
最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2020年5月14日にMetalhead SoftwareよりPC/Xbox One/海外PS4/海外ニンテンドースイッチ向けにリリースされた『Super Mega Baseball 3』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Super Mega Baseball 3』とは
本作は、カナダのゲームデベロッパーMetalhead Softwareによる野球ゲーム『Super Mega Baseball』シリーズの最新作。架空の野球リーグを舞台に、対戦やチーム運営、選手エディットなどのさまざまなモードを楽しむことができる作品です。
特色として、直感的でわかりやすい操作システムや、難易度を100段階調整できる「EGO」システムの存在により、プレイヤーの力量を問わずに楽しめるような工夫が散りばめられています。シリーズを重ねるごとにグラフィックとゲーム内容が洗練されており、最新作となる本作も、旧作で評価されていた要素をすべて踏まえた形です。


わずか5年で驚くべき進化を遂げています。
『Super Mega Baseball 3』の実内容に迫る!
本作の操作方法は比較的シンプルで理解しやすく、直感的にプレイできるもの。最初のエキシビジョンマッチで表示されるチュートリアルもわかりやすく、一度プレイすれば基本的な部分を覚えることができる優秀なゲームデザインです。守備陣形の変更や走塁予約などの要素もあり、ただシンプルであるだけでなく、慣れれば慣れるほどより一層快適にプレイができる奥深さもあります。


ピッチャーがミットに向けて投げるのを再現したシステム。
また、本作最大の特徴として100段階の難易度変更システム「EGO」が存在しています。これは「打撃」「投球」「走塁」「守備」それぞれの項目で数値の変更が可能で、難易度を上げるとバッティング時のロックオン機能などプレイヤーへのサポートが弱くなりプレイヤー自身のスキルが問われるようになります。また、単純に難易度を上げるだけでなく「打撃以外を簡単にしたい」など、プレイスタイルに合わせたゲームの調整にも使用可能です。

試合を彩る選手は、それぞれパワーやミートなどの能力値のほか、特定の状況下で発動するスキルを所有しています。また、試合中のプレイ結果でステータスに影響が出る「MOJO」システム、チャンスやピンチに設定される「プレッシャー」システムなど、ゲームの展開を大きく変える要素も数多く搭載。複雑な操作を要求せずしても細かな体験ができるシステムがゲームに深みを生み出しています。

ここで打つことができればMOJOの増加も狙えます。

モード多数!運営モード「フランチャイズ」が楽しい!
本作のゲームモードは、好きな設定で対戦ができる「エキシビジョン」、オンラインでプレイヤーが競い合うランクマッチ「ペナントレース」、1シーズンを通してチームの優勝を目指す「シーズン」、複数シーズンを遊ぶ「フランチャイズ」などさまざまなモードが存在します。また、チームや選手を自由にカスタマイズ可能な「エディットモード」も用意されています。

「フランチャイズ」はプレイヤーは選択したチームでリーグに参加して優勝を目指す今作の目玉になるモード。このモードのみ選手はプレイを進めることで年齢を重ねる設定になっており、ある程度の年になると引退してしまいます。プレイヤーは選手のスキル強化や新選手獲得を行い、チームを管理しながらシーズンを進めていきます。

ゲーム中に使用できる予算は一定のため、チーム作りは悩ましいもの。高額なスター選手を獲得して他の選手を少し格が落ちるもので我慢する、若い選手を中心に編成してスキル強化を行って育てるなど、プレイヤー次第でさまざまなチーム方針を作り出すことが可能です。



みんなでリーグ優勝を目指そうね。
「エディット」ではチームロゴや名前の変更のほか、オリジナルリーグを作り出すことも可能。選手エディットは見た目や構え、入場曲や登場時のポーズなどさまざまな項目があります。特に入場曲は105曲用意されており、強いこだわりを感じるポイントです。

構えや顔なども細かく変更可能です。
ゲームを作り出す「臨場感」に注目!
本作をプレイしていて感じる魅力としてスタジアムの「臨場感」があります。それは選手登場時のアナウンスと入場曲であったり、状況で盛り上がりが変わる観客の声援、打ち損じでバットが砕け散る演出などの細やかな演出の積み重ねが生み出しているものです。特に個性豊かな選手たちのリアクションが楽しいもので、ホームランや三振時のカットインの巧みさは実際に野球をテレビで見ているような感覚を味わえます。


ゲームとしても前述の「MOJO」システムによって選手の調子が常に変動する可能性を作り、ゲームに楽しい緊張感を生み出すことに成功しています。ゲームが後半になるほどそれぞれの選手の明暗が別れ、毎試合なにかしらドラマチックな展開が起こるように調整されている優れたゲームデザインです。



各試合は「スターポイント」と呼ばれるスコアで評価され、オンラインリーダーボードに対応しています。奪三振ショーやファインプレーなどのカッコいいプレイは高い評価を受けることができます。もちろんリーダーボードで上位になることで特典などがあるわけではないですが、いかにこの作品がカッコいいプレイを求めるように作られているかということを思わせる部分でもあります。

ここまで紹介してきた『Super Mega Baseball 3』ですが、いかにして野球ゲームとしてのダイナミックさと臨場感を作り出すか、という点においての工夫が優れている作品です。育成要素や独特のシステムが魅力的だった1と、オンライン対戦導入により遊びやすい操作感やプレイ感覚を作り出した2、両作の魅力的な要素が強化されており、野球ゲームとしてひとつの完成形になったのではないかと思います。
本作のシンプルながら奥深い操作方法と難易度調整システム「EGO」は非常に相性がよく、プレイヤーの力量に合わせたやりごたえのあるゲームをいつでも楽しむことが可能。試合中のステータスに影響を与える「MOJO」や「プレッシャー」システムも試合を盛り上げる要素として貢献しています。
選手やチームのエディット機能、チームを成長させるフランチャイズモード、オンライン対戦などの基本的なモードはすべて揃っているため、スポーツゲームとして物足りない部分もほとんどありません。夏にはクロスプラットフォームでのオンラインモード「カスタムペナントレース」の追加も予定されています。
野球ゲームとしての基本を守りつつ、各種システムを活かしてゲームを盛り上げる演出の特筆すべき巧みさはそのまま、3作目にしてゲームとして必要な要素がほぼ揃ったとも言える本作は、野球ゲーム好きにはぜひ遊んでほしい作品です!

ビル群の中にあるスタジアムからは富士山(?)も見えます。
タイトル:Super Mega Baseball 3
対応機種:PC/Xbox One/海外PS4/海外ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2020年5月14日
記事執筆時の著者プレイ時間:7時間
価格:4,750円