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デベロッパーSimutronics Corpは、3月20日から3月28日までの期間、PvPロボットアクション『GALAHAD 3093』Steam版のオープンベータを開催しています。
本作は「アーサー王伝説」が世界観のベースにある未来世界を舞台に、最大32人参加可能なロボット対戦アリーナバトル。今回のベータテストは、これまで7回行われてきたテストの拡張版として9日間という長期間開催されます。また、Steamストアページ上から誰でも参加可能です。
本稿では『GALAHAD 3093』オープンテストのプレイレポートを紹介。無骨な機械達が駆ける戦場、豊富なカスタマイズ性とキャラクタースキルが作り出す戦略性など非常に魅力的な作品です。
アーサー王伝説×ロボット!?『GALAHAD 3093』とは
本作の舞台は西暦3093年。この時代で起きている戦争は、高機動と重火器を持つメカ"Lance"とパイロット"Knight"が行っています。Knightはそれぞれが「アーサー」「グィネヴィア」「モルガン」「モードレッド」など、「アーサー王伝説」にちなんだキャラクターの遺産を所有しています。
パイロットは、アーサーであれば衛星レーザーのような「X-CALIBUR(エクスカリバー)」、モルガンであれば一定時間姿を消す「SHADOW FIELD」などの固有能力を使用可能。また、キャラクターごとにパッシブ能力も持っています。
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操作するメカLanceは軽装甲から重装甲までさまざま。それぞれの武器や装備品は細かく設定でき、機体や武器の拡張MODも用意されています。機体のカスタムとキャラクタースキルの組み合わせにより、無限の戦闘スタイルを生み出す事が可能です。
豊富すぎるカスタマイズ要素!お気に入りを見つけ出せ!
Lanceには「LIGHT」「MEDIUM」「HEAVY」「SUPER HEAVY」の4種のメインフレームが存在し、機体が重くなるほど攻撃力と防御力が上昇し、そのかわりに機動力が低くなります。
また、本作では機体を問わずメイン装備・サブ武器・設置アイテム・機体MODなどを装備可能で、装備品にはそれぞれ性能などに応じた装備ポイントが決められています。装備ポイント容量は重装備になるほど大きくなるため、機動力を犠牲にすれば強力な装備を多数装着できるというわけです。
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武器はレーザー兵器やマシンガン、グレネードランチャーやミサイルなど種類豊富で、設置装備はドローンやタレットなど、プレイヤーを支援してくれる物が揃っています。また、機体MODは「機体速度アップ」「装甲アップ」などがあるほか、一部の武器に装着可能な強化MODというものもあり、まさにカスタマイズの可能性は無限大といったところ。こうしたMODは戦闘終了後のリワードなどで入手可能です。
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また、Lanceに乗り込むパイロットのKnightも機体の種類に関係なく自由に選択できます。各Knightのスキルはそれぞれ強力で、ダメージシールドを展開するグィネヴィアの能力「ROYAL DOME」は、重機体で鉄壁の守りとするような使い方だけでなく、軽量機でシールドを中心に動き回りながら相手を翻弄するような戦略もとれるので、機体のカスタマイズ性の高さと相まって戦術の幅が広がります。
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なお、LanceとKnightは戦場でやられるたびに変更可能です。状況に応じた装備を選択するのが重要ですが、現在は今の装備を記憶するのみで、プリセットの設定などはできません。また、現在のビルドではサーバーに入ったときのみ装備変更可能なのも惜しいところ。現在は実装されていませんが、いずれはゲーム開始前にARMORYで変更も可能になるようです。
拠点を奪ってチームを勝利に導け!
さて、装備などの組み合わせも決まりいよいよ戦場へと降り立った騎士達。しかしそこは過酷な戦場らしく、ルールも教えてもらえません。最初は訳もわからずに拠点に突撃して囲まれて破壊される、タレットに喧嘩を売って破壊されることもあるでしょう。
本作のアルファテストで遊べるゲームの基本ルールは「オブジェクト&チケット」システム。相手のチケットを0にすれば勝ちなのですが、戦況を有利にすすめるためにもマップ内にある3つの拠点をどう奪取していくかが勝利の鍵を握ります。また、拠点だけでなく、マップ各地にあるリスポーンエリアの争奪戦も繰り広げることになります。
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拠点は中央のアンテナを制圧すれば奪取できるのですが、まずは施設内にあるジェネレーター破壊と防衛タレット対処を行いましょう。拠点を奪うことで、施設内にある回復や別拠点へのテレポーターなどの機能を使用可能になります。機動力が足りない機体では、このテレポート機能は非常に重要です。
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リスポーンエリアは戦略の幅を広げる重要なもの。ときには拠点の占拠を後回しにして仲間が攻め込む土台を作り出すのも大切な仕事です。なお、マップ内では現在の各施設の占領状況は一目瞭然なので、敵がいつでも襲ってくることに注意しましょう。
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機体を乗りこなせ!スキルと機体の組み合わせは無限大!
本作を実際にプレイしてまず感じるのは、とにかく機体の機動性が独特であるということ。「ダッシュはすぐにエネルギー切れ」「通常のジャンプでちょっとした段差を超えられない」「Eを押すと可能な"ロケットジャンプ"が空中制御できない」など、最初は戦場を思うように動くことすらままなりません。
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そのため、現状では移動スキルを持つ「モードレッド(ショートテレポート)」「Nim(パッシブで2段ジャンプ)」や、一定時間姿を消せる「モルガン」などのKnightが戦場で活躍しています。攻撃はある程度装備品で補えるため、肝心のアーサーをそこまで見かけることがありません。エクスカリバーは制圧中の敵を蹴散らすには十分強いのですが、手数と機動力には現状勝てない印象です。
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もちろんスキルと機体の組み合わせにはさまざまな可能性があります。筆者は「モルガン&軽機体で隠れながらリスポーンエリアを制圧して回る戦略」で戦場をコントロールしていました。隠れている最中でも制圧可能な本作ではかなり強力です。
また、回復手段が少ないので「リペアドローン」はほぼ必須。拠点内のジェネレーター修理にも使用できるため、持っていれば絶対に損をすることがない強力な装備です。強化MODは効果範囲アップを付けることでより汎用性が増します。
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MOD交換用のポイントなどが獲得できます。
ここまで紹介してきた『GALAHAD 3093』オープンテストのプレイレポート。無骨なスタイル、スキルを含む豊富すぎるカスタマイズ性、とにかく慣れるまでマップ移動もままならない重厚さは、万人向けとはいい難い作品です。しかし、その圧倒的な"無骨さ"はとても素晴らしく、メカ好きには嬉しい魅力に溢れています。ルールも比較的理解しやすく、操作に慣れれば遊びやすいと思います。
ただし、まだまだベータテストのため不具合は多め。筆者も「ロケットジャンプで壁にぶつかったら視点が動かなくなった」などの不具合に遭遇しています(報告済)。また、一部の武器やスキルなどのバランス調整も含めて素直に感じたことを公式フォーラムで伝えておきましょう。
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オープンベータテストは、3月20日から3月28日までの期間限定で実施中。Steamストアページの「アクセスをリクエスト」ボタンを押すことでテストに参加できます。なお、フレンドと一緒に遊ぶためにはサーバーに参加し、マッチIDを伝えてゲーム内の「フレンド」画面から入力することで参加可能です(チーム振り分けはランダムです)。