SF見下ろし型ストラテジーRPG『Red Solstice 2: Survivors』が505 Gamesより2021年6月18日にリリースされました。前作『Solstice Chronicles: MIA』から約4年ぶりとなる、『The Red Solstice』シリーズの新作である本作。今回は発売前に同作をプレイさせてもらう機会をいただいたので、そもそも前作までを知らないユーザー向けに、どういうゲーム?といった「いろはのい」から、実際のプレイフィールなどを紹介していこうと思います。
『Red Solstice 2: Survivors』とは?
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本作を無理やり一言で表すならば、「SF・見下ろし型シューター・RTS・RPG」と言えばいいのでしょうか、様々なジャンルが複合されたIronwardの開発した人気シリーズの最新作です。シングルプレーヤーから最大8人による協力プレイが楽しめます。クリーチャーのはびこるエリアを弾薬を管理しながら制圧し、発生する様々な任務をこなしていく様は見下ろし型「GTFO」といったところでしょうか。
地球がミュータントに壊滅させられてから約200年、火星に移住した人類は地球を取り戻すために力を蓄えていた。しかし、その火星にも「STROL」と呼ばれる生物兵器ウィルスの魔の手が伸びてしまう。プレイヤーは宇宙海兵隊「セル」を指揮し、前線に立ち、解決策を模索していく……。
シリアスなストーリー展開を楽しめる「キャンペーン」
「キャンペーン」では1人、または最大4人でメインとなるストーリーを遊ぶことができます。まずは操作方法をしっかりレクチャーしてくれるチュートリアルステージがあるので、遊び方がわからない!といったトラブルはほぼありません。
目覚めたエグゼキューター
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コールドスリープから目覚めた主人公、通称「エグゼキューター」。この基地はSTROLによってほぼ壊滅状態に追い込まれたため、脱出を目指します。ミッション中のカメラ操作はWASDor画面端にカーソル移動で、移動は右クリックで行います。RTSでよくあるスタイルですね。
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Eを押すと「Overwatch」状態になり、射程にいる敵を自動で攻撃してくれるようになります。効率よく敵を処理できるため重要なコマンド。移動しながらの射撃も可能です。
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手動で射撃を行いたい!という時はShiftを押しながら、またはマウスミドルクリックで手動エイムモードに移ります。優先して倒したい敵が現れた際や、周囲のドラム缶や放置してある車を撃って爆発させたい時など、使うシーンは様々。Overwatch状態で攻撃するよりも弾薬あたりのダメージ効率が高いことが多いため、突き詰めるとこちらの方法を多用することになるかも。
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Rでメイン武器のリロードができます。ただし、リアル系のシューターによくある「リロード時にマガジンに入っている弾薬は破棄」の方式のため、なんとなくでリロードを繰り返すとあっという間に弾が尽きてしまうことも。プレイヤーは「マガジン内の弾はちょっと有るけどこの先大群が来たら危険だから今のうちリロードしておくべきか……」といった葛藤とも戦わなければいけません。ちなみに、プレイヤーのロードアウトでは、余りの弾を捨てずに済む強化パーツも存在します。
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Qを押すと強力なサブ武器が使えます。ただし弾薬がシビアなためここぞという場面での使用に限定されるでしょう。ちなみに、サブ武器使用時とメイン武器の手動エイム時は、どちらも移動速度が大幅に下がるため注意が必要です。
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画面中央下にあるUIでHPとスキル使用のためのエネルギーを管理します。HPバーの上にあるスキルはミッション中に敵を倒したりといった行動で得られるそのマッチ限りの経験値で、レベルを上げて強化が可能です。いわゆるMOBAのスキルのルールに近く、このスキル強化はミッションをクリアもしくは失敗するとすべてリセットされるので、経験値が溜まったら、とりあえずスキルを強化していくのが吉。スキル取得の順番もミッションクリアのための重要なポイントです。HPバーの右に2つセットできるユーティリティスキルはレベルアップが必要無く、ミッション開始時から使用可能です。
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拾ったアイテムはCtrlキーとそれぞれのアイテム枠に対応したキー「QWEASD」の組み合わせで使用可能です(アイテムを左クリックでもOK)。爆弾系のアイテムは設置後にカーソルをあわせてGキーを押し、自ら起爆させる必要があるものも存在します。
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チュートリアルでは無事基地にソーラー軌道砲を照射、STROLを滅したと思いきや、他の地域も汚染が広がっています。ここからは各地を移動しミッションをこなし、組織を再び活性化させていきます。
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これがキャンペーンモードのベースとなる画面。ここからこの星を転々と移動してトラブルを解決していきます。いわゆるプレイのサイクルとしては
