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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2020年5月26日にHumble Gamesより、Windows(Steam/Humble Store)向けにリリースされた『Wildfire』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Wildfire』とは
本作は、ステージクリア型2Dステルスアクションゲームです。各ステージはコンパクトで、メインの目標以外にサブ目標やスピードラン目標が定められており、繰り返しプレイできるようになっています。
プレイヤーは火や水のエレメントを使い、ステージの環境を活かしながらクリアを目指します。燃え広がる炎の表現はドット絵ながら滑らかで、つい何でも燃やしたくなりますが、何を燃やさないようにするかも重要です。いかに敵の目をかいくぐり、目標を達成するかが求められるため、パズル性が高くなっています。
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『Wildfire』の実内容に迫る!
本作は、日本語に対応していますので、言語設定を日本語に切り替えて本編をスタート。ごく一部違和感のある部分もありましたが、全体的に丁寧に翻訳されています。物語はとある村の収穫祭、祭りに必要な獲物を捕りに行くところから始まります。道中は操作説明があり、説明に従って右へ進んで行くと、穴の中に鶏を見つけます。
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鶏の近くで「拾う」動作をすれば捕らえられます。担いだままでは登れない穴だったため、鶏を放り投げて穴から這い上がり、崖は鶏を使って滑空。鶏が登場するゲームではたびたび見かける滑空アクションも。
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村へ到着した直後、空から隕石が降り、村の外れに落ちていきます。隕石を追って村の外れの洞窟へ向かうと、そこには宙に浮いた物質が。触れると光が身にまとわりつきますが、その直後に赤い衣で武装した怪しい2人組が現れ、草むらに身を隠すことに。
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盗み聞きすると「妖術使いを殺す使命がでている」らしい。ここで2人組に見つかると、敵の頭の上に警戒状態を表すアイコンが現れます。警戒状態は3段階あり、アイコンの色で状態が分かります。
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赤色は「警戒して追ってくる」、灰色は「警戒しているがっプレイヤーは見えていない」、黄色は「騒ぎの元を調査している」の3段階。現状は攻撃手段はないため、草むらに隠れ、口笛を吹いて敵にスキを作って村へ逃げます。
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村へ戻ると、村の家々が焼き払われ、先ほどと同じ衣の集団が村人を連行していくところを見つけます。後を付いていくと、攻撃され敵に捕らえられてしまいます。
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次に目を覚ますと柱に縛り上げられており、そのまま「カイラ大尉」という敵に火を放たれ炎に身を包まれますが、絶体絶命の危機の中、主人公は火を支配する力に目覚め、敵は退却していきます。ここからは遂にプレイヤーも攻撃できるようになり反撃開始、村人と故郷を取り戻すための物語が始まります。
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火の力に目覚め、火の玉を連発できる!と思いきや、自らの力で火を出すことはできません。あくまで周辺環境にある火を元にして、手元に火の玉を召喚する力のため、火の玉が放てるのは1度の召喚で1回のみ。使いどころが重要です。先へ進むと、草むらが焼かれ炎が行く手を阻みます。
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火の力は炎に対して無敵になるものではないため、火に触れ体温が上がり過ぎると、火だるまになり体力を徐々に減らしていきます。炎上した草むらを火だるまになりながらも進み、奥にある水溜りに飛び込み消火。
次に訪れた洞窟の入り口は木箱で塞がれ進めないため、草むらの残り火を使って、火の玉を召喚し、放って木箱を崩していきます。
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奥へ進むと敵がうろついていますが、草むらを燃やして敵をパニック状態にへと変えます。パニック状態の敵はプレイヤーを無視して逃げるので、敵に見つかった事にはなりません。
