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世界で話題沸騰中の「Clubhouse」は、iOS向け通話専用のSNSです。ユーザーは、グループチャットのように部屋を作り、そこで複数の誰かと通話することになります。Clubhouseには、あの業界の偉い人や著名人も利用しており、アプリ内での会話は「ここだけの話」という規約があるおかげで、割とオープンな話をしてくれるのです。
筆者もゲーム業界の偉い人から「ここだけの話」を聞きまくっていました。次々と面白い話が飛び出し、耳は端末に釘付け。しかもチャンスがあれば、そういった人達と会話が出来てしまうというのが驚きです。
ただ、我々のような著名ではない一般ユーザーは、Clubhouseを利用する上で、どうしても受け手に回ってしまうことに少し引っかかりを感じました。著名な人と話すにしても、どうしても聞き専にまわってしまい、誰かと繋がるSNSというより「すごい人と話せるかもしれないサービス」のように思えたのです。
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しかし、2021年3月26日発売予定の『モンスターハンターライズ』の登場によって、Clubhouseの情勢が少し変わるのではないかと筆者は予想します。
Clubhouseは、単純に「音質が良い」というメリットがあります。実際に筆者も数日間利用しましたが、音切れやノイズなどは聞こえず、クリアな音声が端末から響き渡っていました。
これはオンラインゲームを誰かと一緒にプレイする時に使えるのではないでしょうか?とりわけ『モンスターハンターライズ』は、オンラインマルチプレイが熱いゲームであり、他のプレイヤーとボイスチャットをしながら連携を取って狩りを行いたいプレイヤーにはうってつけ。Clubhouseには、部屋を立てる際にトピックが設定できるので、ここにゲーム名はもちろん、ハンターランクや討伐対象などを記入すれば、同じ目的を持ったプレイヤーが参加してくれるかもしれません。
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実際、筆者が参加した部屋でも「『モンスターハンターライズ』が発売されたら、みんなでClubhouseでやろうよ!」と話していた人がいました。これまで色んな人と繋がってはいるものの聞き専だった人も、狩りを通じて誰かと仲良くなる機会が増えて、そこから新たな繋がりが生まれるかもしれませんね。
Clubhouseは責任を伴うSNS
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前述しましたが、Clubhouse内での会話の内容は規約によって共有を禁じられています。なので、もし録音した会話を拡散するといった規約違反をした場合、アカウント停止処分を受ける可能性があるのです。そして、その処分は当事者にとどまらず、当事者を招待した人にも及ぶ可能性があり、まさに連帯責任。
しかも現在、Clubhouseは招待制で、ユーザー登録をする際に携帯電話の番号が必須となっています。つまり、Twitterのように気軽にアカウントは作れないので、色んな意味で自分の行動や発言に責任がのしかかってくるのです。
もちろん、誹謗中傷や迷惑行為なども通報されるとアカウント停止処分の対象になる可能性があります。会話の内容はClubhouse側がしっかりと録音しています。
こうした厳しい規約があるため、悪意を持ったユーザーは他のSNSと比べて多くないといわれていますが、オークションサイトではClubhouseの招待枠の売買が行われているため、いまいち断言はできないところ。
ユーザーは、マナーをしっかり守りつつも、リスクを考えた行動や言動をしなければならないと思います。知り合いと繋がっている人だからとその人を信頼するのは危険なので、やはり「友達の友達」は「他人」と認識するほうが良いでしょう。
今のところClubhouseは、ひとつのアカウントにつき、招待できるユーザーの枠は2人までなのですが、利用しているうちに招待枠が追加される仕組みになっています。これまで「Clubhouseをやりたいけど、誰も招待枠が余っていない!」と困っている人は、もう一度Clubhouseユーザーに聞いてみるのもアリかもしれませんよ!