各地をスキャンし、物資やスタッフなどを増やす
研究設備で自身や支援をパワーアップさせる
「展開値」を消費し新たなミッションを請け負う
という流れ。展開値というのは、ミッションを開始するために必要なポイントのようなもの、各地の移動やスキャンを行うたびにゲーム内の時間が経過していきますが、同時に展開値も時間経過で回復していきます。全体的には『XCOM2』のように、戦術マップでミッションをこなし、戦略マップで時間と戦いながら研究開発などを行って勢力を整えていくゲーム展開を味わえるのがキャンペーンモードです。
ロードアウトで自身と組織を強化
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ミッションに向かう前に準備は欠かせません。部隊本部で確認できるロードアウトでは自身や随伴NPCの強化が行えます。戦闘スーツにはディフェンス・オフェンス・サポートの3つのカテゴリにそれぞれスロットが用意されており、コンポーネントをはめ込むことで強化が可能です。また、前述の4つのメインスキル、2つのユーティリティスキルもこの画面でコンポーネントとしてセットしておきます。
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モジュールを詰め込みすぎると画面左で確認できるスーツパワーの値を上回ってしまい、移動速度減少などのマイナス効果が発生してしまいます。スーツパワー上限アップなどのコンポーネントもバランス良く組み込むことが重要です。
キャンペーンモード限定の頼れるNPC
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キャンペーンモードでは最大で3人のNPCをミッションに連れて行くことができます。マークスマンやメディックといった役割を設定してあるため、バランスの良い部隊を作れます。
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モジュールによる強化に加え、レベルが上がるとAIが自動で使ってくれるスキルを選択して取得することも可能です。
施設を強化し装備を充実させる
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施設の項目では研究・エンジニアリング・アップグレードといった項目でプレイヤーと組織そのものの恒久的な強化が行えます。どれを行うにしろ時間・物資・人員が必要になるため、各地でのスキャンは欠かさずに行っておきましょう。
歯ごたえがあるミッションに挑戦できる「小規模戦」
「小規模戦」では、キャンペーンで育てたキャラクターを持ち込み、最大8人で、過去作『The Red Solstice』のマルチモード同様の展開の独立した長めのミッションに挑戦できます。
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このモードでは挑戦するミッションの難易度を細かく決めることができます。敵のHP・ダメージといったパラメータをイージーからナイトメアの5段階で変更可能なほか、キャンペーンでも研究が進めば多少の調整は可能となる敵のウェーブ出現速度、サブミッションの出現頻度、フィールドに投下される物資の量など、様々な項目を自ら調整することが可能です。もちろん難易度を高くしたほうが入手できる経験値は多くなりますが、クリア出来なければ意味がありません。自身と他プレイヤーの成長度合いとにらめっこしつつ難易度を設定してみましょう。
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キャンペーンで頼もしい活躍を見せてくれるNPCは小規模戦には連れていけないため、1人で遊ぶ際には本当の意味でワンマンアーミーとなるしかありません。その際は難易度をかなり低めに設定しておくのがおすすめ。
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前作と比べてカジュアルになった難易度
筆者は過去作『The Red Solstice』をプレイ済みですが、それと比べると、本作は非常に遊びやすくなっている印象を受けました。
1.ミッションの長さが自由!
過去作は1ミッションにかかる時間が長く、クリアまでたどり着くころにはほぼ確実に60分近くかかってしまう、という作りになっていました。本作ではキャンペーンCo-opができるようになったことに加え、小規模戦モードでも1ミッションおよそ30分程度の長さで楽しめるようになり、相当手軽になりました。また、サブミッションの数などでミッションの長さも調整できるので長丁場が好きなプレイヤーでも安心です。
2.頼れるNPC!
過去作でもNPCを連れてミッションに向かうことは出来たのですが、特にマルチではミッション中の難易度上昇に付いてこれず足手まといになってしまうことが多々ありました。本作ではNPCの強化もしっかりと行うことができるため、キャンペーンでは1人でも十分楽しむことができるでしょう。
3.ちゃんとクリアできる!
おいおいとんでもない見出しだな!と思われるかもしれませんが、正直に言って過去作の難易度はべらぼうに高く、何度も全滅を繰り返しては雀の涙の経験値を集め、少しづつキャラクターを強化するほかありませんでした。しかし本作では上記の項目からも分かる通り、しっかりとクリアが可能です。(超高難易度にしなければ)結果としてキャラクターの強化などがサクサクと行えるため、それによってさらに高い難易度へ……という導線がしっかりできています。
『Red Solstice 2: Survivors』は現在Steamにて2,980円で好評配信中です。小規模戦モードで特殊スキン「エグゼキューター」が利用可能な「エグゼキューターバンドル」のほか、ゲーム内で使用できる「タナトスアーマースキン」、サウンドトラック、デジタルアートブックも同時に配信中です。