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2017年に発売決定が報じられ、同年秋に発売予定として予約を受け付けていたものの実現せず、2018年10月以降は殆ど続報が伝えられなかったメガドライブ向け新作ゲーム『PAPRIUM』ですが、2020年12月に突如として発送が開始。2月中頃にはようやく筆者の手元にも届いたので、本作がどんなゲームなのかをご紹介します。
8A2年、上海、東京、平壌から等距離にある地点のどこかで、歴史上最も短く、壊滅的な核戦争の灰からそびえ立つメガポリス、その名はPAPRIUM。 残忍で,巨大だ。君はタグ、アレックスとダイスと共に戦いながら街を進んで行く。正義という言葉を再定義し、BLUドラッグの誘惑と戦い、最も大切なことは、生き延びることだ!
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本作はメガドライブ用のベルトスクロールアクションゲーム。グラフィックや音だけをそれっぽくした16ビット“風”ではない、実機で動作する“本物”の16ビットゲームです。互換機のレトロフリークでは動作しなかったので、押し入れに眠っていたメガドライブ2を引っ張り出してプレイしました。
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結論から言えば『PAPRIUM』は頭に思い描く「ベルトスクロールアクション」がそのまま体験できるゲームで、次のような要素がすべて詰まっています(あくまでも筆者のイメージですが)。
- モヒカンの雑魚敵
- ムチ使いの敵
- デブで突進してくる敵
- ぴょんぴょん飛び跳ねる敵
- 近づくまで座っていたり壁に持たれている敵
- 個性豊かなボス達
- パワー、スピード、バランス、3タイプのプレイアブルキャラクター
- ナイフや鉄パイプなど様々な武器
- アイテムの入ったドラム缶
- 「GO」(次のエリアに進めアナウンス)
- エレベーター的な場所での戦い
- 序盤はゴリ押しで行けそうな気がするけど終盤は結構キツイ
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本作は『ファイナルファイト』のような名作ベルトスクロールアクションゲームのシステムやプレイ感覚を踏襲しつつ遊びやすく調整しており、昔のゲームにありがちな理不尽さや操作性の悪さなどを感じることなくサクサクと楽しめるゲームとなっています。
ゲームモードは一般的な「アーケード」と進捗が保存できる「オリジナル」が用意されており、隠しプレイアブルキャラクターも存在。オリジナルモードでは分岐もあり、アーケードモードには登場しないボスもいるようなのでまだたっぷりと遊べそうです。
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『PAPRIUM』は非常に素晴らしい作品なので機会があれば是非皆様にもプレイしていただきたい……ところですが、どうやらデベロッパーWaterMelon Gamesの資金がPayPalに差し押さえられてしまい、販売が続けられない状況に陥っているようです(以前からトラブルがあったのだとか)。
この状況に対処するため、同社は『PAPRIUM』や過去に手がけた『Pier Solar and the Great Architects(ピアソーラーと偉大なる建築家)』を含むIPやカートリッジ製造のための金型などの資産の売却を提案しており、購入者を募っています(公式の発表のPDFはこちら)。
『PAPRIUM』は優れた作品なので、いつか販売が再開できることを祈ります。なお、IP売却は注文済みの商品には影響せず、WaterMelon Gamesはキャンセルしない限りは必ず届けることを約束しています。