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7インチ液晶のゲーミングUMPC「OneGX1」はどこまでゲームができるのか…試作機で検証してみた

7インチディスプレイを持つゲーミングUMPC「OneGx1」を1週間以上使用した筆者が、その魅力や使い勝手、残念なポイントなどレポートします。

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7インチ液晶のゲーミングUMPC「OneGX1」はどこまでゲームができるのか…試作機で検証してみた
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4Gモバイルネットワークでできること


UQモバイルのSIMを差してみたところ。東京都内ではなかなかの速度。しかしPing値が残念。

OneGx1は、SIMフリーの4Gモバイルネットワークモジュールを搭載しているため、外出先でもゲームのオンラインプレイが可能です。ただ、4Gでは応答速度(Ping値)は期待できないためクラウドゲームやオンライン対戦は難しく、使いどころは非同期のオンラインゲームやクラウドセーブなどに限定されそうです。

OneGx1の中国国内向けモデルは5Gモジュール搭載モデルが用意されており、出先でのクラウドゲームのプレイが可能であるとしています。日本では同モデルのアナウンスはされていません。

ゲーミングPCとしては物足りないスペックだが、仕事用UMPCとしての使い勝手は非常に良いかも



筆者は映像関係の仕事もしているのですが、撮影した素材のチェックやデータをHDDに移す場合に、7インチでそこそこの作業もこなせるUMPCは重宝します。DaVinci Resolve 16を使用した映像の編集では、業務用の12bitRAW動画はFHD24fpsでも再生が多少カクつきますが、一般的なH.264であれば4K素材でも編集作業が可能でした。

また、ゲーミング用に設計された冷却システムを搭載しているので、そこそこ重い作業をしてもファンレスノートPCのように熱暴走で強制終了することはなさそうです。これは映像の編集作業をしたい筆者にとっては非常にありがたい機能です。ちなみにデュアルファンの強さをMAXにすると、筆者のメインPCに搭載しているRX480のファンがMAXで回っているときと同じくらいの排気音が発生します。

OneGX1の液晶の色はやや青に転んでいるために正しい色の判断が求められる作業は難しいですが、HDMIで正確な色を映せるAtomosの業務用小型モニターなどに接続すれば、出先でも調色作業が可能です。

キーボードは、キーチッピは狭いもののストロークは十分であるためタイピング感は驚くほど良く、配置に慣れれば快適に作業できます。さらに4Gが使えるのは心強く、スマートフォンからのテザリングなどに頼ることなく外出先での調べ物やクラウドストレージからのファイルの読み込みができます。

OneGx1が活躍するシチュエーションとは


7インチのUMPCということでサブ機として購入を考えている人は少なく無いと思いますが、メイン機としても使えるポテンシャルを持っています。外部ディスプレイや外付けキーボード&マウスに繋げば、使用の幅が広がりそうです。


ゲームデータをモバイルSSDにインストールしておけば、自宅のゲーミングPCでプレイしているタイトルをOneGx1と共に外に持ち出すこともできます。前述のとおり、OneGx1で動くタイトルに限りはありますが……。

筆者の場合、外での作業は基本的にiPad Proを使っているのですが、業務用の映像コーデックやIllustratorのデータなど、たまにiPadOSでは読み込めないファイルを使うことがあるため、荷物としてかさばらないUMPCがあると重宝します。実際、同じ用途で初代GPD Winを使っているのですが、こちらは貧弱なAtomプロセッサに5インチディスプレイ、押しづらいキーボードにアナログスティックでのマウス操作となかなかクセがあり、仕事で使うにはお世辞にも使いやすいとは言えないものでした。OneGx1であれば実用性は十分です。

また、「Duet Display」というアプリを使うことでiPadをOneGx1のセカンドディスプレイとして使うことができるので、外出先でも大きな画面での作業が可能になることも見逃せません。


7インチのゲーミングUMPC「OneGx1」は、広くゲーマーに向けたPCというよりも刺さる人には強く刺さるデジタルガジェットとまとめるのが適していると思います。現在、販売代理店であるテックワンの公式サイトのほか、Amazonでも予約購入が可能で、8月上旬出荷予定です。
《蟹江西部》

十脚目短尾下目 蟹江西部

Game*Spark編集部。ゾンビゲームと蟹が好物です。以前は鉄騎コントローラー2台が部屋を圧迫していましたが、今は自分のボディが部屋を圧迫しています。

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