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村から逃げ延びると、画面はワールドマップへ。第一章の始まりです。ステージ5辺りから、村人救出の目標が加わり、どう攻略していくかを何度も死にながら探っていくようなゲーム性となります。基本的に村人は近くから呼びかければ、後ろから付いてきてくれます。しかし、敵に捕らえられている場合は、縛られて動けないため、まず火の玉で拘束を解きます。
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その後は、敵に見つからないように、救出ポイントの石碑まで、村人を担ぐか誘導し救出します。ステージが進むと、カギをかけられた門の先に、村人が捕らわれている事もあります。
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この場合は、腰にカギをぶら下げている敵を探し、忍び寄りカギを盗んで門を開けます。その他にも、火の玉を門に投げ燃やし崩すことも可能。どう攻略していくかはプレイヤー次第です。
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隠れて、驚かし、敵の目を掻い潜れ
本作はステルスに重点が置かれており、上でも書いたように、プレイヤーは草むらに隠れたり、口笛で敵をおびき寄せることができます。その他にも草むらや箱から飛び出すことで、敵を驚かすといった事も可能。
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敵がパニック状態の間もステルス状態が維持されます。火の玉は敵に直接投げても弾かれてしまうため、敵の周辺に着火させてパニック状態にさせ、その間に仲間の救出を行ったりと、いかに敵に気づかれずにクリアするかが重要です。
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ポイントを獲得し新しい技を手に入れろ
ポイントを集めてキャラクターのアビリティを成長させる要素もあります。各ステージには受け皿を手にした石像があり、そこに火や水のエレメントを投げ入れると、投げ入れたエレメントに応じて「火ポイント」、「水ポイント」を取得できます。ステージによっては、エレメントポイントを取得しようとする場合、火元が限られていることがあります。
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先走って火の玉を受け皿に入れてしまうと他に利用できなくなってしまうこともあり、それを避けるためには工夫も必要です。火元を増やすため、最初に草むらに火の玉を投げて燃やします。草むらの火が消えるまでは、火元として何度も利用できるので、一度他に着火させて火の玉を召喚しやすくさせるといったことも必要になってきます。またステージ毎にサブ目標が設定されており、達成する度に「スピリットポイント」も取得できます。
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これらのポイントは、新しいアビリティを覚えたり、アビリティレベルを上げるのに使います。火の玉のアビリティレベルを上げると、レベルに応じて跳ねる回数が増え飛距離を伸ばすことも可能。火の玉を使って2段ジャンプができるようになる「フレイムジャンプ」といった新しいアビリティを取得したりもできます。
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スピリットポイントを取得するには、各ステージに複数あるサブ目標をクリアする必要があり、その種類は特殊な目標を除いて「ステルス」、「不殺」、「死亡なし」、「スピードラン」の最低4つが設定されています。このサブ目標からも分かる通り、本作ではいかに敵を殺さず、また見つかることなくクリアできるかが求められます。サブ目標を意識し始めると、ゲームにパズル要素が加わり、どう行動したら目標を達成できるかを考えながらプレイする必要が出てくるので、アクションパズルゲームが好きな人も楽しめると思います。
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ここまで紹介してきた『Wildfire』ですが、メイン目標のみをクリアしていく分にはさほど難しくはありません。しかし、サブ目標の達成を目指し始めると、簡単にはいかず難易度も上がるので、トライ&エラーが苦手なプレイヤーはメイン目標のみで進めるのも良いかも知れません。ステージ上には特殊能力を追加するアクセサリーも落ちている場合もあるので、組み合わせ次第で攻略方法に変化を加えられます。
なお、本作は「ソロプレイ」の他に「ローカル協力プレイ」や「Steam Remote Play Together機能」を使い2人での協力プレイもできます。出てくる敵をなぎ倒していくゲームではないため、わかりやすい爽快感を求めているユーザーには向かないかもしれませんが、どう行動すれば敵に見つからず、敵を殺さずクリアできるか、といった考慮が必要なので、アクションパズル好きであればプレイに値する一作です。
タイトル:Wildfire
対応機種:PC Windows(Steam/Humble Store)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日: 2020年5月26日
記事執筆時の著者プレイ時間:2時間
価格:1,520円