カプコンは2021年1月8日、ニンテンドースイッチ向けハンティングアクション『モンスターハンターライズ(以下MHR)』の体験版の配信を開始しました。本体験版は、ニンテンドーeショップにて同年2月1日の17時までダウンロード可能。クエスト30回までという回数制限付きですが、新マップに4つのクエストさらには全武器使用可能となかなか豪華。待ちわびた多くのハンターたちも喜び勇んでプレイしていることでしょう。
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本編開始
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さて我らがハンター殿が到着したのは新マップ「大社跡」。本作の基本システムは『モンスターハンター:ワールド(以下MHW)』とほぼ同じで、それはマップについても同様です。全てのエリアがシームレスに繋がっており、ロードは一切挟まれません。
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エリアは全部で13箇所。あちこちに環境生物や植物、マップには記載のない道もあるため、探索しがいがあります。またゲーム内時間経過に合わせて朝昼晩もゆるやかに変化していくためただ風景を眺めているだけでも十分楽しいですね。
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画像は決定ボタンとキャンセルボタンを押し間違えた筆者のせいで、クエスト開始早々キャンプへと飛んでしまったハンター。煙玉を足元にぶつけてから虫を使って飛び去る遁術めいたムーブからも、本作のアジアンテイストを強く感じます。
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面白いポーズで着地したハンターの横、はちきれんばかりの三角筋をたたえた屈強な男性が立っていますね。彼こそ、クエスト選択画面8割を占める腕組みをしていたイケメン、我らが教官ウツシ殿です。今回のクエストでは彼の話を聞いてチュートリアルを進め……
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……ることはなく、脇目も振らずテントに入り新要素を確認しに行く我らがハンター殿。なぜ彼に話しかけないのか?というのもチュートリアルを受けてしまうと、当たり前のことながらクエストがすぐ終わってしまいます。そのため制限時間いっぱいまで遊ぶためには、基本的に彼を完全無視して探索を進めることが今回の肝となってくるのです。
またこれは、チュートリアルはクエストの回数制限に引っかからないというシステムの隙をついた逆転の発想コロンブスの卵でもあります。のんびり探索だけ延々と行いたいというハンターの皆様にとっては朗報かもしれませんが、教官は残念ながら探索の犠牲になってもらいます。
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環境生物
「大翔蟲」で天を飛べ!
筆者が操るこのハンター殿は、基本的にゲーム進行の流れに乗ろうとはとはせず、途方に暮れる教官を尻目にテント周りをうろうろしながらエリア外を目指して奇怪な動きを繰り返しています。
しかしそのおかげでこのようにテント裏で環境生物を発見することができました。この「大翔蟲」は付近でボタンを押すと、ハンターを天高く飛ばしてくれます。いわゆるワイヤーアクション、エリアの高所まで移動するための環境生物ですね。高低差の激しい場所で見つけることができます。
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目印となるのはこちらの「勾玉草」。
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こちらも付近でボタンを押すことで、「大翔蟲」を設置、そこから先程と同様に高所への移動が可能になります。
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なお飛んだ先に、別の「大翔蟲」が居る場合があり、その際さらに高所へ飛ぶことができます。
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……さも当然のように「大翔蟲」を使ったワイヤーアクションをしていますが、そもそもの話として「翔蟲」について触れなければなりませんね。
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「翔蟲」は本作の新要素で、虫を使ったワイヤーアクションにより移動と攻撃を行うことが可能。その際はゲージ(画面下部中央)を消費し、時間経過により回復します。
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スタート時はゲージ2個ですが、エリア内にいる「翔蟲」を取得することで、一時的に3個まで増やすことができます。
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この「翔蟲」は便利ですね。移動中は水平に発射して高速移動ができますし、壁に向かって連続で撃てば「大翔蟲」ほどでは無いものの結構無茶な動きで高所によじ登ることもできます。
お助け!環境生物!
