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最近のゲームは、家庭用ハードだけではなく、PC、モバイルと様々な機種で発売されていますが、皆さんはどんな基準でプレイする機種を選んでいますか?
僕はゲーム内容に極端な差が出ない場合、携帯できる機種を選びます。だって布団でゴロゴロしながらプレイできるから!
今回は、スクウェア・エニックスから発売された『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』シリーズの『ファイナルファンタジーIII』。同シリーズは、グラフィックやサウンドの刷新のみならず、オートバトルなどの新機能が追加されたリマスター作品です。
本作には、PC版とモバイル版があるので、最初はモバイル版をプレイしようと思っていたのですが、「PC版でもリモートプレイ機能を使えば布団でゴロゴロしながらプレイできるのでは!?」と気づいてPC版にしました。
『FF』シリーズは大体プレイ済みなのですが、『FF1』~『FF3』までは友達の家で触らせてもらった程度。実質初プレイになります!
光の4戦士の旅の始まり
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辺境の村で育った4人の少年たちが、ある洞窟に訪れたところから物語が始まる。
4人の少年の名は……
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4人の主人公の名前は変更可能なので、プレイ絵日記でお馴染みの2人の友人である安倍くんと大原くん、編集担当の真ゲマ氏の名前を借りた。
少年たちの物語だったはずが、一気に加齢臭を帯びてきたな。
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4人は、大地震によって現れたこの洞窟を度胸試しのつもりで探検していた。途中、モンスターに襲われながらも、不思議な泉の水でHPを回復しながら先へ進んで行く。
ところで「ちょっと飲んでみようぜ!」って中年の僕らがいうと、初見の居酒屋に行くニュアンスだな……。
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そして洞窟の最奥で見つけたクリスタルに、光の戦士としての使命を与えられる。
これから4人は、闇を払い、世界に光を取り戻さなければならない。
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使命と同時に戦士やモンクなどのジョブにチェンジする力が与えられる。『ドラクエ』でいうところの転職システムだ。
誰をどのジョブにしようかな……。
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ちなみに今回は大原くんの希望により、ゲーム画面の配信とビデオチャットをしながらプレイしている。
要望通りオオハラは戦士、ヨシダはモンク、アベは白魔道士、マゲマは黒魔道士といった、大抵の人が選ぶであろうバランス型パーティーで冒険が始まるのだった。まぁベタではあるけど……。
おっさんとじいさん、どっちが光の戦士っぽい?
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みなしごだった主人公たちを育ててくれた長老たちに別れを告げる。
これからクリスタルを巡る大いなる戦いに巻き込まれていくのだが、主人公たちの名前を中年男性のものにしてしまったせいで、なんだかすごくコメディー感が出てしまっているな。
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ストーリー後半になると、自分たちを伝説の4人と思い込んでいるユニークなじいさんたちが登場する。
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この絵日記の光の戦士は、どっちかっていえばこのじいさん寄りだよな……。
助かるんだけど宝箱の数がエグい!
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『ファイナルファンタジー3』は、今回が初プレイとなるので、かなりの序盤から飛空艇を手に入れたり……
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魔法が馴染みのあるMP制ではなく、レベルごとの回数制だったりと従来のシリーズと異なる要素があって色々と戸惑った。
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そして、プレイしていて一番驚いたのは……宝箱の数のエグさだ。
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従来のRPGの場合、宝箱の数は多くても一箇所に3つか4つ程度の印象だが、本作では、一箇所に大量の宝箱が配置されていることが多い。しかも強力な装備がいくつも入っていることも……。
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金持ちや王族の部屋に高価な物がなかった場合、「金持ちのくせにシケてやがんな……」と悪態をつくことが多い僕だが、これには圧倒的物量でぶん殴られた気分だ。
いやまあ嬉しいんだけど……ちょっとビビる。
ジョブ編成は役割を考えて!
