!注意!グロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。
今回プレイするのは、3gooから発売されるスイッチ向け『メトロ リダックス(ダブルパック)』。本作は、シングル専用FPS『メトロ2033リダックス』とその続編である『メトロ ラストライトリダックス』、そして両作のDLC(トータルプレイ10時間以上)が収録されたバンドルパッケージです。
核戦争によって荒廃した世界が舞台なのですが……地下世界が主な舞台なので全体的にシリアスで、『Fallout』シリーズなどとは違って、あまりヒャッハー!な雰囲気のゲームではありません。
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おや……ノリ、ちょっと間違えちゃったかな……?
アルチョムの最初の戦い!『メトロ2033』
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核戦争により地上は放射能で汚染され、人々は地下に潜ることを余儀なくされる。人が去った地上には、突然変異した化け物や、アノマリーと呼ばれる怪現象が溢れていた……。
主人公は、アルチョムと呼ばれる青年だ。生き残った人々が身を寄せ合っている地下鉄の駅で暮らしている。『メトロ』シリーズ通しての主人公だが、第1作目だからか、まだどこか弱々しさを感じる。
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とはいえ、地下世界では割と人気者らしく、ゆく先々で声をかけられる。
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僕は長いことモヒカンだったせいで……
ご近所さんから目を背けられているのに。
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放射能やミュータントから逃げ隠れるように潜んでいるこの地下も安全ではなく、時折ミュータントがやってくる。
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最初はハンドガンなどの貧弱な装備だが、ゲームを進める内にライフルやショットガン、重火器をはじめとした装備が手に入る。
武器も大事だが、放射能汚染されたこの世界で最も重要なのはガスマスクだ。
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地下の町や室内などの汚染されていない場所では必要ないが、汚染地帯だとガスマスクなしでは1分も経たずに死んでしまう。
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また、結露や返り血でレンズが汚れてしまうので、視界をクリアにするためにこまめにフキフキしなければならない。こういう細かいところまでしっかりとリアルなゲームだ。
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僕はメガネに付着した指紋とか脂とかをめっちゃ気にするタイプだ。結構神経質なんだぞ。
隠れて戦え、ステルスバトル!
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本作は、通常のスティック・ボタン操作に加え、モーションコントロール操作にも対応している。
僕は、スティックで大雑把に照準を合わせ、コントローラーを傾けて微調整を行うスタイルでプレイしている。
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傍目に見るとなんだかおかしな挙動のおじさん。だけど併用すると意外と便利なんだよね。
そんなテクニックを駆使して倒すべき相手をご紹介しよう。
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羽が生えた悪魔のようなミュータント。名称もそのままデーモンだ。
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大口を開けて襲いかかってくるノサリス。
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ミュータント以外にも、野盗や共産主義者、ファシストといった人間の敵も登場する。それぞれの組織は敵対しており、複雑な関係にある。非常時なのに生き残った人間同士で争うのも終末モノのお約束だ。
地下が主な舞台なだけあって、ゲーム画面は常に薄暗い。ライトで照らすこともできるのだが、敵に見つからないように行動するのが何より重要なのだ。
だが、ホラーが苦手でビビリな僕がこのゲームで一番怖いのは敵ではなく、薄暗くていかにも何か出てきそうな雰囲気だ。この「出てきそう」が一番恐ろしくて「出てきた」はあまり怖くない。
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だからライトを点けっぱなしにして、少しでもこの暗闇を照らしていたいのだ。敵に居場所がバレるかもしれないけど……。
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案の定、飛行型のデーモンにがっちりキャッチされ、空へと連れていかれる。ヤツは死角からビャッと襲いかかってくるからめっちゃビビるぞ!
やっぱりステルスって大事……(高所から落とされながら)
アルチョムの戦いは続くよ!『メトロ ラストライト』
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その後、アルチョムは様々な仕事を請け負いながら、住処を離れ、地下の別の町や、汚染された地上など、様々な場所を旅していく……。
そうして新種のミュータント「ダークワン」と遭遇し、アルチョムは世界を揺るがす重大な決断を迫られるのであった。
これが『メトロ2033』のストーリー。ダブルパックである本作にはその続編『メトロ ラストライト』も収録されているので、引き続きアルチョムの戦いを楽しめる。
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前作でミュータントや人間の敵対勢力と戦いを繰り広げたアルチョムだったが、『メトロ ラストライト』でも恐ろしい戦いが待ち受けているのだ。
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なんて文句をアルチョムは言わないので、代わりに僕が言ってあげよう。
だが僕は知っている。第3作目の『メトロ エクソダス』でもアルチョムが主人公で、さらなる騒動に巻き込まれることを……
シリーズ最新作である『メトロ エクソダス』は、すでに過去の絵日記でプレイしており、いつか過去作もプレイしたいと思っていたのでベストタイミングでした!
前世代機で発売されたゲームなので、グラフィック面においては古臭さを感じましたが、荒廃した世界の美しさや不気味さの描写は唯一無二です。HUDやヒントの表示は最小限に抑えられているため、没入感が高く、最小限の装備で放り出された主人公とシンクロします。
その反面、行き先を確認するのにいちいちコンパスを出す動作が必要だったり、面倒臭さを感じました。
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フォントはゲームの雰囲気に合わせたのかおどろおどろしい感じのものが使われているのですが、物凄く読み辛いです。英語ボイスなこともあり、特に携帯モード時は、字幕をしっかり読まないと何を言っているか把握出来ませんでした。アップデートでの対応を期待しています。
『メトロ リダックス(ダブルパック)』は、ニンテンドースイッチを対象に発売中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。
「吉田輝和の絵日記」で取り上げてほしいゲームタイトルがありましたら、こちらの申込みフォームで教えてください!すべての要望には応えられませんが、それでも出来るかぎり応えていきたいと思います。