環境生物は基本的にハンターのお助けアイテム的な役割でエリアに配置されています。
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この「ヒトダマドリ」はとても懐っこく、ハンターが近づくと周囲に纏わりついて、「体力」「攻撃力」といったステータスアップをしてくれます。
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どの能力値に影響を与えるのかについては、身体の光る色で判断できます。名前の由来は、夜間に人魂のように見えることからでしょうか。こういうネーミングも本シリーズの面白いところですよね。
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これらもステータスアップに関係する虫たちで、「イッタンモンシロ」は取得することで防御力が上昇。「ホムラチョウ」は攻撃力が上昇し、「ヒャクメマダラ」はスタミナ消費が減少します。
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こちらはイタチの「エンエンク」、フェロモンをつけた相手を誘導できる……ということから、モンスターとの戦闘を有利に進めるために使うと良いでしょう。
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戦闘に直接関わるという点では「ドクガスガエル」、「ボムボスガエル」、そしてお馴染みの「回復ミツムシ」もいますね。
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他にも状態異常回復の「ロクロッヘビ」や、スタミナが少量回復する「金霊テントウ」という虫などなど。
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オルタロスについては……毎度のことながら精算アイテムなどの収集品のために命を散らしてもらいます。
環境生物の配置場所については絶妙で、「ここに敵をひきつけて立ち回るべきか?」「このルートを通ってステータスアップ系をいくつか取得してからの方が良いか?」といった戦略を考えることもできますね。
世界観
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本シリーズのマップは毎回オブジェクトの作りや配置に世界観を見ることが出来るため楽しいですね。筆者も初期の頃MHGではありますが、「森丘」マップを探検して、想像の翼を羽ばたかせたものです。
そういった世界観はMHRでも見て取ることができます。記事冒頭でも少し触れましたが、全体的にアジアンテイストでまとめられている本作。エリアのあちこちにあるオブジェクトにもその色が表れていますが、ちゃんと本シリーズの根底に流れる文脈に合わせているように感じられて面白いんですよね。(もちろんただの考えすぎの場合も充分ありえますが!汗)
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たとえばこちら鳥居めいた石積みのオブジェクト。大きめの石を単純に組んでいったようにも見えることから、もしかしたら過去に大長老(MH2に登場)のような竜人族が作ったのかもしれない……と見ることもできます。
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またこちらの石灯籠、中にある光をよく見るとホタルのような発光する虫が集まっているんですよね。翔蟲しかり虫が人の生活に組み込まれているようです。
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こういった崩れかけた建物も、かつて何があったのだろうと想像力を刺激してやみません。
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こういう高所にある鳥居と橋、たぶん「見えない壁」に阻まれて行けないんだろうなーなんて思いつつ戯れに目指してみたら……、
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いけた。
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こういった祠があちこちの高所に設置されているのも、過去に何らかの理由があったのかもしれないですね。
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また記事の最初の方にも触れたメインキャンプ拠点、上方にカメラを向けると、このように岩が犬の形に整えられていることがわかります。今回から犬型のオトモ「ガルク」が登場することからも、この地方の伝統と歴史を感じさせるオブジェクトですね。
おわりに
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今回は制限時間いっぱい使って探索という企画でしたが、実際プレイしていると時間を忘れ、あちこち回って採取も楽しんでいたらまさかのタイムアップでクエスト失敗……という事が何度かありました。必然的に何度も40分以上放置され続けた教官。ボソボソと「セーブデータを消すと……プレイ可能残りクエスト回数をリセットできるぞ……頼むからチュートリアルを受けてくれ……」と声が聞こえてきますがおそらく幻聴でしょう。
プレイ前は「体験版だしクエストも少ないからすぐ遊べちゃうかも」なんて思っていましたがどっこい、かなりの密度で詰まっていました。新マップ1つでさえこの濃密ぶり……製品版で選択できる他マップを含めたら一体どんな事になってしまうのか。今から期待に胸が膨らみますね。