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CD PROJEKTは株主総会において、PlayStation Storeにて販売が中止されているPS4版『サイバーパンク2077』に関するソニーとの話し合いについての説明を求められ、回答しました。
共同CEOであるAdam Kiciński氏は、ソニーとの話し合いが終わり販売が開始されるか否かについて「残念ながら、この件に関して新しい情報はありません。」と回答。現在もソニーとの議論が続けられており、パッチを当てるたびにゲームは改善し目に見えて進歩しているとのことですが、「この件に関する決定権はソニーに委ねられている」と説明しました。
なお、PS Storeでの販売取り下げを決定したビジネス開発担当SVPのMichał Nowakowski氏は「PS Storeでの販売再開は、PSユーザーだけでなく他のプラットフォームのユーザーの購買決定にも影響を与える可能性がある」と述べ、ソニー側の承認を待っているような状態であるようです。さらに同氏は最新の売上予測を求められた際、具体的な数字は示さなかったものの、今後の売上にはPSストアでの販売再開とPS5/Xbox Series X|Sといった次世代機版のリリースの2つが大きく影響するだろうとも語っており、今後のCD PROJEKTおよび『サイバーパンク2077』の動向に注目が集まりそうです。
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また、12月に投資家を中心として提起されたCD PROJEKTに対する集団訴訟ですが、その後で米国で提起された4件の集団訴訟が統合されたことと、共同法廷での手続きに向け主席原告が任命されたことが明らかになりました。この訴訟はコンソール版の発売をめぐるトラブルにまつわるもので、12月18日にはCD PROJEKTの株価が15%下落。訴訟は6月に裁判所に提出される予定で、裁判所は相手側の代表者や法律事務所、主席原告を選定していると述べました。
PS4と同世代のゲーム機であり、同様に技術的な問題が指摘されていたXbox One版は、現在も販売が続けられています。また、PS5/Xbox Series X|S向け『サイバーパンク2077』のリリースは2021年の後半を予定しています。