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旅の途中で出会った仲間と別れたり、倒すべき敵の正体が明らかになったり……様々な出来事を経て、光の4戦士たちは成長していく。それに伴い、様々なジョブも習得したぞ!
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アタッカー役のヨシダとオオハラは、ジャンプ攻撃が使える竜騎士だ。アベは回復役の白魔道士。マゲマは敵の攻撃をひきつけるアビリティを持っているバイキングだ。
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アタッカーである竜騎士2人がジャンプ攻撃でその場から居なくなると、残された2人が集中攻撃されてしまう。
このままでは防御力が低い白魔道士は一撃で致命傷を負ってしまうので、防御力が高いバイキングが肉壁になって白魔道士を守る編成にした。
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当初はマゲマが竜騎士で、肉壁役はオオハラだったのだが、大原くんがアタッカー役をやりたいと駄々をこねたため、マゲマとジョブを交代してもらった。
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その後、終盤で手に入る強力なジョブを習得した際にもワガママを言い出した。
うん……大原くんとのビデオチャット&配信プレイ、面倒くせえな……!
オリジナル版・リメイク版との違いは?
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ファミコン版ではジョブチェンジの際にキャパシティポイントが必要だったが、本作でのジョブチェンジはコストなく行える。便利で嬉しい。
回復はアイテム頼りの戦士4人なんて、脳筋パーティにするのもいいかもな~。
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妻子持ちの大原くんはもう長いこと無職だ。そのせいか今では持ちネタのように無職アピールをしてくる。
奥さんとお子さんがいると思うと反応に困るな……。
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大原くんの話はさておき、レトロゲームのリメイク作品のグラフィックって、ドット絵ならではの粗い質感がなくなって、変に綺麗になっちゃうことあるよね。
でも、本作で刷新されたグラフィックは、オリジナル版『FF3』のイメージを保ちつつ描き直されている印象を受けた。個人的にこれがすごい良かった。
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BGMの方は、オリジナル版作曲者の植松伸夫さんが完全監修されているので素晴らしい仕上がりだ。ただ、原曲も収録してほしかったな~。
本記事もサウンドプレイヤーモードで曲を流しながら執筆しているぞ!
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バトルでは、オートモードが採用されており、前回選んだコマンドを自動で入力してくれる。オート中はバトル速度も上がるので、レベル上げをしている時にはありがたい機能だ。
ただ、オートモード以外でもバトル速度の切り替えが出来たらなお良かったんだけどなあ……。
25時間ほどでクリアしました。夢中でプレイしていたので、あっという間に終わってしまいました。懐古主義なわけではないのですが、多感な時期にファミコン、スーパーファミコンとプレイしたので、ドット絵で描かれたグラフィックに思い入れが強い僕にはピッタリでした。
『ピクセルリマスター』で追加された要素は、本文中にあげたもの以外にも、フィールド移動時のダッシュ機能や、オートセーブ機能や一部ジョブのアビリティの追加などがあり、今の時代のゲームに慣れている人でもプレイしやすく調整されています。
ドット絵のゲーム画面に対し、ツルツルクッキリしたフォントは一部のプレイヤーから不満があがっており、僕もそこは気になっていたのですが、プレイしている内にほとんど気にならなくなりました。とはいえ、やはりドットのフォントの追加(非公式MODがあるようです)は欲しいところ。他にも、オリジナルBGMとの切り替え機能、オートバトルの倍速化のみのモードが欲しかったですね。アップデートで対応されたらいいなあ。
個人的には、レトロゲームのリメイク・リマスターの理想的な形だと思います。まさに「決定版」と呼べる出来です。
『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』シリーズの『ファイナルファンタジー』『ファイナルファンタジーII』『ファイナルファンタジーIII』の3作品は、PC/iOS/Androidを対象に配信中です。今後『ファイナルファンタジーIV』『ファイナルファンタジーV』『ファイナルファンタジーVI』も配信される予定です。