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本日6月23日に、任天堂の家庭用ゲーム機「NINTENDO64(ニンテンドウ64)」が、日本国内における発売25周年を迎えました。
スーパーファミコンの次世代機として登場した本機は、同世代のゲームハードと比べて演算能力や描画性能が高く、そのスペックを活かした3Dゲームも数多く展開。当時の各タイトルが高く評価されたのはもちろんですが、そこから生まれたシリーズ展開が今も人気を博しており、世界的なヒット作に繋がっているケースも少なくありません。
「ニンテンドウ64」の世界累計販売台数は3,293万台、ソフトは2億2,497万本を売り上げました(いずれも2021年3月末時点)。ですが、ゲームハードの魅力をこの数字だけで表現するのは野暮な話でしょう。どんなゲームが遊べたのか、ユーザーにとって大事なポイントはここに尽きます。
そこで今回は、名ハードの25周年を記念し、世界的なヒットを遂げた最新作の原点・源流となった「ニンテンドウ64」のラインナップをピックアップしてご紹介! このハードがなければ、あの最新作は生まれなかったかもしれません。「ニンテンドウ64」が果たした功績の数々、とくとご覧あれ!
■様々な「マリオ」シリーズが、数千万本クラスに……その原点は「ニンテンドウ64」にあり!
マリオといえば、任天堂の顔とも言えるキャラクターで、人気ぶりは改めて記すほどもないくらい圧倒的です。アクションから始まり、パズルやレース、RPGにパーティゲームと、そのシリーズ展開も多岐に渡ります。
その中でも、「ニンテンドウ64」で初めて登場し、後に大きな影響を及ぼした作品と言えば、『スーパーマリオ64』を外すことはできません。それまで2Dゲームだったマリオの世界に奥行きが加わり、立体的な世界を表現。一気に広がったフィールドで探索も楽しめる本作は、当時のユーザーに大きな衝撃を与えました。
この『スーパーマリオ64』が、いわゆる「3Dマリオ」シリーズの原点となり、『スーパーマリオサンシャイン』や『スーパーマリオギャラクシー』といった名作が次々に生み出されていきます。そして、3Dマリオで最も新しい完全新作の『スーパーマリオ オデッセイ』は、2,083万本を販売。これは、全マリオ作品の中でも、かなりの高順位に食い込む偉大な記録です。
「ニンテンドウ64」は、コントローラの差し込み口が標準で4つ用意されていました。当時は、周辺機器(マルチタップ等)で複数のプレイ人数に対応するものが多い中、人数分のコントローラさえ用意すれば、最大4人までスムーズに楽しむことができるため、複数人で遊ぶゲームが数多く登場したのも印象深い点です。
『マリオパーティ』もそのひとつで、「ニンテンドウ64」を起点として躍進を遂げました。本機だけでも、『マリオパーティ』は3作品を展開。以降も、据え置き・携帯を問わず様々なハードにリリースされ、シリーズ作は2桁ものラインナップを誇ります。
『マリオパーティ』シリーズとしてリリース済みの最も新しい作品は、1,479万本を売り上げた『スーパー マリオパーティ』。前述の『スーパーマリオギャラクシー』と比べるとやや下回りますが、『スプラトゥーン2』の販売本数が1,221万本なので、その人気ぶりが揺るぎないものだと分かります。ちなみに、最新作『マリオパーティ スーパースターズ』が10月29日に発売予定。そちらにも注目が集まることでしょう。
こちらは、シリーズの原点とは少し異なりますが、『マリオカート64』が果たした役割も決して小さいものではありません。『マリオカート』シリーズはスーパーファミコンから始まりましたが、『マリオカート64』で3D表現を取り入れ、レースにダイナミックな迫力が加わりました。
その後も『マリオカート』シリーズは積極的に3D表現を取り入れ、こうした流れは最新作『マリオカート8 デラックス』へと繋がります。なお、『マリオカート8 デラックス』の販売本数は、なんと3,539万本。全ニンテンドースイッチソフトの中でも、堂々の1位を獲得するほど。『マリオカート64』が歩んだ3D化は、正しい道程だったと言えそうです。