッケージ裏面のゲーム概要を読んでしまいそうです。
『立体忍者活劇 天誅(Tenchu: Stealth Assassins)』
発売/開発元:ソニー・ミュージックエンタテインメント/アクワイア ジャンル:ステルスアクション 機種:PS
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忍者系ステルスアクションの金字塔『立体忍者活劇 天誅』の国内版カバーアートには、主人公の力丸とヒロインの彩女が描かれています。非常にシンプルな構図ですが、忍者が主人公のゲームというのは手に取る前からわかります。
このカバーアートだけではゲームジャンルはわからないと思いますが、タイトルの「立体忍者活劇」から3Dゲームであることは推理できるはずです。
それでは早速本作の海外版をご紹介。
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これは力丸なのか……このいかつい顔はまるで洋ゲーに登場する敵キャラクターのようではありませんか!『HITMAN』とかに出てきてエージェント47にあっけなく殺されそう!
力丸のチャームポイントである白い髪は、タイトルが記された黒帯を覆い被せてカット。結果、上下の黒帯がニンジャマスクのような役割を果たし、力丸の外見がより忍者っぽくなっています。また、「Stealth Assassins」というサブタイトルも相まって、忍者のステルスアクションゲームというのがひと目でわかるようになりました。
いかにも洋ゲーチックなカバーアートですが、海外の人にはこちらのほうが手に取りやすいのかもしれませんね。